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噺の話

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 20日に対戦する、南アフリカの「SAラグビーマガジン」も、予選のベスト15を選んでおり、日本チームから6名が選出された。
THE ANSWERの該当記事

 こちらが、そのフィフティーン。

【SAラグビーマガジンが選出したベスト15】
1.PR 中島イシレリ
2.HO 堀江翔太
3.PR カイル・シンクラー(イングランド))
4.LO グィド・ペティ(アルゼンチン)
5.LO アラン=ウィン・ジョーンズ(ウェールズ)
6.FL トム・カリー(イングランド)
7.FL サム・アンダーヒル(イングランド)
8.NO8 姫野和樹
9.SH コナー・マレー(アイルランド)
10.SO フェリペ・ベルチェシ(ウルグアイ)
11.WTB 福岡堅樹
12.CTB ダミアン・デアレンディ(南アフリカ)
13.CTB ティモシー・ラファエレ
14.WTB 松島幸太朗
15.FB エリオット・デイリー(イングランド)

 リーチやジェームス・ムーアが選外だったが、中島が選ばれたのは、結構、嬉しい。
 11番は、福岡。妥当だろう。

 昨日紹介した、英国「スカイスポーツ」のベスト15を再度確認。

【スカイスポーツ選出のベスト15】
1.PR ジョー・マーラー(イングランド)
2.HO 堀江翔太
3.PR タイグ・ファーロン(アイルランド)
4.LO RG・スナイマン(南アフリカ)
5.LO ジェームス・ムーア
6.FL リーチ・マイケル
7.FL ジャスティン・ティプリック(ウェールズ)
8.NO8 姫野和樹
9.SH 流大
10.SO ジョージ・フォード(イングランド)
11.WTB チェズリン・コルビ(南アフリカ)
12.CTB セミ・ラドラドラ(フィジー)
13.CTB ティモシー・ラファエレ
14.WTB 松島幸太朗
15.FB ボーデン・バレット(ニュージーランド)

 ご覧の通りで、両メディアから選出されたのは、日本の堀江、姫野、ラファエレ、松島の四人だけ。他の国のメンバーで両メディアから選出されている人は、いないのだ。

 これって、凄いことだ。

 南アフリカのメディアが、11番で福岡を選んで、英国メディアが選んでいる地元のコルビを選んでいないのが、なんとも、興味深い。慎み、もあるだろうが、14番で出場したイタリア戦で負傷して、最終のカナダ戦でコルビがベンチにも入らなかったことを、客観的に判断しているようにも思う。

 大会を通じてのベスト15にも、ぜひ複数の日本チームメンバーの名が入ることだろう。

 ベスト4になれば、その人数は増えるに違いない。

 決戦の10月20日が、平尾誠二の命日と重なったのも、縁だろう。

 やってくれると信じている!

by kogotokoubei | 2019-10-16 21:47 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)

さぁ、次はベスト4だ!

 しばらくはラグビーの話題になることを、ご容赦。

 スコットランド戦勝利、まだ、興奮冷めやらず、である。
 
 どのトライも印象に残るが、二つ目のトライは、実に凄かった。

 堀江--->ムーア--->トゥポウ--->稲垣、とオフロードパスでつないだ、芸術品だった。

 強いものは美しい、美しいものは強い。

 ある時代小説の主人公の言葉を思い出した。

 One Teamの象徴的な場面は、終了直前の守備。
 後半39分、攻め込まれた時の、チーム一丸となったタックルからのターンオーバーが危機を救った。

 英国スカイスポーツが、プール戦のベスト15を選んだが、なんと、日本から7選手、半数近くが選ばれた。
THE ANSWERの該当記事

 驚く結果だ。

 これがその15人。

【スカイスポーツ選出のベスト15】
1.PR ジョー・マーラー(イングランド)
2.HO 堀江翔太
3.PR タイグ・ファーロン(アイルランド)
4.LO RG・スナイマン(南アフリカ)
5.LO ジェームス・ムーア
6.FL リーチ・マイケル
7.FL ジャスティン・ティプリック(ウェールズ)
8.NO8 姫野和樹
9.SH 流大
10.SO ジョージ・フォード(イングランド)
11.WTB チェズリン・コルビ(南アフリカ)
12.CTB セミ・ラドラドラ(フィジー)
13.CTB ティモシー・ラファエレ
14.WTB 松島幸太朗
15.FB ボーデン・バレット(ニュージーランド)


 11番は、コルビか福岡か、結構悩んだろうと思う。
 単純にトライ数なら福岡が4、コルビが2だが、福岡が途中出場が多かった分、コルビになったように思う。

 チーム力のみならず、個々のプレーヤーも、世界が認めている、ということ。

 さぁ、これで、決勝トーナメント。

 対戦表をYahoo Sportsnaviのラグビーワールドカップ(RWC)のページからお借りした。
Yahoo SportsnaviのRWCページ

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 20日、また歴史が変わる。

 ニュージーランドのヘッドコーチが、日本と当たらなくて良かった、と言っているのは、リップサービスではない。

 直前のテストマッチでは負けているが、合宿明けで疲労が蓄積していた時期の敗戦の時とは、まったくチーム状態は違う。

 20日の日曜日、ラグビージャパンは、素晴らしいラグビーを見せてくれるはずだ。


by kogotokoubei | 2019-10-15 22:36 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)
 台風19号の影響は、まだ残っていて、小田急線がついさっきまで運休だった。

 そんなこともあり、テニスクラブは、本日クローズとのこと。

 もちろん、やっていても、行くに行けないし、鶴見川のすぐ近くに住んでいるテニス仲間は、結果として避難せず無事だったが、一階から二階に垂直避難をしたから、家の状態を元に戻すのだって大変だろう。

 東日本を縦断した大型台風、場所によっては、被害も大きい。
 川が氾濫した地域の、なんとも凄い状況を目にすると、何も言葉が出てこない。
 被災地が、一日でも早く日常を取り戻すことをお祈りしたい。

 なんとか、横浜の今夜の決戦は、実施されることになった。

 ということで、やはりラグビーのこと。

 台風上陸で、二試合中止のやむなきとなった。
 今日も釜石での試合が中止。

 昨日福岡で実施されたアイルランド対サモアは、アイルランドがボーナスポイント付きでサモアに勝利。

 これは、想定通り。

 日本はスコットランドに勝って、予選1位通過するのだ。

 スコットランド戦のメンバーが発表された。

先発メンバーと年齢。

1 稲垣啓太 29歳
2 堀江翔太 33歳 
3 具智元 25歳
4 トンプソン・ルーク 38歳
5 ジェームス・ムーア 26歳
6 リーチ・マイケル 31歳
7 ピーター・ラブスカフニ 30歳
8 姫野和樹 25歳
9 流大 27歳
10 田村優 30歳
11 福岡堅樹 27歳
12 中村亮土 28歳
13 ラファエレ・ティモシー 28歳
14 松島幸太朗 26歳
15 ウィリアム・トゥポウ 29歳

リザーブ
FW
16 坂手淳史 26歳
17 中島イシレリ 30歳
18 ヴァルアサエリ愛 30歳
19 ヘル・ウヴェ 29歳
20 ツイ・ヘンドリック 32歳

BK
21 田中史朗 34歳
22 松田力也 25歳
23 山中亮平 31歳

 先発メンバー15人の平均年齢は、28.8歳

 20歳台が10人、30歳台が5人。

 最年少が具と姫野の25歳、最年長がルークで38歳。

 経験豊富なベテランに、今がもっとも旬の中堅、そして、伸び盛りの若手と、ほどよくバランスされていると思う。

 なにより、元々の生まれなどは関係なく、One Teamとなっている。


 私は、ラグビー選手が心身ともにもっとも充実する年齢は28歳から32歳位までではないかと思っている。

 たとえば、1983年に、日本がウェールズに負けはしたが、24対29という歴史的な接戦を演じた時のスタンドオフの松尾雄治の年齢が29歳。彼は、二年後、あの国立での新日鉄釜石七連覇を最後に、31歳で引退した。
 自慢じゃないが(自慢か^^)、昭和六十(1985)年の一月十五日、私は国立競技場にいた。
 当時住んでいた越後から、駆けつけたのであった。
 大学選手権三連覇の同志社が、もしかすると・・・と思って応援したのであった。

 終了後、よく覚えていないが、一緒に行った若者は、競技場周辺にあった自転車を何台か、私が蹴って倒していた、とのこと。なんと、ノーサイド精神のない男か。
 本当だとしても、すでに時効^^

 平尾誠二が神戸製鋼で日本選手権七連覇を達成したのは、彼の25歳から31歳の時期。平尾が現役を退いたのは、35歳。

 ラグビーのキャリアや、蓄積した疲労の具合など、人それぞれではあるが、25歳あたりから、次第にピークに向かい、30歳前後に、ラガーマンとしてのピークを迎える、という気がする。

 トンプソン・ルークは、例外中の例外^^

 そういう意味で、チームの平均として、この数値は良いバランスを物語っているように思う。

 ちなみに、四年前はどうだったかというと、2015年の南アフリカ戦の先発メンバーと年齢は、次のようだった。

1 三上正貴 27歳
2 堀江翔太 29歳 
3 畠山健介 30歳
4 トンプソン・ルーク 34歳
5 大野均 37歳
6 リーチ・マイケル 27歳
7 ブロードハースト・マイケル 28歳
8 ツイ・ヘンドリック 27歳
9 田中史明 30歳
10 小野晃正 28歳
11 松島幸太郎 22歳
12 立川理道 25歳
13 マレ・サウ 28歳
14 山田章仁 30歳
15 五郎丸歩 29歳

 懐かしい名前が並ぶねぇ。
 平均は28.7歳。

 ほぼ、一緒だ。

 では、今夜の相手、スコッドランドの先発メンバーの年齢はどうなのか。

1 Allan Dell 27歳
2 Fraser Brown 30歳
3 Willem Nel 33歳
4 Grant Gilchrist 29歳
5 Jonny Gray 25歳
6 Magnus Bradbury 24歳
7 Jamie Ritchie 23歳
8 Blade Thomson 28歳
9 Greg Laidlaw 33歳
10 Finn Russell 27歳
11 Darcy Graham 22歳
12 Sam Johnson 26歳
13 Chris Harris 26歳
14 Tmmy Seymour 31歳
15 Stuart Hogg 27歳

 平均年齢は、27.4歳。

 20歳台が11人、30歳台が4人。

 総じて、若い、という印象。

 最年少22歳、最年長は、33歳。


 私は、平均年齢の高さは、ポジティブにとらえている。

 38歳のルークも含め、30歳以上のおっさん達の経験と技術が、勝利をもたらす大きな力となるに違いない。
 また、おっさん達が頑張ることで、若手も鼓舞される、そんな良い流れがこれまでの三試合ではっきりと出来ていた。

 四年前の口惜しさを忘れていない、そんなおっさん達と、姫野や若いバックス陣とのOne Teamの力で、間違いなく勝つはずだ。

 決戦まであとほぼ四時間。

 応援する準備を次第に整えている人は、私以外にもこの国中にいるだろう。

 さぁ、皆さん、ジャパンを信じて、応援しましょう!


by kogotokoubei | 2019-10-13 15:36 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)
 台風19号の影響で、バイトのお店の営業時間が変更となり、シフト変更もあって、私は休みとなった。

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 ということで、このシリーズの三回目。

 柳家小満んが「東京かわら版」で連載していた「噺の細道」が河出から書籍化されたのが、『江戸東京落語散歩ー噺の細道を歩く』。

 「東京かわら版」への連載が、平成十六年一月からの五年間。
 本は、十年前、平成二十一(2009)年の発行。

 前回は、「日本橋」からご紹介した。第一章の最初の項目だった。

 今回は、「第二章 上野を中心に」から、「谷中全生庵」を歩く(?)ことにしよう。
 さっそく、冒頭から引用。

 新聞の催物案内に、「山岡鉄舟展」(谷中全生庵にて)とあって、出掛けることにした。
 不忍池通りの団子坂交差点は、二つの坂道の谷間にあたる。片方が文京区の団子坂で、片方は少し入った処で台東区の三崎坂(さんさきざか)となる。八代目桂文楽十八番「悋気の火の玉」で、火の玉を鎮めるお経を谷中の三崎、木蓮寺の和尚に頼むが、その架空の木蓮寺はこの辺りということになる。いや、それよりも、ここ三崎村は三遊亭円朝の名作「牡丹灯籠」の名場面として登場する。お盆の十三日、死んだはずのお露さんがカランコロンと、萩原新三郎の処へ訪ねて来て枕を交わす。人相見の白翁堂勇斎に諭されて、お露の住んでいるという谷中三崎村を尋ねてみるが、一向に知れない。その帰り道、新幡随院を通り抜けようとして目についたのが、新しい角塔婆に掛かった牡丹花の灯籠で、それは毎晩、お婆さんのお付きの女中お米が堤げてくる灯籠であったのだ。その新幡随院の跡地が現在の銭湯「朝日湯」で、三崎坂へ掛かってすぐの右側にある。
 江戸末期の古地図によると、新幡随院の隣のわずかな土地が三崎町で、さらにその隣には三軒の寺が並んでおり、その三軒目が現在もある天竜寺だ。この寺は「指物師名人長二」の、育ての親の菩提寺として出てくる。その天竜寺の前にあるのが、円朝の墓所のある全生庵だが、江戸の地図には載る由もない。すなわち、谷中全生庵は、明治十六(1883)年に山岡鉄舟が建立した寺なのである。

 この冒頭部分だけで、「悋気の火の玉」「牡丹灯籠」「名人長二」の三つの噺が登場だ。

 「名人長二」については、森まゆみさんの『円朝ざんまい』を元に、この噺について複数回に分けて紹介した。
 その中で、もちろん、天竜寺は登場する。
2013年8月28日のブログ
 森さんは天竜寺ではなく天龍院としていたが、どうも天龍院のほうが正しいようだ
 『円朝ざんまい』では、湯河原で出生の秘密を知った長二が、実の親達の無慈悲を嘆き、養父の供養をと、谷中三崎の天龍院へまいって、和尚に特別の回向をたのみ、丹精をこらして経机、磐台(きんだい)をつくって本堂に納め、両親の命日には、雨風をいとわず墓参りをするのだった、と書かれている。
 
 新幡随院跡地の朝日湯は、まだあるのかな。
 銭湯のことだから、佐平次さんにお聞きしなけりゃ^^

 山岡鉄舟のことは、あまりにもよく知られているので、本書には丁寧に説明もあるが、割愛。

 とはいえ、全生庵の名の由来は、外さないでおきたい。

 明治七(1874)年、鉄舟が淀橋に住んでいた頃、近所の菓子屋に全生庵と書かれた扁額があり、尋ねてみたところ、この額は鎌倉建長寺の開山大覚禅師の書で、禅師が船で難破をして漂着した谷中三崎に(ということは、当時は湾の岬だったのだろう)、茅堂を建て全生庵と名付けた。その頃、近くに住んで親しくしていた菓子屋の先祖が、その扁額を貰い受けて代々伝えられたものだという。菓子屋の当主はこの扁額を鉄舟に譲りたいと申し出たので、その好意を受けることにして鉄舟の自邸に保存をしていた。 その後、天皇の北陸御巡行に従って訪れた富山県で、名刹国泰寺の越叟和尚と知り合い、帰京後、屏風千二百双の揮毫をして、国泰寺の本堂修復を遂げさせた。明治十三年、山岡鉄舟は、維新の際に国事に殉じた霊を慰めるために、一寺の建立を思い立つ。越叟和尚に相談をすると、谷中三崎に国泰寺の末寺が廃院となっているとのことで、この寺を再興させることにした。明治十五年、寺の隣接地を入手したところ、ここがかの菓子屋の宅地であったので、廃院になっていた寺がすなわち、往時の全生庵の所在地であったことが判明した。この奇縁に驚いた鉄舟は、翌明治十六年一月に普門山全生庵の官許を得て、越叟和尚が国泰寺と住職を兼ねることになった。
 富山の国泰寺は、臨済宗の名刹。臨済宗国泰寺派の大本山。
 そのホームページの「国泰寺について」からは、全生庵へもリンクできる。
「大本山 國泰寺」のサイト

 栄西を開祖とする臨済宗は、禅問答(公案)が行われる。

 鉄舟と円朝との禅を通じたつながりは、つとに知られている。

 もちろん、小満んは、円朝が鉄舟との交流から、「無舌」の心境にいたったことを紹介している。「無舌居士」の号を天龍院の滴水禅師から授かったと書いた後、次の円朝の言葉で締めている。

  無舌の号を得て

 閻王に舌を抜かれて是からは
    心のままに偽も云はるる 三遊亭円朝 

 今ほどまで、MLBのナショナルリーグの優勝決定戦、第一戦を見ていた。

 アニバル・サンチェスという35歳の投手が、八回ツーアウトまでノーヒット・ノーランのピッチング。
 この記事を途中で書くのをやめて見ていたが、150キロには届かないスピードでも、淡々とコーナーをつくベテランの打たせて取るピッチングに、禅の悟りのようなものを感じた。

 ナショナルズ、強いなぁ。

 さぁ、次回は、どこを散歩しようか。

 まずは、三回目の記事、これにて、お開き。
by kogotokoubei | 2019-10-12 12:54 | 落語の本 | Comments(2)
 和田誠さんの訃報に接した。

 朝日から引用。
朝日新聞の該当記事

 簡潔な線による都会的でユーモラスな人物画で知られるイラストレーターで、デザイン、映画監督、エッセーなど多彩に活躍した和田誠(わだ・まこと)さんが7日、肺炎のため、東京都内の病院で死去した。83歳だった。11日、事務所が発表した。葬儀は近親者で営んだ。後日しのぶ会を開く予定。妻は料理愛好家の平野レミさん。長男はロックバンド「TRICERATOPS」のボーカル兼ギターの和田唱さんで、妻は俳優の上野樹里さん。食育インストラクターの和田明日香さんは次男の妻。

 1936年、大阪市で生まれ、9歳から東京で育った。多摩美術大学在学中の57年にグラフィックデザイナーの登竜門である日宣美賞を受賞。広告会社ライトパブリシティに就職すると、たばこ「ハイライト」のパッケージデザインがコンペで採用され、60年に発売された。68年に独立した。

 創作活動はイラストレーションやポスターなどのデザインに加え、アニメ、絵本、ショー演出、本の装丁、レコードジャケット、ロゴマーク、翻訳、作曲など多岐にわたる。77年からは「週刊文春」の表紙を描き、2017年には2千回に。毎日新聞の書評欄の挿絵も92年から18年まで担当した。00年から朝日新聞に連載している「三谷幸喜のありふれた生活」の題字・挿絵(現在はカット)も手掛けている。

 ログイン前の続き84年には映画「麻雀(マージャン)放浪記」を初監督。続いて「快盗ルビイ」「怖がる人々」「真夜中まで」などを撮った。

 ハイライトのデザインの人、なのだ。

 記事では、文筆家としての側面も紹介しているが、落語好きだったことには、ふれていないなぁ。

 昨年11月に、和田さんの『落語横車』について、記事を書いた。

2018年11月9日のブログ
2018年11月10日のブログ
2018年11月15日のブログ

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 初版は講談社から昭和55年発行で、私が読んだのは昭和59年の講談社文庫。

 和田さんは、映画のエッセイで有名だが、ジャズにも造詣が深いし、落語もお好きだった。

 だから、『落語横車』には、落語のみならず、私も大好きなジャズにまつわる内容も多く、実に楽しい本だった。

 昨年11月10日の記事から、ジャズメンに関する傑作な記事を再度紹介したい。

 ジャズメンには駄洒落の上手な人が多い。駄洒落というよりも聞こえをよくすれば、「言葉遊び」ですね。ぼくは彼らから、ずいぶん言葉遊びの楽しさを教わった。噺家も特有の符牒を使うが、ジャズメンも符牒が好きだ。ジャズに限らずクラシックの人たちもそうだが、数字に音階表わす記号と当てる。「一万五千円」を「ツェー・ゲー」というように。それから言葉をひっくり返して使う、つまり「彼女」を「ジョノカ」と言ったりする。これは芸能人一般に見られることだが、特にジャズの人たちにこの傾向が強いようだ。
 ジャズメンの言葉遊びの例。
 レイ・ブラウンが運転していた車がエンコした。彼は同乗者に言った。「押すか?ピーターソン」
 デイヴ・ブルーベック・トリオが来日して、旅館に泊った。夜、マッサージ師がきて、「頼んだのはどなたでしょう」ときいた。一人が言った。「ポールデス。モンドくれ」
 MJQが住んでいたアパートに、人が訪ねてきた。ドアをノックして、「ジョージ、ルイス(留守)かい?」中から声あり「こっちコニー・ケイ(こないかい)」。「何だ、見ルトジャクソンかと思ったら、やっパシ・ヒースじゃないか」
 ジャズに詳しくないと何のことやらわからなず面白くないけれど、これらはジャズ仲間で可笑しがっていた地口である。この手はもっとたくさんあるらしいが、ぼくは部外者なのでそれほど多くは知らない。

 こういう地口、好きだなぁ。
 ジャズメンの駄洒落、とは書いているものの、そういうネタが和田さんも好きだからこそ、文章にしたのだろう。

 社会人になって間もない頃、新潟に住んでいた。
 あるジャズ喫茶に一年間で50本のバーボンをキープした、そんな馬鹿な私。
 
 上の文を読んで、その新潟のジャズ喫茶のマスター、ママ、そして常連さんと、閉店してから店で雀卓を囲み、「マックス、リーチ!」「トミー、フラナガン!」なんて駄洒落を飛ばしていたことを、思い出した。

 生意気だが、この文章を読んだ時、自分と同じような遊び心を和田さんにも感じて、なんとも嬉しかったなぁ。


 和田さんを追悼するには、あまり深刻なトーンではないほうが、ご本人も嬉しいだろうと勝手に思っての、再度のご紹介。


 多才なクリエイターであり、映画、ジャズ、そして、落語への愛情の深い遊び心たっぷりな一人の大人が、旅立った。

 ご冥福をお祈りします。

by kogotokoubei | 2019-10-11 19:27 | 落語好きの人々 | Comments(0)
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 さて、このシリーズの二回目。

 柳家小満んが「東京かわら版」で連載していた「噺の細道」が河出から書籍化されたのが、『江戸東京落語散歩ー噺の細道を歩く』。

 「東京かわら版」への連載が、平成十六年一月からの五年間。
 本は、十年前、平成二十一(2009)年の発行。

 第一回では六十の項目を含む目次をご紹介した。

 その最初は、「日本橋」。

 やはり、旅(?)の始まりは、ここからだろう。


一 日本橋

  道のりの総元締めは日本橋

 江戸時代、各街道には一里(約3.9キロメートル)ごとの一里塚があったが、その起点は日本橋である。現在の橋は石造の二連アーチで、明治四十四(1911)年に架けられたものだが、橋の中央には「日本国道路元標」があって、北は札幌、南は鹿児島までのキロ数が表示されている。「盃の殿様」のお国は「江戸よりおよそ三百里」ということであるが、はたしてどの辺であろうか。遠国から、江戸吉原の太夫へ盃を遣わせた、殿様の思いがいじらしい。


 本書にも写真が掲載されている、日本橋の「日本国道路元標(げんぴょう)」を、Wikipediaの「道路元標」から、拝借。
Wikipedia「道路元標」

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 「盃の殿様」の、江戸から三百里の地、ほぼ1200キロの場所はどこか。

 あの噺からは考えると、江戸から西にの地にある藩。
 ざっと距離計算をすると、日本橋から熊本城までが、ほぼ1200キロ。あのあたりと思って、噺を聴いている。

 小満んのこの噺は何度か聴いているし、喜多八の高座も懐かしい。

 さて、もう少しご紹介。

 江戸時代の日本橋は、幅四間三尺(約八メートル)、長さ二十八間(約五十メートル)で、欄干の柱頭には擬宝珠があったが、明暦三(1657)年の大火から安政二(1855)年の大地震まで、計九回も焼け落ちている。両国の江戸東京博物館には、檜造りの日本橋が半分だけ復元されているが、風雨に晒されていないのでちょっとよそよそしい。伊勢神宮の宇治橋の渡り心地と合わせて、日本橋を想像したことを思い出す。

  押送り日本と江戸の間に来る

 百万都市、江戸の魚河岸へは毎日数万尾からの魚が入荷したが、江戸前のものだけでは間に合わず、伊豆、相模、安房、上総、下総などからも、毎朝一斉に魚が届いた。船は江戸湾から大川へ、そして日本橋川に入り、江戸橋を潜って魚河岸へ着く。中でも威勢のいいのは、風を頼りにしない八丁櫓以上の櫓船で、これを押送船と言ったが、こうして運ばれた初鰹が高いのか当然であろう。

  初鰹むかでのよふな船に乗り

 現在の橋袂(たもと)には「日本橋魚市場発祥の地」の記念碑が乙姫像と共に建っているが、むろん往時の繁盛ぶりを偲ぶには物足りない。日本橋を貫く中央通りが江戸の通町で、道幅十間余(約十八メートル)だったというから、日本橋の橋幅から察しても広々と感じられたはずだ。

 幅四間三尺(約八メートル)の日本橋から、幅十間(約十八メートル)の中央通りに出たなら、たしかに、広々と感じたことだろう。

 この後は、こう続く。

 橋袂を右へ曲がり、江戸橋の交差点を少し行った処に、楊枝の「さるや」がある。宝永年間(1704~11)の創業で、都々逸付きの爪楊枝は色気があって楽しい。<大入>や<金千両>と書かれた楊枝箱も、景気がいい。職人技の変わり楊枝は額入りで飾られており、その何品かは商品化していた。記念に<鰻>と<櫂>を買う。江戸の歯ブラシ房楊枝も飾られていたが、これもぜひ噺の「明烏」のためにも商品化を、と願う次第である。
「・・・・・・、なにを言ってやがンでい、てめンとこなんざアもう、二度とフタタビ」
「おいおい、その房楊枝をどうにかおしよ、歯磨きがポロポロこぼれて汚ねえな、おい・・・・・・」
 甘納豆と共に、わが師八代目桂文楽十八番「明烏」の見せ場であった。
 こういう文章が、まさに小満んならでは。

 この楊枝の「さるや」は、今も営業している。
 ホームページのトップ画面に「ドラえもんコラボレーション」楊枝が紹介されているのが、なんとも可笑しい。
「日本橋さるや」ホームページ

 <大入>の楊枝箱を買って、小満んに差し入れしようかな^^

 本書では、このほかにも小網町から「宮戸川」、小網神社、別名、稲荷堀稲荷(とうかんぼりいなり)のことから「髪結新三」のことにも触れている。

 そこまで紹介すると、ほとんど引用することになってしまうので、日本橋からのご紹介、これにてお開き。

 さぁ、これからバイトに行かなきゃ^^
by kogotokoubei | 2019-10-09 14:27 | 落語の本 | Comments(0)
 ラグビーの記事は、いったんお休みして、本来の落語のこと。

 江戸落語に縁(ゆかり)のある場所に関する本は、数多く出版されている。
 
 その場所を歩いた上で書かれたものも多い。

 拙ブログで扱ったものだけでも、次のような書名が並ぶ。

  三遊亭圓生著『江戸散歩』
  田中敦著『落語と歩く』
  河合昌次著『江戸落語の舞台を歩く』
  佐藤光房著『東京落語地図』
  吉田章一著『東京落語散歩』
  北村一夫著『落語地名事典』
  池内紀著『はなしの名人-東京落語地誌』

 まだ、ご紹介していない大事な本があった。

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 柳家小満んが「東京かわら版」で連載していた「噺の細道」が河出から書籍化された、『江戸東京落語散歩ー噺の細道を歩く』。

 「東京かわら版」への連載が、平成十六年一月からの五年間。
 本は、十年前、平成二十一(2009)年の発行。

 「はじめに」で書かれているが、書籍化にあたっては、当時、木杳舎の編集者だった野口卓が仲介したとのこと。
 野口卓は、その後に『軍鶏侍』や『ご隠居さん』で人気作家となった。ちなみに、野口卓は小満んの独演会にもよくお見えになるようで、落語のネタが満載な『ご隠居さん』第一作の解説は、小満んが書いている。
 『ご隠居さん』のことは、そのうち記事にしようと思う。

 さて、この本のこと。
 せっかくなので(?)、目次を詳しくご紹介。

第一章 日本橋界隈とその周辺
   一  日本橋
   二  人形町
   三  柳橋
   四  日本橋三井越後屋
   五  霊岸島
   六  神田丹前風呂
   七  茅場町
   八  柳原
   九  石町
   十  浜町

第二章 上野を中心に
   一  上野東照宮
   二  湯島天神
   三  お富士さん(駒込富士神社)
   四  神田明神
   五  谷中全生庵
   六  小石川是照院
   七  上野蓮見茶屋
   八  上野芋坂
   九  下谷一葉記念館
   十  上野浄名院
   十一 下谷神社

第三章 浅草近辺
   一  浅草寺
   二  浅草酉の市
   三  浅草駒形堂
   四  浅草首尾の松
   五  山谷
   六  猿若町
   七  浅草三味線堀
   八  浅草富士横丁

第四章 隅田川周辺
   一  両国回向院
   二  向島
   三  深川小名木川
   四  佃島
   五  向島百花園
   六  新橋浜離宮
   七  深川清澄公園
   八  亀戸天神
   九  永代橋
   十  南千住
   十一 北千住

第五章 江戸近郊・一
   一  王子稲荷
   二  高田面影橋
   三  赤坂円通寺
   四  芝愛宕神社
   五  九段坂靖国神社
   六  神楽坂
   七  巣鴨
   八  内藤新宿
   九  芝大神宮
   十  板橋
   十一 神宮前
   十二 巣鴨鶏声が窪

第六章 江戸近郊・二
   一  目黒不動
   二  品川青物横丁
   三  川崎大師
   四  飛鳥山
   五  堀の内
   六  白金清正公様
   七  品川
   八  品川鈴ケ森


 目次を読むだけでも、結構、わくわくする。

 それぞれ落語に縁(ゆかり)の場所について、小満んならではの、川柳などを含む内容が、楽しいし、ためになる。

 関内ホールの小満んの会でマクラで聞いたことを思い出す内容も、いくつかある。

 目次だけでも長くなったので、内容のご紹介は、次回より。

 さて、どこを散歩しようか・・・・・・。


by kogotokoubei | 2019-10-08 20:54 | 落語の本 | Comments(4)
 ラグビーワールドカップ、ジャパンの強さは本物だ。

 私の予想は、嬉しいほうに外れた^^

 アイルランドには負ける、と予想し、七点差以内での負けで、なんとかボーナスポイントが取れれば、なんて書いていた私は、ただただ平謝りである。

 昨日のフランス対トンガ戦も、トンガが中三日のフランスに勝つと予想したが、もうちょっとのところで、フランスが押し切った。こちらも、外れた。

 ジャパンは、実力での、堂々の三連勝。

 スコットランドも粉砕し、全勝でA組1位となって、南アフリカとの再選が現実的になってきた。

 今大会のスコットランドは、四年前よりも総合力では劣っていると思う。

 そして、日本は、一人一人のフィジカルが強くなっているし、キックもパスのどちらでも戦える技術をチームとして獲得しているし、四年前より数段チーム力は上である。

 次の日曜日、天候は心配だが、きっと、台風も日本列島のラグビー熱気には負けて逸れるに違いない。

 フォワードが前へ突破し、バックスが走りまくる。

 タックルは決まっているし、ジャッカルも多い。

 サモア戦で少し目立ったペナルティを極力少なくできれば、十分に勝てる。
 
 もちろん、甘い気持ちでは臨めない相手。
 しかし、今のジャパンは、そのことを、全員が分かっているように思う。

 さぁ、歴史を塗り替え続けるジャパン、13日は、勝ってベスト8だ!

 
by kogotokoubei | 2019-10-07 21:45 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

現代の悪代官と越後屋。

 ほとんど、時代劇の悪代官と越後屋、という贈収賄事件が明らかになってきた。
 
 きっと、こんなやりとりがあったのだろう。

某町の助役 おい、かんでん屋、これつまらん物だが、受け取ってくれ。
かんでん屋 これは、助役、美味しそうな菓子ですな。
某町の助役 まぁ、そんなたいしたもんじゃないが、日頃世話になっている礼だ。
かんでん屋 いえいえ、お世話になっているのはこちらのほうで^^
某町の助役 次のあの工事も、よろしく、ということだよ。
かんでん屋 それは、もちろんでございますとも。
某町の助役 まぁ、町の者のなかには、いろいろと文句を言う者もいるが、わしがいる限り、
      悪いようにはせんから、安心しておけ。
かんでん屋 そうしていただければ、こちらも助かります。あの事故以来、風当たりが強く
      なりまして、なかなか再稼動もままなりませんのでな。
某町の助役 他の町はともかく、うちは、原発がなければ、おまんまの食い上げだ。町の多くの
      住民も、原発のおかげで、道路もなにもかも立派になって、喜んでおる。
かんでん屋 助役が顧問になっている工事会社も、喜んでおりますな。
某町の助役 おいおい、それほど儲かっちゃおらんぞ。
かんでん屋 それは、失礼いたしました。
某町の助役 まぁ、原発が動いている間は、電源三法交付金でわが町は、大いに潤うわけだ。
かんでん屋 まさに、町も助役も当店も、三方、丸くおさまりますな。
某町の助役 おっ、三法と三方をかけたか。お主、なかなかやるな^^


 オソマツさまです・・・・・・。
by kogotokoubei | 2019-10-04 12:27 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)

 9月の記事別アクセスランキングは、次のような結果だった。

1.BS時代劇、葉室麟作品「蛍草 菜々の剣」(1)(2019年7月31日)
2.「万引き家族」における、樹木希林さんのアドリブのことなど。(2018年9月19日)
3.あれから八年・・・風化しつつある、甲状腺がん問題。(2019年3月11日)
4.あらためて、小痴楽の単独真打昇進のこと、など。(2018年12月30日)
5.なぜ、真夏に東京五輪は開催されるのか。(2018年7月18日)
6.BS時代劇、葉室麟作品「蛍草 菜々の剣」(3) (2019年8月11日)
7.今から140年前、なぜ明治政府は改暦を急いだのか。(2013年1月14日)
8.9月21日から、両協会で真打昇進披露興行開始!(2019年9月13日)
9.『抜け雀』のサゲ-『米朝らくごの舞台裏』『落語鑑賞201』などより。(2015年5月15日)
10.柳家喬太郎が、30周年記念の一ヶ月口演を開催。(2019年9月4日)

 1位から3位までが、1000アクセスを超えた。

1位は、清原果耶という、将来が楽しみな女優さんが主役を演じた葉室麟作品のドラマの、最初の記事。アクセスは約2500。実に良いドラマだった。今後も葉室作品のドラマ化を期待する。

2位は、このところアクセス数が上位に落ち着いている、『万引き家族』の記事。テレビで放送されたこともあるだろう。

3位は、今年3.11の記事。この記事に1000を超えるアクセスがあるのは、嬉しい。

4位は、先日行くことができた、小痴楽の単独真打昇進のことを書いた記事。今、その披露目の真っ最中。もう一回は、行きたいものだ。

5位は、真夏に開催する五輪について書いた昨年の記事。現在ドーハで開催中の世界陸上も、その暑さに批判が多いようだが、スポーツは、できるものなら相応しい気候の時期にやって欲しい。来年夏、どんな事態になるのやら、気がかりでならない。

6位は、1位と同じシリーズの3回目の記事。

7位に、安定的にアクセスのある、改暦の記事。

8位が、先月の下席から始まった、両協会の真打昇進披露の記事。どうも、単独の小痴楽の披露目が、動員力では、圧倒しているようだ。

9位に、安定的にアクセスのある、落語のネタに関する記事。

10位には、喬太郎の一カ月口演の記事が入った。9月20日の発売日、ネットがつながった時には、すでに30回分、すべて売り切れていた。狭い会場とはいえ、今の喬太郎人気は、少しバブル。


 さぁ、ラグビーワールドカップは、今週5日土曜のサモア戦が大事だ。4トライ以上の勝利で勝ち点5を獲得し、10月13日のスコットランド戦を迎えたい。
by kogotokoubei | 2019-10-01 12:21 | アクセスランキング | Comments(0)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛