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噺の話

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カテゴリ:真打( 30 )

 来週土曜、9月21日から、鈴本では落語協会の四人、新宿末広亭では芸協、柳亭小痴楽の単独での真打昇進披露興行が始まる。

 東京新聞に記事が掲載されていたので、引用したい。
東京新聞の該当記事

 ちなみに、記事のお題は 
  “落後せず…目指せ「大看板」 落語「真打ち」昇進披露の秋”

 まず、芸協の方から。

▽同世代の感覚を

 「寄席で毎日トリをとるのが夢だった。うれしい」と喜ぶのは、二十一日に真打ち昇進の柳亭小痴楽(りゅうていこちらく)。トリは最後に登場する真打ちで、人気、実力の証し。落語芸術協会(春風亭昇太会長)では十五年ぶりの単独昇進で、都内六つの寄席の披露興行で計四十二日間トリを務める。

 十六歳で落語界に入り、「前座」「二つ目」と十四年間の修業を経て真打ちに。「粗相が多く最初の師匠からは破門」(本人)に。現在の師匠楽輔(らくすけ)は「その後、精進を重ねた。芸が好きなんだな」。

 やんちゃなキャラ、歯切れのいい口調で古典の「大工調べ」などを聴かせる。同じ協会の若手と「成金(なりきん)」というユニットを組み引っ張ってきた。

 この後、父が五代目柳亭痴楽で、六代目襲名を目指す、と書かれている。

 現在の師匠、柳亭楽輔が、五代目痴楽の弟弟子で、痴楽が亡くなった後のブログで、小痴楽に六代目痴楽を継がせてあげれば、兄弟子も喜ぶだろう、と書いている。

 まずは真打。そして、周囲も認める状況での六代目襲名、という順番か。

 父が亡くなって、9月7日でちょうど十年経った。
 十三回忌が、一つの節目と察する。

 それにしても、末広亭のサイトの披露目の案内に、楽輔の名がないのが、気になる。
 口上だけの参加なのか・・・・・・。


 続いて、東京新聞の記事、落語協会の四人について。
 
▽独特のキャラで

 落語協会(柳亭市馬会長)の新真打ちは四人。二十一日から五つの寄席で披露興行を五十日間開催。トリは日替わりだ。

 〇三~〇四年の入門者たちでくせ者ぞろい。

 柳家さん生の弟子わさびは自ら落語も創作、どこか頼りないとぼけたキャラクターで人気。「サンショウ(さん生)に、わさび。名前を変えない方がいいというお声も一部にあり、そのままで」

 他の三人は昇進を機に改名。柳家さん喬の弟子で、喬の字改め五代目小志んは「四代目はこま回しの方が名乗っていた」名前。介護のケアマネジャーから転身、陽気な落語に取り組む。

 初音家左橋(はつねやさきょう)の弟子で、左吉改め古今亭ぎん志は「将棋の銀と志ん生師匠の『志』からです」。理学療法士から転身、ロック好きでリーゼントの髪が印象的だ。

 柳家権太楼(ごんたろう)の弟子で、ほたる改め権之助は師匠の「権」と大好きな「THE ALFEE」の坂崎幸之助を組み合わせた名前。独特のキャラで「誰が見ても外れない落語家になりたい」。

 昨年師走恒例の末広亭での権太楼・さん喬の二人会で、ほたると喬の字が師匠の前に高座にあがったが、権太楼は「あの二人はいらなかった。あとで小言です」と言って、小痴楽と松之丞がいる芸協が羨ましい、とこぼしていたことを佐平次さんのブログで知った。

 NHKの新人落語大賞で小痴楽が出場した時、権太楼は、おざなりな批評ではなく、親身に芸についてのアドバイスをしていたことを思い出す。それだけ、認めているのだ。
 
 新聞の記事、この後に市馬会長の言葉があるが、割愛。

 この記事では、立川談四楼の弟子三四楼が、“わんだ”と改名して十月に真打に昇進することも案内されている。不思議な感動「センス・オブ・ワンダー」が名前の由来とのこと。一度国立で聴いているが、たしかに、不思議な落語だった。


 二つの協会の披露目のスケジュールも、引用しよう。

【落語協会】上野・鈴本演芸場=21~30日▽新宿末広亭=10月1~10日▽浅草演芸ホール=同11~20日▽池袋演芸場=同21~30日▽半蔵門・国立演芸場=11月1~10日。

【落語芸術協会】新宿末広亭=9月21~30日▽浅草演芸ホール=10月1~10日▽池袋演芸場=同11~20日▽国立演芸場=11月11~20日▽お江戸日本橋亭=10月24日▽お江戸上野広小路亭=11月5日

 補足すると、落語協会の方は、鈴本と末広亭が夜、その他は昼。

 芸協は、末広亭と池袋、お江戸日本橋亭が夜、浅草と国立が昼だが、国立の11月15日(金)のみ夜もある。
 また、11月21日には、大須演芸場でも開催。

 最初の九月下席のうちに、なんとか小痴楽の披露目には行こうと思っている。

 落語協会の方は、都合が合えば、池袋か国立で、わざびの主任の時に行こうかと思う。

 この記事のお題の「落後せず」は、落語家人数が多くなって競争が激しくなっていることからの洒落だろうが、目指せ「大看板」は、少しハードルが高すぎるように思う。
 
 その言葉が当てはまるのは、せいぜい、小痴楽だけではなかろうか。あくまで、私見。
 本来の真打の姿、寄席でトリをとれるようになることを、まずは目指してもらいましょう。

 そうそう。鈴本の十月中席の夜の部で、昨年真打に昇進したばかりの柳家小平太、前名さん若が主任となっていて、驚いた。昼の部は、一之輔だよ。
 小平太は、同期の勧之助が主任を務めた六月下席の楽日に池袋で聴いたが、口惜しい思いを素直に表に出していた。良かったね、今度は君が主任で。

 ということで(?)、真打昇進の皆さん、まずは、来年以降のトリを目指してがんばってください!

by kogotokoubei | 2019-09-13 19:18 | 真打 | Comments(2)
 小痴楽と松之丞の抜擢・一人真打昇進についてはいくつかのメディアも取り上げている。

 スポーツ報知がまとまっていたので、引用する。
スポーツ報知の該当記事

柳亭小痴楽、神田松之丞の真打ち昇進が決定 小痴楽は来年9月、15年ぶり単独昇進 松之丞は20年2月
2018年12月28日12時36分 スポーツ報知

 落語家・柳亭小痴楽(30)、講談師・神田松之丞(35)が真打ち昇進が28日、決まった。所属する落語芸術協会(三遊亭小遊三会長代行)が同日、都内で理事会を開き、来年2019年9月下席に小痴楽の、2020年2月中席に松之丞の真打ち昇進をそれぞれ承認した。

 小痴楽、松之丞は同協会二ツ目11人で結成したユニット「成金」で人気を博した。小痴楽は江戸っ子の雰囲気を色濃く出す落語家として活躍。父親が5代目・柳亭痴楽の2世落語家だが、父親は闘病の末、小痴楽の二ツ目昇進を前に亡くなっている。松之丞は「チケットの最も取れない講談師」との異名を取るなどブレークしていた。

 同協会での真打ち昇進は例年5月で、小痴楽は順当に行けば2020年の5月の昇進だったが、人気、実力を評価。前倒ししての9月の真打ち昇進を決定。単独での真打ち昇進は2004年の桂米福以来、15年ぶりとなる。松之丞は数年前から席亭の推薦での真打ち昇進が協議されていたが、否決されていた。

 松之丞は日本講談協会にも所属。落語芸術協会の二ツ目の香盤では落語家9人を追い抜く形となったが、芸協では、落語家と講談師の香盤は別物と判断。7月2日に亡くなった前会長の桂歌丸さんが抜てき真打ちについて否定的な考えを持っており、意向に沿って、講談師では順番を守る形で、今回の昇進が決まった。

 そうなのだ。
 松之丞の昇進時期は早いように思えるが、もっと抜擢要素の強いのが、小痴楽。

 歌丸前会長は、確かに年功主義ではあった。
 しかし、若手の育成には努めていたようだし、理解もあったと思う。それは、小痴楽たちのツィッターや成金仲間のブログで感じていたことだ。

 会長として歌丸さんを見直したことがある。

 それは、2016年の歌丸会長の新年の挨拶だった。
 紹介したブログから、挨拶の内容を引用したい。
2016年1月2日のブログ
会長新年ご挨拶

あけましておめでとうございます。
平成二十八年元日、晴れやかな新年を迎えました。
私ども公益社団法人落語芸術協会は、初席より都内各定席をはじめ、全国各地で寄席高座を務めております。新年も皆様に「笑い」をお届けするべく、協会員一同全力で取り組んで参ります。どうぞ変わらぬご支援、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

本年五月には、きらり改メ神田鯉栄、橘ノ圓満、可女次改メ三笑亭可風の三名が真打昇進致します。三者三様の持ち味を活かし、新たな一歩を踏み出します。彼らの姿にご注目頂ければ幸いです。

ベテランから若手まで切磋琢磨し、当協会ひいては業界全体を盛り上げていきますことをお約束いたします。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

公益社団法人落語芸術協会
会長 桂 歌丸

 歌丸会長の、“ベテランから若手まで切磋琢磨し、当協会ひいては業界全体を盛り上げていきますことをお約束いたします”という言葉には、強い意志を感じた。

 落語協会のホームページにも、会長挨拶は掲載されていた。
 引用はしないが、昇進する真打が五人いること、ある名跡の襲名があることなどを含んでいたが、その内容はホームページ同様に事務的で空虚だった。

 落語協会は、その無味乾燥なサイトで、来秋四人が真打に昇進することを案内していた。
落語協会サイトの該当記事

 その四人の入門と二ツ目昇進時期は、次の通り。

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柳家わさび  2003(平成15)年11月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字  2004(平成16)年入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉  2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる  2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
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 昨日の記事にいただいた佐平次さんのコメントで、29日の末広亭の夜の特別興行で、権太楼が上の四人の中で出演した二人について、厳しい小言があり、芸協が羨ましい、と小痴楽と松之丞のことを褒めたらしい。

 権太楼も、一度体調を悪くしてから協会の幹部として表立ったことは遠慮しているようだが、思うことはあるに違いない。忸怩たる思い、と言えるかな。

 芸協の来春の二人、秋の一人を並べてみる。吉幸は昨日の記事で書いたように例外的なので、外す。
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瀧川鯉斗   2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
橘ノ双葉   2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
柳亭小痴楽  2005(平成17)年10月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
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 これまで、年度により二ツ目の人数などにも左右されるので、一概には言えないが、年功的には、両協会とも入門14~15年で昇進している。
 
 今年五月に芸協で真打昇進した落語家はこの人。
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桂夏丸    2003(平成15)年3月入門、2007(平成19)年9月二ツ目昇進
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 そして、落語協会で今秋に昇進したのは次の五人。
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古今亭駒次  2003(平成15)年3月入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家さん若  2003(平成15)年入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家花ん謝  2003(平成15)年入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
林家たこ平  2003(平成15)年11月入門、2007(平成19)年5月二ツ目昇進
古今亭ちよりん 2003(平成15)年入門、2007(平成19))年5月二ツ目昇進
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 ほぼ同じに見える。

 では、昨年2017年、春はどうだったか。
 芸協の昇進者は次の二人。
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昔昔亭桃之助 2002(平成14)年3月入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
笑福亭和光  2002(平成14)年2月入門、2007(平成19)年4月 二ツ目昇進
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 落語協会の昨春の昇進者5人は、こうなっている。
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林家ひろ木 2002(平成14)年入門、2005(平成17)年11月二ツ目昇進
春風亭朝也 2002(平成14)年5月入門、2005(平成17)年11月二ツ目昇進
柳家ろべえ 2003(平成15)年2月入門、2006(平成18)年5月二ツ目昇進 
三遊亭時松  2003(平成15)年4月入門、2006(平成18)年5月二ツ目昇進
鈴々舎馬るこ 2003(平成15)年5月入門、2006(平成18)年5月二ツ目昇進
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 昨年の例で見られるように、どちらかと言うと、入門からの所用期間では、やや芸協側が落語協会よりも長い傾向があったので、私は来年の芸協の昇進はないだろうと思っていた。

 それが、春・秋で分けての昇進に加え、秋に小痴楽の単独とはねぇ。

 落語協会は春に歌之介の圓歌襲名披露興行があることもあってだろう、秋に四人が昇進。

 おや、秋ということは、小痴楽の披露目とぶつかる、ということ。

 先に落語協会が発表しているから、芸協は、それを知っていての決断。

 ということは、来年の九月下席は、こういうことになる。

 2019年9月21日~9月30日
  鈴本演芸場 落語協会真打昇進披露興行
  新宿末広亭 落語芸術協会真打昇進披露興行

 ワ~オ!

 これ、鈴本と袂を別った芸協の挑戦状と言えないだろうか。

 これで両者の復縁は、遠い先になりそうだが、まぁ、そんな簡単に埋まる溝ではないだろうから、こういう趣向も悪くないだろう。

 年の瀬に、来年の東京の落語界に刺激を与えるような、真打昇進のニュースであった。

by kogotokoubei | 2018-12-30 14:25 | 真打 | Comments(8)
 落語芸術協会のメールマガジンを読んで、少し驚いた。
 次のような真打昇進の案内が届いたのだ。

五月上席より瀧川鯉昇門下、瀧川鯉斗、三遊亭圓馬門下、橘ノ双葉、立川談幸門下、立川吉幸の三 名が真打に昇進いたします。また九月下席に柳亭楽輔門下、柳亭小痴楽が真打に昇進いたします。また2020年オリンピック開催の年の二月中席より、神田松鯉門下、神田松之丞が真打に昇進いたします。お楽しみに。

 同協会のホームページにも案内されている。
落語芸術協会サイトの該当ページ

 今年五月に昇進した二人とその後に続く二ツ目の入門と二ツ目昇進時期は次の通り。

桂 夏丸   2003(平成15)年3月入門、2007(平成19)年9月二ツ目昇進
神田 蘭   2004(平成16)年1月入門、2008(平成20)年7月二ツ目昇進
瀧川鯉斗   2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
橘ノ双葉   2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
柳亭小痴楽  2005(平成17)年10月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
昔昔亭A太郎  2006(平成18)年2月入門、2010(平成22)年2月二ツ目昇進
桂 伸三   2006(平成18)年4月入門、2010(平成22)年8月二ツ目昇進
三遊亭小笑  2007(平成19)年3月入門、2011(平成23)年4月二ツ目昇進
春風亭昇々  2007(平成19)年4月入門、2011(平成23)年4月二ツ目昇進
春風亭昇吉  2007(平成19)年3月入門、2011(平成23)年5月二ツ目昇進
笑福亭羽光  2007(平成19)年4月入門、2011(平成23)年5月二ツ目昇進

 神田蘭は講談なので、落語家は夏丸と鯉斗以下を比較すると、来年は昇進はなく、再来年、鯉斗、双葉、小痴楽の三人の昇進かと思っていた。

 まさか来年、鯉斗と双葉が春、秋に小痴楽の一人昇進、なんて抜擢昇進があろうとは思わなかったなぁ。
 とはいえ、夏丸は昨年の昇進でも不思議はなかったから、来年三人が昇進も、ありだったわけか。

 とにかく、落語芸術協会として、良い決定だと思う。

 入門が少し早かった鯉斗と双葉は先に昇進させ香盤では上にさせるが、小痴楽には一人昇進の栄誉を与える、というなかなかに心憎い抜擢昇進だ。
 
 もちろん、松之丞も彼の履歴を蘭と比べれば明らかだが、抜擢だ。

神田松之丞  2007(平成19)年11月入門、2012(平成24)年6月二ツ目昇進


 立川吉幸は、最初1997(平成9)年10月に快楽亭ブラックに入門しているので、ちょっと別格。
 2005(平成17)年8月 立川談幸門下になってから二年後に立川流の二ツ目昇進。
 三年前に落語芸術協会に入会し、一年間前座修業をしている。
 遅すぎたかもしれないが、妥当な昇進と言えるだろう。

 小痴楽の一人昇進は、落語協会の一之輔を思い出させてくれる。

 来秋の小痴楽、再来年の松之丞の一人昇進は、落語芸術協会として、良い企画だと思うし、二人とも、その実力はある。
 しかし、松之丞の人気がバブルだという意見は、変わらない^^

 ぜひ、先月の末広亭で私が小言を書いた中堅やベテラン陣に、良い刺激になって欲しい。

 一之輔、そして文菊と志ん陽の抜擢昇進以降、まったくの年功になった落語協会。
 好対照に、長年の年功横並び昇進から、一人昇進という特別の披露興行を行う芸協。

 今後、二つの協会がどんな動きをするか、なかなか、おもしろくなってきた。

by kogotokoubei | 2018-12-29 22:54 | 真打 | Comments(4)
 昨日、落語協会の新真打たちが記者会見をした記事をサンスポからご紹介。
 五人とも、昇進とともに襲名披露ということになる。
サンスポの該当記事

2018.8.30 05:10
古今亭駒治らが新真打昇進披露会見「新作落語1本でやっています」

 落語協会所属の駒次改め古今亭駒治(39)、さん若改め柳家小平太(49)、花ん謝改め柳家勧之助(36)、たこ平改め林家たこ蔵(39)、ちよりん改め古今亭駒子(45)が29日、東京都内で行われた新真打昇進披露会見に出席した。

 今年1月に師匠の志ん駒(享年81)が他界した駒治は「新作落語1本でやっています。鉄道好きで鉄道の落語をやっています」とPR。

 師匠の柳家さん喬(70)から「ロックをやっていたから、リズム感を備えている」と言われた小平太は「私の落語を聞いた皆さんが良い気持ちになってくれれば」と話した。

 柳家花緑(47)門下の勧之助は「師匠のか、と大師匠(二代目柳家小さん)のん、を勧(かん)にあてました。多くの人に落語を勧められるようになりたい」と気合十分。

 師匠、林家正蔵(55)から「うちのかみさんが初めて『入れないで』と。ふにゃふにゃしていて気持ち悪かったらしい」と紹介されたたこ蔵は、「師匠のように街を歩いていても声を掛けてもらえるような落語家になりたい」と誓った。

 紅一点の駒子は、古今亭菊千代(62)が師匠。初の女性師匠から女性落語家誕生に「師匠の元でなければきょうの日を迎える事はできなかった。広い心で許してもらったところがある」と感謝した。

 披露興行は、東京・上野の鈴本演芸場(9月21~30日)を皮切りに、東京・新宿末廣亭(10月1~10日)、東京・浅草演芸ホール(同11~20日)、東京・池袋演芸場(同21~30日)、東京・国立演芸場(11月1~10日)で行われる。
 勧之助のコメント部分、“二代目”小さんは、“五代目”の誤り。早く直してね、サンスポさん。

 落語協会のホームページでの興行案内は、相変わらずポスターデータの掲載のみで、日程などを文字で紹介していないので、あえてスケジュールの部分も引用した。
落語協会HPの該当ページ

 今年2月に書いた記事と重複するが、この五人に続く香盤の二ツ目さんは、次のようになっている。
2018年2月22日のブログ

柳家わさび  2003(平成15)年11月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字  2004(平成16)年入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉  2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる  2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
三遊亭たん丈 2004(平成16)年入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
柳家一左   2004(平成16)年11月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
三遊亭歌太郎 2004(平成16)年8月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
柳亭市楽   2005(平成17)年3月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
三遊亭歌扇  2005(平成17)年8月入門、2009(平成21)年6月二ツ目昇進

 二ツ目昇進時期を基準に考えるならば、2008年3月が四人、同年11月も四人なのだ。
 
 四人での昇進は、番組作りにくいだろうねぇ。

 さて、来年はどうなるのかな。

 駒次、もとい、駒治の披露目の日には、なんとか駆けつけようと思っているが、何かと野暮用続きで、果たして行けるかな。


by kogotokoubei | 2018-08-30 12:33 | 真打 | Comments(4)

 今年の二つの協会の真打昇進披露興行の案内を、末広亭のサイト「寄席だより」から、まとめて引用したい。
新宿末広亭サイトの該当ページ
■新真打 桂夏丸、神田蘭 5月上席に昇進披露

 落語芸術協会の桂夏丸と、女流講談の神田蘭がめでたく真打に昇進。披露は5月上席(かみせき、1日~10日)夜の部の当末広亭からはじまり都内各寄席で行われる。両名のプロフィールを紹介する。
 〔桂夏丸〕2003年3月に桂幸丸(ゆきまる)に入門し夏丸。07年9月二ツ目、18年5月真打。師匠幸丸は福島県(須賀川市)出身だが夏丸はお隣の群馬県は吾妻郡に84年8月15日生。
 〔神田蘭〕04年1月神田紅に入門して蘭。08年5月真打。夏丸同様入門時の芸名を通す。埼玉県春日部市の生まれ。

■落語協会は秋に5名が真打に昇進

 新真打の5名は古今亭駒次(師匠は志ん駒、以下同じ)、柳家さん若(さん喬)、柳家花ん謝(花緑)、林家たこ平(正蔵)、女流落語の古今亭ちよりん(菊千代)。
 当席は10月上席の夜の部に、昇進披露が行われる。

 ちなみに、神田蘭の「08年5月真打」は「二ツ目」の誤り。昇進時期、芸協のサイトで確認すると、7月になっているなぁ。

 落語協会の秋の五人昇進については、以前、紹介した。
2017年10月22日のブログ

 あらためて、その五人の入門と二ツ目昇進時期は、次の通り。

古今亭駒次
 2003(平成15)年3月古今亭志ん駒に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家さん若
 2003(平成15)年柳家さん喬に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家花ん謝
 2003(平成15)年柳家花緑に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
林家たこ平
 2003(平成15)年11月林家こぶ平に入門、2007(平成19)年5月二ツ目昇進
古今亭ちよりん
 2003(平成15)年古今亭菊千代に入門、2007(平成19))年5月二ツ目昇進


 両協会とも、落語家は、全員が2003年入門、2007年二ツ目昇進。

 芸協は、二人なので、全日程二人とも出演になるのか、と思う。

 落語協会は、十日間の興行のうち二日づつ主任を務めるのだろう。


 ちなみに、芸協は、夏丸、蘭の後の二ツ目は、次のような人が続いている。
 夏丸とは、入門、二ツ目昇進時期で一年以上間隔のあいた人が並ぶ。

瀧川鯉斗   2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
橘ノ双葉   2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
柳亭小痴楽  2005(平成17)年10月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
昔昔亭A太郎  2006(平成18)年2月入門、2010(平成22)年2月二ツ目昇進
桂 伸三   2006(平成18)年4月入門、2010(平成22)年8月二ツ目昇進
三遊亭小笑  2007(平成19)年3月入門、2011(平成23)年4月二ツ目昇進
春風亭昇々  2007(平成19)年4月入門、2011(平成23)年4月二ツ目昇進
春風亭昇吉  2007(平成19)年3月入門、2011(平成23)年5月二ツ目昇進
笑福亭羽光  2007(平成19)年4月入門、2011(平成23)年5月二ツ目昇進

 来年は昇進はないだろう。
 再来年、鯉斗、双葉、小痴楽の三人の昇進かと思う。
 その三人の披露目で全員が毎日出演するなら、個性的な顔ぶれになり、なかなか楽しそうだ。
 なお、協会のサイトの昇吉のプロフィールでは、二ツ目昇進時期を2010(平成22)年5月と誤って記載されている。こういうミスは、すみやかに直してもらいたいなぁ。
 「あれっ!?」と思って、結構調べるのに手間をかけたのだよ^^

 落語協会も、今後の昇進候補者を確認しよう。

柳家わさび  2003(平成15)年11月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字  2004(平成16)年入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉  2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる  2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
三遊亭たん丈 2004(平成16)年入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
柳家一左   2004(平成16)年11月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
三遊亭歌太郎 2004(平成16)年8月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
柳亭市楽   2005(平成17)年3月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
三遊亭歌扇  2005(平成17)年8月入門、2009(平成21)年6月二ツ目昇進

 結構悩ましい。
 入門時期と、前座で楽屋入りする時期が、どんどん間隔が空いている。
 白酒が、「待機児童」と表現していた。
 よって、二ツ目昇進時期を基準に考えるならば、2008年3月が四人、同年11月も四人なのだ。
 なんとなく、来年春に、わさび、喬の字、左吉の三人、秋に、ほたる、たん丈、一左、歌太郎、市楽までの五人かなぁ、などと思っている。

 今年の披露目では、駒次の会にはなんとか行きたいものだ。師匠が天国で見守っているはず。


by kogotokoubei | 2018-02-22 19:27 | 真打 | Comments(4)
 いろいろあって、来年の真打昇進のニュースについて記事を書かずにいた。

 落語協会は、予想通り香盤順に五人が昇進。

 協会のホーームページから引用する。
落語協会ホームページの該当記事

2017年10月01日
平成30年 秋 真打昇進決定

平成30年 秋(9月下席より)

古今亭駒次(志ん駒門下)、柳家さん若(さん喬門下)、柳家花ん謝(花緑門下)、林家たこ平(正蔵門下)、古今亭ちよりん(菊千代門下)

 いつものように、これだけ。

 昨年8月に、今秋の三人の昇進が発表された後の記事で、この五人のことを含め、次のように書いていた。
2016年8月24日のブログ

 来年“秋”の昇進者三人は、見事に香盤順で、次のような履歴になっている。
---------------------------------------------------------------
桂三木男 
 2003(平成15)年金原亭馬生に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
柳亭こみち
 2003(平成15)年柳亭燕路に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
古今亭志ん八
 2003(平成15)年古今亭志ん五に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
 *志ん五没後、志ん橋門下
----------------------------------------------------------------

 春の昇進者のうちの三人(ろべい、時松、馬るこ)とは二ツ目昇進と同じ半年遅れでの真打昇進ということになる。

 ちなみに、この後に、こういう人たちが続く。

古今亭駒次
 2003(平成15)年3月古今亭志ん駒に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家さん若
 2003(平成15)年柳家さん喬に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家花ん謝
 2003(平成15)年柳家花緑に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
林家たこ平
 2003(平成15)年11月林家こぶ平に入門、2007(平成19)年5月二ツ目昇進
古今亭ちよりん
 2003(平成15)年古今亭菊千代に入門、2007(平成19))年5月二ツ目昇進

 ここまでが、平成19年の二ツ目昇進者。

 5月の記事で、来年春が十人ではなく五人になったのは、二ツ目昇進時期でキリが悪いからか、と書いた。
 そういう面もあったと思う。五人に続く同時期の二ツ目昇進者が三人で、その後の駒次、さん若、花ん謝の、これまた三人が同時二ツ目昇進者。
 その三人とたこ平、ちよりんとは二ツ目昇進時期が三ヵ月しか違わない。

 再来年は、結構昇進者の決定は難しいだろう、などど思っていた。
 まさか、来年秋に、2006年11月の二ツ目昇進者の三人を先に真打昇進させるとは、予測しなかったなぁ。
 甘かった^^

 三人昇進は、たぶんに最近の落語芸術協会を模倣したように思う。

 各定席十日間の披露目に三人全員が出演し、トリのみ順番で務めるという芸協の方式は、なかなか結構な趣向だ。
 落語協会の三人昇進も、同じような興行になるなら、駆けつけようとする動機づけにもなる。

 これで、再来年の昇進者も見えてきた。

 平成30(2018)年の春は、駒次、さん若、花ん謝、たこ平、ちよりんの5人で決まりなのだろう。
 香盤順では彼等の後に続く四人は、二ツ目昇進時期に一年近い差があるのだ。

柳家わざび
 2003(平成15)年11月柳家さん生に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字
 2004(平成16)年柳亭さん喬に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉
 2004(平成16)年6月柳亭初音家左橋に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる
 2004(平成16)年6月柳家権太楼に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進

 この後には同じ2008年の11月に二ツ目になった、三遊亭たん丈、春風亭一左、三遊亭歌太郎、柳亭市楽の四人が続く。

 だから、平成31(2019)年の昇進者が、どうなるか・・・・・・。

 四人や八人での昇進は、披露目の番組が組みにくい。

 あっ、そうか!
 また、春と秋で、五人と三人での昇進にするのか。

 こんなことを書いていた。

 予想通り、香盤順の五人。

 先日、浅草で志ん五の披露目に行った。
 その内容は記事にしたように、なかなか楽しいものだった。

 しかし、残念ながら、落語協会の三人昇進の披露目は、私が期待したような、全員が毎日出演する落語芸術協会型ではなかったなぁ。

 
 それにしても、なぜ来年の昇進披露が、春ではなく、秋なのか。

 春に、何か別な披露目と重なっていたっけ・・・・・・。

 昨年の記事で書いたように、次に続く顔ぶれとは二ツ目昇進時期の差があるので、来年はこの五人だけというのは理解できるが、春の昇進でも良いのではなかったか。
 
 今年、春、秋と披露目が続いたために、間隔を空けたい、ということか。

 今から春の昇進では、準備期間が短いということか。

 春にこの五人を昇進させると、秋にも昇進があると勘違いするのを避けるためか^^

 新たな一歩を踏み出すのに、日本の春という季節は相応しいように思うのだがなぁ。

 どうも、腑に落ちない秋昇進である。
by kogotokoubei | 2017-10-22 15:14 | 真打 | Comments(4)
 落語協会の秋の真打昇進披露興行の案内が、同協会のホームページに先週載った。
 春五人に続き、三人が昇進する。
 案内の内容を、引用する。
落語協会ホームページの該当ページ

2017年06月15日
平成29年 秋 真打昇進披露興行

平成29年9月下席より
・桂三木男 改メ 五代目 桂三木助
・柳亭こみち
・古今亭志ん八 改メ 二代目 古今亭志ん五

前売り販売開始:7月21日(金)  ※国立演芸場のみ10月1日(日)より
お問い合わせ:一般社団法人落語協会 03-3833-8565
チケットぴあ:http://t.pia.jp/
Pコード入力または音声認識予約 ( 057 0-02-9999 )
ぴあプレミアム会員専用 ( 0570-02-9944 )
 相変わらずの、ぶっきらぼうな内容。
 各寄席の日程詳細は、添付されているポスターで確認してくれ、というのが落語協会の考えらしい。実に不親切。

 落語芸術協会は、二人の披露目は明日が池袋の千秋楽。
 その後の国立を含め、次のように案内されている。
落語芸術協会ホームページの該当ページ

更新日2017年6月11日
真打昇進披露興行。6/11より六月中席池袋演芸場です!

五月上席新宿末廣亭、五月中席浅草演芸ホールと続いてまいりました真打昇進披露興行、6月11日~池袋演芸場での興行となります。

昔昔亭 桃之助
笑福亭 和光

大盛況で新宿末廣亭、浅草演芸ホールの披露興行を終えて、益々の笑顔で張り切っております新真打の応援に是非寄席へご来場下さい。

真打昇進襲名披露興行

池袋演芸場 夜の部
6月11日~20日
主任予定日(※両名とも全日程出演致します)
桃之助 11.13.15.17.19
和 光 12.14.16.18.20

お江戸日本橋亭
6月22日 桃之助
6月21日 和 光

国立演芸場 昼の部(7日夜の部あり)
7月2日~10日
主任予定日
桃之助 2.4.6.8.10
和 光 3.5.7昼夜.9

お江戸上野広小路亭
7月1日 桃之助
7月2日 和 光

名古屋・大須演芸場
7月15日~17日
主任予定日(※両名とも全日程出演致します)
桃之助 15(1部・2部).16(1部)
和 光 16(2部).17(1部・2部)

 以前も書いたことなので、しつこい、というお叱りを覚悟で書くが、落語協会は文字情報としても日程を掲載すべきである。

 この五人、全員聴いたことがあり、なんとか駆けつけたい人はいるのだが、行けるかなぁ。

 
by kogotokoubei | 2017-06-19 17:53 | 真打 | Comments(0)
 昨夜は、平尾誠二追悼番組として、先日の記事でもふれた「伝説の名勝負 不屈の闘志激突!’85ラグビー日本選手権 新日鉄釜石×同志社大学」が、NHK BS1で午後6時から再放送された。

 2012年1月にも見た内容なのだが、ブログを書きながら見ていて、つい引き込まれた。

 惜しい、あまりにも残念な平尾誠二の早世・・・・・・。

 平尾のことやラグビーのことは別途書くとして、さて、落語のこと。

 10月9日に新宿末広亭に行った際に受け取ったプログラムに、落語芸術協会の来春の真打昇進者の案内があった。

 末広亭のサイトに掲載されている「寄席だより」から引用する。
末広亭サイトの「寄席だより」のページ
■来年5月には 2人の新真打 落語芸術協会

 二ツ目からめでたく真打に昇進するのは昔昔亭桃之助と笑福亭和光。桃之助は02年4月に桃太郎に入門し喜太郎、07年2月二ツ目で桃之助。
 桃之助は02年4月桃太郎に入門、東京都江東区の出身。和光は02年2月に鶴光に入門、栃木県出身。 和光は02年7月鶴光に入門し和光、07年4月二ツ目。当席来年5月上席をふりだしに真打披露が行われる。
 
 さて、ここ数年の3人真打興行は興行的にも良い試みだと思っていたのだが、来春は2人か。

 昇進する2人の入門と二ツ目昇進時期は、次のようになっている。
-----------------------------------------------------------------------
昔昔亭桃之助 平成14年3月 入門、平成19年2月 二ツ目昇進
笑福亭和光  平成14年2月 入門、平成19年4月 二ツ目昇進
-----------------------------------------------------------------------

 ちなみに、落語協会の来春の昇進者5人は、こうなっている。
-----------------------------------------------------------------------
林家ひろ木 平成14年 入門、平成17年11月 二ツ目昇進
春風亭朝也 平成14年5月 入門、平成17年11月 二ツ目昇進
柳家ろべえ 平成15年2月 入門、平成18年5月 二ツ目昇進 
三遊亭時松  平成15年4月 入門、平成18年5月 二ツ目昇進
鈴々舎馬るこ 平成15年5月 入門、平成18年5月 二ツ目昇進
-----------------------------------------------------------------------

 そして、来年秋の昇進者は、次の3人。
-----------------------------------------------------------------------
桂三木男 平成15年 入門、平成18年11月 二ツ目昇進
柳亭こみち 平成15 入門、平成18年11月 二ツ目昇進
古今亭志ん八 平成15年 入門、平成18年 11月二ツ目昇進
-----------------------------------------------------------------------

 これを見れば分かるのだが、落語芸術協会は入門から二ツ目昇進まで5年、落語協会は3年。

 入門年だけからすると、落語芸術協会で平成15年入門者が真打に昇進しても、不思議はないように思うが、桃之助と和光の後に続く人たちは、どうなっているのかというと、次の通り。
-----------------------------------------------------------------------
桂 夏丸 平成15年3月 入門、平成19年9月 二ツ目昇進
神田 蘭 平成16年1月 入門、平成20年7月 二ツ目昇進
瀧川鯉斗 平成17年3月 楽屋入り、平成21年4月 二ツ目昇進
橘ノ双葉 平成17年3月 入門、平成21年4月 二ツ目昇進
柳亭小痴楽 平成17年10月 初高座、平成21年11月 二ツ目昇進
昔昔亭A太郎 平成18年2月 入門、平成22年2月 二ツ目昇進
滝川鯉八 平成18年 入門、平成22年8月 二ツ目昇進
-----------------------------------------------------------------------

 ちなみに、落語芸術協会の今春昇進の3人は、こうなっている。
-----------------------------------------------------------------------
神田鯉栄 平成13年9月 入門、平成18年10月 二ツ目昇進
橘ノ円満 平成14年2月 入門、平成18年11月 二ツ目昇進
三笑亭可風 平成14年 入門、平成19年5月 二ツ目昇進
-----------------------------------------------------------------------

 落語協会の来年の例では、真打昇進が入門からか14~15年、二ツ目昇進から11~12年。
 落語芸術協会の今年の3人の例では、入門からは14~15年ということで、ほぼ同じ。二ツ目昇進からは9~10年。

 ここで素朴な疑問。

 なぜ、桂夏丸も含めた3人昇進とならなかったのか・・・である。
 昇進する桃之助、和光、そして夏丸の生の高座を聴いているが、夏丸が昇進してもまったく不思議はない。
 ついでに言うと、連雀亭の昨年の初席では、夏丸の歌も聴いている^^

 入門から14年、二ツ目昇進から10年で、条件面では昇進対象となっておかしくはない。

 2人昇進の場合の興行は、一日おきの出演か、あるいは前半と後半に分けるのか。
 また、主任ではないもう一人が口上の後に出演するなどで毎日二人とも聴けるのか・・・などは分からない。

 3人昇進で、全員が毎日出演する興行形式が気に入っていたのだが、さて、来春はどうなるのやら。
 

by kogotokoubei | 2016-10-24 12:14 | 真打 | Comments(2)

 落語協会は、来年春の五人のみならず、秋にも三人が真打に昇進するらしい。

 ホームページの案内を引用する。
落語協会ホームページの該当記事

2016年08月21日
平成29年 秋 真打昇進決定

平成29年 秋(9月下席より)

桂三木男(馬生門下)、柳亭こみち(燕路門下)、古今亭志ん八(志ん橋門下)

以上、3名が真打に昇進することが決定致しました

 実に、無駄を省いた内容(もちろん、皮肉^^)。
 昇進者のプロフィールページへのリンクもない。
 
 訪問者の便宜などはまったく考慮しないダメなサイトの見本である状況は、変わらない。

 5月の記事で紹介したが、あらためて来年“春”の五人は次の通り。
2016年5月9日のブログ

------------平成29年春の真打昇進者-------------------------
林家ひろ木
 2002(平成14)年林家木久扇に入門、2005(平成17)年11月二ツ目昇進
春風亭朝也 
 2002(平成14)年05月春風亭一朝に入門、2005(平成17)年11月二ツ目昇進
柳家ろべえ 
 2003(平成15)年02月柳家喜多八に入門、2006(平成18)年05月二ツ目昇進 
三遊亭時松
 2003(平成15)年04月三遊亭金時に入門、2006(平成18)年05月二ツ目昇進
鈴々舎馬るこ 
 2003(平成15)年05月鈴々舎馬風に入門、2006(平成18)年05月二ツ目昇進
--------------------------------------------------------------
  
 来年“秋”の昇進者三人は、見事に香盤順で、次のような履歴になっている。
---------------------------------------------------------------
桂三木男 
 2003(平成15)年金原亭馬生に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
柳亭こみち
 2003(平成15)年柳亭燕路に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
古今亭志ん八
 2003(平成15)年古今亭志ん五に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
 *志ん五没後、志ん橋門下
----------------------------------------------------------------

 春の昇進者のうちの三人(ろべい、時松、馬るこ)とは二ツ目昇進と同じ半年遅れでの真打昇進ということになる。

 ちなみに、この後に、こういう人たちが続く。

古今亭駒次
 2003(平成15)年3月古今亭志ん駒に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家さん若
 2003(平成15)年柳家さん喬に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家花ん謝
 2003(平成15)年柳家花緑に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
林家たこ平
 2003(平成15)年11月林家こぶ平に入門、2007(平成19)年5月二ツ目昇進
古今亭ちよりん
 2003(平成15)年古今亭菊千代に入門、2007(平成19))年5月二ツ目昇進

 ここまでが、平成19年の二ツ目昇進者。

 5月の記事で、来年春が十人ではなく五人になったのは、二ツ目昇進時期でキリが悪いからか、と書いた。
 そういう面もあったと思う。五人に続く同時期の二ツ目昇進者が三人で、その後の駒次、さん若、花ん謝の、これまた三人が同時二ツ目昇進者。
 その三人とたこ平、ちよりんとは二ツ目昇進時期が三ヵ月しか違わない。

 再来年は、結構昇進者の決定は難しいだろう、などど思っていた。
 まさか、来年秋に、2006年11月の二ツ目昇進者の三人を先に真打昇進させるとは、予測しなかったなぁ。
 甘かった^^

 三人昇進は、たぶんに最近の落語芸術協会を模倣したように思う。

 各定席十日間の披露目に三人全員が出演し、トリのみ順番で務めるという芸協の方式は、なかなか結構な趣向だ。
 落語協会の三人昇進も、同じような興行になるなら、駆けつけようとする動機づけにもなる。

 これで、再来年の昇進者も見えてきた。

 平成30(2018)年の春は、駒次、さん若、花ん謝、たこ平、ちよりんの5人で決まりなのだろう。
 香盤順では彼等の後に続く四人は、二ツ目昇進時期に一年近い差があるのだ。

柳家わざび
 2003(平成15)年11月柳家さん生に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字
 2004(平成16)年柳亭さん喬に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉
 2004(平成16)年6月柳亭初音家左橋に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる
 2004(平成16)年6月柳家権太楼に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進

 この後には同じ2008年の11月に二ツ目になった、三遊亭たん丈、春風亭一左、三遊亭歌太郎、柳亭市楽の四人が続く。

 だから、平成31(2019)年の昇進者が、どうなるか・・・・・・。

 四人や八人での昇進は、披露目の番組が組みにくい。

 あっ、そうか!
 また、春と秋で、五人と三人での昇進にするのか。

 でも、どこで5:3、あるいは3:5に分けるんだろう・・・・・・。

 ともかく、三年後の昇進方式への伏線ともなりそうな、来秋の昇進情報である。
 もちろん、そんな先のことは、どうなるか分からないけどね。


by kogotokoubei | 2016-08-24 12:45 | 真打 | Comments(4)
 入院中に発表されていた落語協会の来春の真打昇進者の記事を、遅ればせながらご紹介。
落語協会ホームページの該当記事。
2016年04月22日
平成29年 春 真打昇進決定

平成29年 春(三月下席より)

林家ひろ木(木久扇門下)、春風亭朝也(一朝門下)、柳家ろべえ(喜多八門下)、
三遊亭時松(金時門下)、鈴々舎馬るこ(馬風門下)

以上、5名が真打に昇進することが決定致しました

 香盤順で、今年同様に5名。
 時松以外は生で聴いている。
 馬ること朝也、NHK新人落語大賞(旧新人演芸大賞)の優勝者2名を含んでいる。

 ろべいの昇進を、師匠は喜んでいるだろうなぁ。

 昨年、今春の昇進者のことについて書いた記事で、昇進者が十名ならこの五人も含まれるはずだが、なぜか五名だった、と書いた。
2015年4月21日のブログ
 来春の昇進者五名の入門と二ツ目昇進の時期は次の通り。
------------平成29年春昇進者--------------------------------
林家ひろ木
 2002(平成14)年林家木久扇に入門、2005(平成17)年11月二ツ目昇進
春風亭朝也 
 2002(平成14)年05月春風亭一朝に入門、2005(平成17)年11月二ツ目昇進
柳家ろべえ 
 2003(平成15)年02月柳家喜多八に入門、2006(平成18)年05月二ツ目昇進 
三遊亭時松
 2003(平成15)年04月三遊亭金時に入門、2006(平成18)年05月二ツ目昇進
鈴々舎馬るこ 
 2003(平成15)年05月鈴々舎馬風に入門、2006(平成18)年05月二ツ目昇進
--------------------------------------------------------------
 来年3月時点で、入門から14~15年、二ツ目昇進から11~12年での昇進。
 二ツ目昇進時期で、この五人は半年の間隔しか空いていない。
 
 昨年は十人、今年と来年は五人の昇進。
 さて、では再来年、平成30年の昇進は、どうなるのだろうか・・・・・・。
 
 香盤でこの5名に続く人の入門と二ツ目昇進は、次のようになっている。

---------------------------------------------------------------
桂三木男 
 2003(平成15)年金原亭馬生に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
柳亭こみち
 2003(平成15)年柳亭燕路に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
古今亭志ん八
 2003(平成15)年古今亭志ん五に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
 *志ん五没後、志ん橋門下
古今亭駒次
 2003(平成15)年3月古今亭志ん駒に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家さん若
 2003(平成15)年柳家さん喬に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
---------------------------------------------------------------

 もし、五人昇進で香盤順なら、ここまで。

 この後の人についても、並べてみる。

柳家花ん謝
 2003(平成15)年柳家花緑に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
林家たこ平
 2003(平成15)年11月林家こぶ平に入門、2007(平成19)年5月二ツ目昇進
古今亭ちよりん
 2003(平成15)年古今亭菊千代に入門、平成19(2007)年5月二ツ目昇進
柳家わざび
 2003(平成15)年11月柳家さん生に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字
 2004(平成16)年柳亭さん喬に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉
 2004(平成16)年6月柳亭初音家左橋に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる
 2004(平成16)年6月柳家権太楼に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進


 10人となると喬の字までとなるが、左吉、ほたると同時期に二ツ目昇進なので、キリがいいとは言えないなぁ。
 
 こうやって並べて分かるのは、2003(平成15)年の入門者が多かったということ。

 ちなみに、ほたるの後は、昭和37年生まれの三遊亭たん丈で、二ツ目昇進は2008(平成20)年11月。

 どうも、再来年も五人昇進、ということになりそうだ。

 ホームページの「芸人紹介」で確認すると、来年の昇進者も含めて、落語協会の二ツ目さんは、60名。
落語協会ホームページ「芸人紹介」の「二ツ目」のページ

 かたや、落語芸術協会は、38名。
落語芸術協会ホームページ「協会員プロフィール」の「二ツ目」のページ

 真打に昇進する人もいれば、前座から昇進する人もいるので、しばらくはこの人数に大きな変動はないかもしれない。

 60÷38≒1.6
 5÷3≒1.7

 5人と3人という両協会の昇進者数は、算数的には、適切なのかもしれない。

 しかし、近い将来、落語協会が10人同時昇進してもおかしくないし、落語芸術協会が5人昇進になっても、不思議はない。

 さて、来年や再来年のことばかりではなく、今年の披露目を忘れちゃいけない。
 落語協会は明後日11日からの国立演芸場中席が最後。
 落語芸術協会は、明日楽日となる上席の末広亭の後に浅草の中席が続く。六月の池袋、七月の国立まで、まだ楽しみは続く。
 
 入門者が多い昨今、ほぼ入門からの“年々序列”での昇進は続くかもしれない。
 たまたま昇進する人数と、控えている二ツ目さんの人数などの関係で、ほぼ同期の人よりも昇進が後になる場合もありえる。
 たとえば、先日末広亭で聴くことができた橘ノ円満は、一年早い昇進でも、実力的にはまったく不思議はなかった。
 
 しかし、真打からが、まさにスタートということだろう。
 
 少し遅い位の昇進のほうが、周囲の圧力も少なく、長い落語家生活のために、力を貯める時間をつくるのには良いかもしれない。
 
 先月と今月、両協会の昇進披露興行に行って、そんなことも感じた次第である。

by kogotokoubei | 2016-05-09 20:50 | 真打 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛