噺の話

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カテゴリ:幸兵衛の独り言( 271 )

 樹木希林さんの訃報に接し思い出すのは、「万引き家族」での、海のシーンだ。

 久しぶりに日本映画を劇場で観たことは記事にも書いた。
2018年6月25日のブログ

 その記事の最後に、この映画は、「樹木希林、そして、安藤サクラの演技を観るだけでも、価値がある」と書いた。もちろん、今でも、そう思う。

 海のシーンとは、擬似家族がそろって海水浴に行き、皆が仲良く遊んでいる姿を浜辺で傘を差して眺めている樹木希林さん扮する初枝が、つぶやく場面。

 声は、聞き取れない。
 その科白は、樹木さんのアドリブだったらしい。

 「ありがとうございました」

 口の動きから、そう言っているはず。

 初枝は、その海水浴のすぐ後に、旅立つ。

 サイゾーが運営するサイトの一つであるWEZZYに、カンヌのパルムドールを受賞した際の監督の会見が紹介されている。

 樹木希林という女優と、あの海のシーンについ是枝監督が語っているので引用したい。

WEZZYの該当記事

 現地時間5月14日に開かれたカンヌ国際映画祭公式記者会見のなかで、是枝裕和監督が樹木希林の存在について語るのを聞いていた松岡茉優が突如涙を浮かべる一幕があり、マスコミでもそこが大きく取り上げられたが、その是枝監督の発言とはいったいいかなるものだったのか。

<僕はやっぱり自分がつくるものを、希林さんに出ていただけるものにするために努力をします。努力をしないで甘いまま彼女の前に立つと見透かされるので、希林さんの前で恥ずかしくない監督になりたいと思うんですね。そういう役者がいることはすごい大切なことで、監督にとって>

 これに続けて是枝監督は、この作品で一番最初に撮った夏の海のシーンでの樹木希林のアドリブが作品の方向性を決定づけたことに感謝。そして、作品をつくる過程において「いち役者」以上の関わりをしてくれるからこそ、何度も彼女と仕事をしたくなるのだと述べていた(『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』など、樹木希林は彼の映画には欠かすことのできない是枝組の常連である)。

 あの声に出さない「ありがとうございました」のアドリブの一言が、作品の方向性を決めた・・・ということか。

 擬似家族ではあったが、その家族たちには深く感謝していた、という初枝の心境を樹木希林さんは表現したかったのだろう。

 その言葉は、初枝同様に死期が近いことを察していた樹木希林さんご本人の言葉でもあったように思えてならない。


 映画全体からは、是枝監督が抱き続けるテーマ「家族って何?」という問いが突きつけられる。
 そのテーマも、樹木希林さんが抱き続けたものかもしれない。


 これまで“希林さんに出ていただけるものにするために努力”した是枝監督にとって、今後、そのエネルギーを注ぐ対象はどの俳優さんになるのだろうか。

 あまりにもその存在が大きすぎて、なかなか希林さんに代われる人が見つかりそうにないかもしれない。

 訃報に接し、そんなことを思っていた。


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by kogotokoubei | 2018-09-19 12:54 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)
 今、大学同期会の旅行のための移動で、新幹線の車中。

 台風21号の被害が大きかった大阪南西部、泉州地域に住んでいる二人が、不参加となった。

 実に残念。

 そして一昨日の北海道の地震だ。

 実家は、震源地と同じ北海道胆振支庁の伊達。

 一昨日は実家近くに住む兄の携帯へのメールで、停電ではあるが全員無事であることを確認。
 昨日夕方、兄からようやく停電解消と電話をもらった。

 その後、電話で、96歳の父、92歳の母と直接話をして、安心した。

 震度5-の地区だったが、家の家具などの破損は一切なく、怪我もしなかったとのこと。

 大自然の脅威には、人間は勝てない、ということをまざまざと感じる。

 この同期会の旅行も、天気予報はあまり良くないが、災害ではないのなら御の字。

 そんな気持ちだ。

 今夜は長島温泉、明日は志摩の宿に泊まり、明後日は伊勢参りの予定。

 残念ながら参加できなかった人たちやその他大勢の豪雨や地震の被災者の方たちの分も、お参りせねば。

 旅行の記録も、おいおい書くつもり。

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by kogotokoubei | 2018-09-08 09:01 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)

新競技の名前

 こんなことを思いついた。

 アメリカンフットボールの内田、レスリングの栄、ボクシングの山根、そして体操の塚原が一緒になって新しいスポーツ競技の団体をつくったとしたら、そのスポーツの名は、「ソンタク」・・・なんちゃって。

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by kogotokoubei | 2018-09-05 12:55 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)
 一昨日以降、過去の「サマータイムよりすごい、江戸の知恵-江戸時代の不定時法。」という記事へのアクセスが急増している。
2015年11月4日のブログ

 サマータイムを導入しようという政府・与党の動きがあるため、アクセスが増えたと察する。

 IOCから、サマータイム導入を提案されたようだ。
 大きなお世話だ。
 IOCに報告して認可されたマラソンのスタート時間は現在午前7時。
 サマータイム導入で2時間繰り上げると、現在の午前5時が午前7時になる。
 5時スタートに変更、と言うと抵抗があるかもしれないが、サマータイム導入で約束通り7時・・・どうも、そのあたりに狙いがありそうだ。

 本来の目的とかけ離れた意図による拙速なサマータイムの導入には、反対だ。

 もし、暑さ対策でマラソンのスタート時刻を繰り上げたいのなら、午前5時に変えればいいのである。

 サマータイムの導入は、以前の記事でも書いたが、現代の日本での導入は難しい面が多い。
 そういった問題点について十分検討しないままの拙速な導入は、混乱を招くだけだ。
 なかでも、時間とリンクしているさまざまなシステムのソフトウェアを変えなければならないことは問題だ。
 
 もちろん、サマータイムの効用はある。
 欧米のサマータイムは、長い年月をかけて定着している。
 私が過去に海外出張で体験したことだが、日の出とともに爽やかな時間帯で効率よく仕事をし、まだ太陽がさんさんと照っているうちに終業して時間を有効に使っている人々の姿を見てきた。
 家族と食事に行く人、ガーデニングする人、友人とゴルフに興じる人、パブで同僚との交流を深める人、などなど。

 では、日本もそうなるか・・・・・・。
 文化の違い、生活習慣の違いなどがあって、そう簡単なことではないだろう。

 日本もアメリカの占領時期に三年ほど導入したが、結果として中止した。

 江戸時代には、サマータイムよりもずっと進歩(?)した仕組みがあった。

 二年近く前の記事と重複するが、江戸時代の不定時法は、人々の生活が主で、そのリズムに合わせていたのであって、先に不定時法ありきではなかった。

 不定時法とは、現在のように一日を24時間で固定するのではない。
 日の出から日没までの時間を6等分、日没から次の日の出までを同様に6等分とし、1日を合計12の時間帯に分ける。「いっとき」は、約2時間ということ。

 だから、不定時法は、夏の時間を早めるだけではなく、夏は昼の時間が長く夜は短く、冬はその逆になる。

 下の図は、以前の記事でも紹介したが、夏至、春分・秋分、冬至における時刻は、現在の時刻を横軸にすると次のようになる。
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 灰色の部分が夜で黄色い部分が日中。

 黄色が始まる、要するに朝が明ける時刻が「明け六つ」になり、灰色が始まる前、日が暮れかかる時刻が「暮れ六つ」となる。

 たとえば、夏至に代表される夏は、現在の時刻で朝4時から5時頃「明け六つ」となり、現在時刻夜7時頃に「暮れ六つ」となる。

 冬至との日の出と日の入りとの時間差は、2時間近い。

 江戸っ子は、自然現象の日の出、日の入りを基準に、現在の定時法的な概念ではなく、四季の移り変わりに応じて、柔軟に時間を管理し運用してきた、ということだ。
 逆に言えば、自然と時間経過が同期していて当たり前であり、暗闇なのに「明け六つ」などという状況こそ、彼らにとっては違和感があったのだろう。

 あくまで、生活習慣に時計を合わせたのが江戸の人々。

 サマータイム問題で期待したいのは、自然と一体感のある生活に関する議論が高まることだが、そうはいくまい。

 もし、来年試験的に導入したら、朝早くから、銀行や交通機関や、さまざまなシステムでトラブルが相次ぎ、対策のために夜遅くまで過酷な労働を強いられるソフトウェアエンジニアが増えるだけではないか、などと思う。

 IOCから言われたから、とか、午前5時を午前7時と言い換えたいから、なんてぇところに本音がありそうなサマータイム導入には、「ちょっとタイム!」と言いたい。

 'Summertime'は、音楽だけで結構。

 ということで、アート・ペッパーのこの曲を聴きましょうか。
 このアルトの響き、夏の終わりにぴったりなんだよねぇ。
 そうなのです。11日は旧暦で七月一日。明日で旧暦の夏はお開き。


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by kogotokoubei | 2018-08-09 12:22 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)
 来週31日の火曜は、火星が大接近する。

 毎日新聞のコラム「余録」が、なかなか興味深い内容だった。引用する。
毎日新聞の該当コラム

「この節毎夜二時ごろに現出せる赤色の星を遠めがねにて見れば、西郷隆盛(さいごう・たかもり)氏が陸軍大将の官服を着せる体(てい)なりと。何人(なんびと)がこれを言い出したるか、かかる妄説さえ伝えに伝えて、物干棚(ものほしだな)に夜を更(ふ)かす人のある」▲1877(明治10)年8月3日、「西郷星」の出現を伝える新聞記事である。これ、実は9月3日に地球に最も近づいた火星の大接近であった。西南戦争で政府軍に追いつめられた西郷さんが自刃したのは、同じ月の24日のことだった▲火星が5630万キロの距離まで接近したこの時、二つの衛星が見つかり、「運河発見」の騒ぎもあった。一方、今夏の火星大接近の最接近距離は5759万キロ、西郷星よりは少し遠いものの6000万キロを切る接近は15年ぶりだという▲星の見にくい東京でも、このところ夜になると南東の空でひときわ赤い輝きを見せている火星である。最接近日となる7月31日にはマイナス2・8等にまで明るくなり、見かけの大きさも遠い時の約7倍になって夜半の南の空に輝く▲今では「スーパーマーズ」とも呼ばれる火星大接近だが、最接近後も9月上旬ごろまでマイナス2等を超える輝きを保つという。昔の人が西郷さんや火星人の運河に見立てた表面の模様の変化を天体望遠鏡で目にするチャンスである

 月にはウサギ、火星には西郷さんがいる、ということか。

 国立天文台のサイトに2003年以降の接近日と距離などが掲載されているので、引用。
国立天文台サイトの該当ページ


 年月日   時刻(日本時間) 地心距離  視直径(秒角)明るさ(等)

2003年 8月27日   18時51分   5,576万km   25.1    -2.9
2005年10月30日  12時25分   6,942万km   20.2    -2.3
2007年12月19日  8時46分    8,817万km   15.9    -1.6
2010年 1月28日   4時01分    9,933万km   14.1    -1.3
2012年 3月6日    2時00分   10,078万km   13.9    -1.2
2014年 4月14日   21時53分    9,239万km   15.2    -1.4
2016年 5月31日   6時34分   7,528万km   18.6    -2.0
2018年 7月31日   16時50分   5,759万km   24.3    -2.8

 「余録」にも書いているが、次に5,000万km台に接近するのは、2035年。

 何気なく調べてみたら、2003年には、ヨーロッパは猛暑で、なかでもフランスで被害が甚大だった。
 Wikipediaの「ヨーロッパ熱波(2003年)」から引用する。
Wikipedia「ヨーロッパ熱波(2003年)」

フランス

この熱波の影響で、フランス国内では元々夏に比較的暑くなる地域として知られていたヨンヌ県では、2003年8月初旬に8日連続で40℃以上の気温が観測された。

フランスでは75歳以上の高齢者を中心に14,800人以上が熱波により死亡している。

フランスは、特に北部地域において、夏でも基本的にはそれほど暑くならない。このことが人的被害が大きくなった原因と考えられている。と言うのも、突然の熱波に襲われたため、ほとんどの人が脱水症状に陥った場合の対応ができなかったこと、多くの住宅や施設に空調が備えられていないこと、自然災害や人災による緊急マニュアルが策定されていても高温は対象外であったことが挙げられる。

この熱波をきっかけに、フランス政府は全国熱中症警戒情報システム(SACS)の開発が決定された。

 大変だったんだねぇ、15年前のヨーロッパ熱波。

 15年前、そして、今年の猛暑、もしかしたら火星大接近が関係しているのかもしれない。

 近づいてくるのが、なんたって「火」の星だからね。


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by kogotokoubei | 2018-07-25 12:53 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)
 なんとも暑い日々が続く。

 体温を越える暑さの地域もある・・・・・・。

 二年後の東京五輪は、この時期に開催される。

 兄弟ブログ「幸兵衛の小言」に、ほぼ一年前に書いた記事と重複するが、この暑さもあって、あえてこの件について。
 
 個々の競技を含む日程は、「2020東京2020」というサイトに詳細が掲載されている。
「2020東京2020」サイトの該当ページ

 7月24日が開会式だが、サッカーは22日から始まる。
 8月9日が閉会式。
 ちなみに陸上のマラソン女子は8月2日で、男子は閉会式の8月9日。

 昭和39年の大会は、ご存じのように、10月10日が開会式。
 旧体育の日。

 なぜ、こんな暑い時期の開催なのか・・・・・・。

 日本のJOCは「最高のパフォーマンスをしてもらうため7月24日~8月9日にした」と言っているようだが、猛暑が想定できる季節に、どうやって「最高のパフォーマンス」など期待できようか。

 実は、IOCのお達しなのだ。
 それには多分に商売の論理が影響している。

 IOCは開催都市に立候補する大前提として、7月15日~8月31日で開催することを求めている。

 それは、欧米のテレビで五輪の放送時間を確保するためなのだ。

 春先はMLBが始まるし、9月に入るとサッカーの欧州チャンピオンズリーグの戦いがあり、米プロフットボールのNFLも開幕する。

 IOCが夏にこだわるのは、これらとの競合を避けるためなのである。

 要するに、魅力的なプログラムのない“夏枯れ”に、オリンピックを開催させるのであって、そこには、開催都市(国?)の意向などは入る余地がない。

 オリンピックという素材をメディアに高く売るための、猛暑での開催なのだ。

 かつては、開催国が開催時期を決めることができた。
 昭和39年の東京五輪10月開催は、過去の天候を入念に調べ、選手が「最高のパフォーマンス」を発揮でき、また、観客にとっても過ごしやすい季節を優先した。

 今日では、選手のことも観客のことも二の次。すべては、商売のためなのである。

 では、前回のリオ五輪はどうだったのか。

 biglobeの「ZenTech」という旅行に関するサイトに、リオデジャネイロと東京の気温などの比較グラフがあったので、お借りする。
ZenTechサイトの該当ページ

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 リオ五輪は、8月5日から21日に渡って開催された。

 ご覧のように、8月の平均最高気温は、リオの方が東京より大幅に低い。

 一年中で、温暖差が少ないとはいえ、リオは南半球にあるから、季節なら冬なのである。

 安倍首相が、“原発はUnder Control”という嘘までついて招致した五輪だが、果たして、暑さという自然を、どうコントロールしようとしているのか。

 今、体温を越えるかという猛暑の中、「不要不急」の外出を避けるようメディアも伝えている。

 二年後のこの時期も、同じような天候が、十分想定できる。

 人間的な、そして自然と融和した発想に基づくならば、「不要不急」な場合には外に出るな、と言われるような30度を超える猛暑の時期に、五輪など開催するのは愚の骨頂ではないか。

 そもそも、二度目の東京五輪など開催する必要は感じないが、もし、開催するなら、もっと開催する側が主体的に時期なども選べるようにすべきでないか。

 IOCの利益のために五輪が存在すること自体が、問題。

 百歩譲って夏に開催するならば、少なくとも、国民に熱中症などの被害が出ないように最大限の対策を施して欲しい。

 二年後、猛暑の中を東京五輪観戦に出かけることを、政府は「不要不急」と言うわけにはいかないだろう・・・・・・。

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by kogotokoubei | 2018-07-18 12:36 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)
 さぁ、W杯サッカーは、今日からベスト8の戦いだ。

 ウルグアイはカバーニが欠場すると、痛いなぁ・・・・・・。

 日本のメディアは、これからの決戦に関するニュースよりも、日本の次期監督に関するさまざまなニュースでもちきりだが、どうも納得がいかない。

 日本サッカー協会は、次の監督のことを考える前に、やるべきことがあるのじゃないか、ということ。

 一次リーグ突破で田嶋会長は「めでたし、めでたし」と思っているかもしれないが、忘れていけないのが、この四年間の監督交代問題だ。

 アギーレ退任、そして直前でのハリルホジッチ更迭については、それぞれ記事を書いた。
2015年6月18日のブログ
2018年4月10日のブログ

 二度の監督交代による、チーム強化の遅れ、そして時間とコストの浪費は、日本サッカー協会幹部に責任がある。

 それこそ、西野と一緒に、今月いっぱいで田嶋は会長の座を降りるべきせはないのか。

 一次リーグ突破とベルギー戦の惜敗によって、もはやサッカー協会は禊ぎは終わった、と思っているのだろうか。

 とんでもない。

 もし、セネガルがコロンビアに追いついて一次リーグで敗退していたら、間違いなく、田嶋会長の責任問題が追及されたはずだ。

 結果、西野ジャパンは綱渡りの賭けに勝ち、ベスト16に進んだが、だからと言って、日本サッカー協会のこの四年間の失態は消えるわけではない。

 たしかに、数多くの監督就任希望者からラブコールが届き、他の国との争奪戦もあるのだろうが、慌てて決める必要はなかろう。

 ブラジル大会終了からロシアでの戦いまでの四年間全体を検証してから、次のカタールまでの四年間に臨むべきだ。

 ハリツホジッチ更迭の理由に、田嶋会長は監督と選手のコミュニケーションの問題を挙げた。
 しかし、より大きな問題は、監督と協会側とのコミュニケーションだったはず。

 そういいい身では、技術委員長としてハリルホジッチを支援する立場にいた西野にだって責任はある。

 西野が監督慰留を固辞した理由には、そういうことへの思いもあると、私は察する。


 日本フェンシング協会では、昨年、三十代の太田雄貴が会長に就任した。
 もちろん、同じには考えられない要素は多いが、組織改革に関して見習うべき点はあるだろう。

 日本サッカ-協会の理事には、フットサル担当で北澤豪の名はあるが、もっと若手の日本代表経験者が理事に加わってもいいのではないか。


 代表メンバーも次回に向けて若手への世代交代が必要だろうし、期待する若手も少なくない。
 協会組織だって、代替わりを図る必要があるのではないか。


 次期監督は日本人か外国人かの論議の前に、それを考える組織体制を一新すべきだ。

 まずは、責任を取りましょうよ、田嶋さん。

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by kogotokoubei | 2018-07-06 12:33 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)
 そろそろ、日大アメフト問題のニュースに嫌気がしてきて、あのニュースの量が増えて喜んでいるのは安倍政権だけではないか、などと思っていたら、また、こんなニュースを目にした。
 NHK WEB NEWSより。
NHK WEB NEWSの該当記事

アメフト日本協会 コーチ対象にコンプライアンス研修実施へ
6月5日 22時26分

 日本大学アメリカンフットボール部の重大な反則行為をめぐる問題で、日本アメリカンフットボール協会は、5日夜、フェアプレーを徹底させるために立ち上げた委員会の初めての会合を開き、シーズン開幕までにコーチを対象にしたコンプライアンス研修を日本協会が主導して実施する方針などを確認しました。

 日本アメリカンフットボール協会は、先月6日に日大の選手が重大な反則行為をして相手選手にけがを負わせた問題で、アメリカンフットボールの信頼が大きく傷つけられたとしてフェアプレーの徹底に取り組む委員会を立ち上げ、5日、都内で初めての会合が開かれました。

 会合には、委員長を務める日本協会の国吉誠会長や外部の有識者などが参加し、再発防止策について意見を交わしました。

 そのうえで各チームの指導の現状を把握するとともに、早ければ8月下旬から始まるシーズンを見据え、開幕までにコーチを対象にしたコンプライアンス研修を、日本協会が主導して実施する方針などを確認しました。

 会合を終えた国吉会長は「指導者に指導方法について、いま一度考えてもらいたい。コンプライアンスの徹底を求めることがその第一歩です」と話していました。

 どうも、違和感をおぼえる。

 コンプライアンスって、日本語なら「法令順守」ということかと思うが、いい大人を集めて「法律は守りましょう」っていう研修をするわけではなかろう。

 ルール順守、という意味で「コンプライアンス」という言葉を使っているのだと思うが、どうもしっくりこない。
 
 指導方法に関する研修は分かる。
 ルールを守るのは、当たり前。
 そこにコンプライアンスという横文字が加わる必然性があるのだろうか。

 昨今のスポーツ界において考えると、個人の私生活で大麻や博打などの法令違反が起ったことから、選手を集めてコンプライアンス研修をするというなら、まだ分かる。

 しかし、今回の日大アメフトの問題は、そういうものじゃない。
 ゲーム中の、問題なのである。


 コンプライアンスとか、コーポレートガバナンス(企業統治)という英語、最近よく聞く。
 これらの言葉、エンロンやワールドコムの粉飾決算事件からアメリカで強く叫ばれ出し、その結果、SOX法(サーベンス・オクスリー法、企業改革法)が成立した。


 また、日本企業においても、法令違反のニュースが毎日のように報道されている。
 だから、コンプライアンスという言葉は、企業にとって語られるのなら、まだ分かるし、政治家や官庁の役人には、まさに今語られるべきことかもしれない。

 しかし、スポーツのゲームそのものに関して語られるのって、なんか違っていないかなぁ。

 もっと言うと、日本の企業に関しても、コンプライアンスやコーポレートガバナンスというカタカタは、もう使わない方が良いのではなかろうか。

 横文字を使うことによって、どうも、誤魔化しを感じてしまうのだ。

 あまりにコンプライアンスを強調すると、「ルールさえ守れば」「法令の範囲内であれば」、なんでもやっていい、という開き直りが透けて見えないだろうか。

 社会のルール、ゲームのルールを守るのは当然なのである。


 私も大学時代に体育会の運動部に四年間在籍した。
 恩師に巡り合い、結婚式の仲人をお願いした。
 九年前、その恩師は旅立った。
 年齢を重ねるにつれ、文字通りに同じ釜の飯を食べた仲間との同期会が楽しみになる。
 会えば何も言わなくても、通じる仲間たちだ。
 ヘタクソばかりの十人が、一人も欠けずに、四年間を共にした。
 よく話題になるのは、過酷なトレーニングのこと。
 今ではとても想像できないなぁ。

 一回生から順に五十回づつ回数が多くなる腹筋、背筋・・・・・・。
 先に出来た者は、遅れた者を心から「がんばれ」と、励ます。
 冬の練習の仕上げは、京都御所から三千院往復マラソン。
 怪我をして不参加な者は、スタッフになり、水を手に沿道から彼らを励ます。

 体力の衰えはもちろんあるが、あの時の蓄えは財産だ。

 日大アメフト部の加害者となった彼も、同期のメンバーも、そういう再会を何十年か後に笑って迎えることはできるのだろうか。

 私にとって大学運動部の指導者たちは、人生の師であった。
 そして、その指導は、守るのは当然のルールを問題とするのではなく、モラルを大切にするものだった。まず、人間であれ、ということ。

 今日の大学スポーツも政治も、本来語られるべきは、モラル、倫理、ではないのか。
 コンプライアンス研修という言葉を目にして、そんなことを考えていた。
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by kogotokoubei | 2018-06-06 12:57 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)

これまでの、ネタ。

 テニス合宿の記事を書いたが、今回の余興の落語ネタ『井戸の茶碗』を含め、これまで大学の同期会、および、テニス合宿の余興で演じたネタは、メモを見ると、次のようになっている。

 あえて、おことわりするが、自慢でもなんでもない。備忘録代り。

 『道灌』・『金明竹』・『寿限無』・『牛ほめ』・『替り目』・『小言念仏』・
 『千早ふる』・『代書屋』・『高砂や』・『居酒屋』・『うどん屋』・『雑排』・
 『厩火事』・『買い物ブギ』・『看板のピン』・『天災』・『目黒のさんま』・
 『紙入れ』・『元犬』・『持参金』・『三方一両損』・『たらちね』・『そば清』・
 『親子酒』・『藪入り』・『子ほめ』・『夜の慣用句』・『あくび指南』・
 『転失気』・『二人癖(のめる)』・『子別れ(子は鎹)』・『鈴ヶ森』・
 『野ざらし』・『井戸の茶碗』
 
 こうやって並べてみると、「えっ、あれもやってたっけ!?」というネタが多い。

 忘れてるねぇ^^

 もちろん、これらのネタがいつでも出来るわけではない。
 それぞれ、その前に、それなりの稽古もして臨んでいるのである。

 帰宅する道を歩きながら、ぶつぶつやっていて、通り過ぎる人に不思議な目で見られたことも、何度かある。

 今回の『井戸の茶碗』は、昨年末の居残り会忘年会での、途中を端折った“なんちゃって落語”が、結果として練習になった^^

 そうか、居残り会の新年会では、Yさんとのリレー落語で『二番煎じ』をやらせていただいたなぁ。

 今回は、志ん朝の音源を何度も聴いた。
 途中で、権太楼の音源も聴いて、そのクスグリを頂戴した。


 あくまで、酒の席での素人の落語であり、話す方も聞く方も酔っているから、科白を忘れたり、言いよどんだり。
 とはいえ、素面では、できないなぁ。

 九月に大学の同期会がある。その後には、またテニス合宿がある。

 そうだ、同期の中には、このブログを見ている人もいるなぁ。

 ネタ替えようか、『井戸の茶碗』でいくか・・・・・・。

 やはり、同期会とテニス合宿用に、新ネタにすべきか。

 今から、結構、悩ましいのである。

 居残り会仲間からは、『二番煎じ』の次は、リレーで『子別れー通しー』を、などという無茶振りがあったが、一人では、とても出来そうにない。

 同じ相手に同じネタにはしたくない。
 とはいえ、前座噺など短いネタは、ほとんど過去にやっている。

 まぁ、今後行く落語会なども踏まえ、考えるとしよう。


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by kogotokoubei | 2018-05-15 12:36 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)
 朝鮮半島で、大きな歴史的な動きがあった。

 政治的な内容は、兄弟ブログ「幸兵衛の小言」の方で書いているのだが、今回のことについては、少し書きたくなった。

 今後の展開について、「一国二制度」の可能性が大きくなったと思う。

 「幸兵衛の小言」の昨年9月の記事で、「内田樹の研究室」からの引用で書いた内容の一部と重複するが、ご容赦のほどを。
2017年9月13日のブログ

 昨年9月4日の「内田樹の研究室」より。
「内田樹の研究室」該当記事

 “戦争であれクーデタであれ住民暴動であれ、北朝鮮政権が統制力を失った後の混乱をどうやって収めるかについてのプランなんて、中国もロシアもアメリカも韓国も誰も持っていない”、と内田は指摘し、その後に、こう書いている。太字は管理人。

もっとソフトな解決法があります。一国二制度による南北統一です。
これは1980年に、当時の北朝鮮の金日成主席が韓国の全斗煥大統領に向けて提案したものです。統一国家の国名は「高麗民主連邦共和国」。南北政府が二制度のまま連邦を形成するという案です。「在韓米軍の撤収」という韓国政府にとって簡単には呑めない条件がついていたせいで実現しませんでしたが、懲りずに北朝鮮は2000年にも金正日が南北首脳会談の席で、金大中大統領に対して、再び連邦制の検討を提案しています。
南北統一については、北の方からまず「ボールを投げている」という歴史的事実は見落としてはいけないと思います。条件次第では、南北統一、一国二制度の方が「自分たちにとって安定的な利益がもたらされる」という算盤勘定ができないと、こんな提案は出て来ません。
今の金正恩にとっては、「王朝」の安泰が約束され、「王国」の中で自分たち一族が末永く愉快に暮らせる保証があるなら、一国二制度は悪い話じゃありません。連邦制になれば、核ミサイルをカードに使った瀬戸際外交を永遠に続けるストレスからは解放されるし、飢えた国民が自暴自棄になって暴動を起こしたり、政治的野心を持った側近がクーデタを起こすといったリスクも軽減される。
 当時、ミニメディアやネットでは目にしていたアントニオ猪木の発言や行動は、テレビや全国紙で取り上げられても良かったと思うのだが、北朝鮮は対話の扉を閉めていたわけではない。
 きっと、「一国二制度」を飲んでくれるのなら、状況は大きく変わるはずだ。
北朝鮮は保有する兵力は想定ですが、陸軍102万人、海軍6万人、空軍11万。他に予備役が470万人、労農赤衛隊350万人、保安部隊が19万人。2400万人の国民のうち約1000万人が兵器が使える人間、人殺しの訓練をしてきた人間です。
イラクでは、サダム・フセインに忠誠を誓った共和国防衛隊の軍人たちをアメリカが排除したために、彼らはその後ISに入って、その主力を形成しました。共和国防衛隊は7万人。朝鮮人民軍は1000万、その中には数万の特殊部隊員がふくまれます。職を失った軍人たちをどう処遇するのか。彼らが絶望的になって、反社会勢力やテロリスト集団を形成しないように関係諸国はどういう「就労支援」を整備したらいいのか。それはもう日本一国でどうこうできる話ではありません。
リビアやイラクがそうでしたけれど、どんなろくでもない独裁者でも、国内を統治できているだけ、無秩序よりは「まだまし」と考えるべきなのかも知れません。
今のところ国際社会はそういう考えのようです。とりあえずは南北が一国二制度へじりじりと向かってゆくプロセスをこまめに支援するというのが「北朝鮮というリスク」を軽減するとりあえずは一番現実的な解ではないかと僕も思います

 なかなか、内田のような論調を目にすることはなく、とにかく騒ぐだけ騒いでいるのが、現在のマス・メディアの実態。

 もっとも罪が大きいのは、アメリカの強硬論に追随するだけの、従来の日本の政府。

 「すべてのカード」という言葉を安倍首相をよく使ったが、まさに、米追従の象徴的な言葉だ。
 これまでは、「一国二制度」の模索というカードは、トランプにも、安倍のトランプにも、存在しなかったあろう。

 さて、これからは、どうか。

 唯一の被爆国ができること、あるいは、すべきことはたくさんあるはずだ。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵を、現代の人は無謀な、馬鹿げた行為と判断することができる。

 では、現在の北朝鮮問題については、どういう歴史を刻むことができるのか。

 安倍忖度政治による不祥事に明け暮れていては、世界の平和など語れる状況にない。

 歴史に、日本のおかげで最悪の事態は防ぐことができた、と書き残したいではないか。
 そういう政治、政府が、今望まれていると思う。
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by kogotokoubei | 2018-04-27 19:31 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛