噺の話

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カテゴリ:幸兵衛の独り言( 263 )

これまでの、ネタ。

 テニス合宿の記事を書いたが、今回の余興の落語ネタ『井戸の茶碗』を含め、これまで大学の同期会、および、テニス合宿の余興で演じたネタは、メモを見ると、次のようになっている。

 あえて、おことわりするが、自慢でもなんでもない。備忘録代り。

 『道灌』・『金明竹』・『寿限無』・『牛ほめ』・『替り目』・『小言念仏』・
 『千早ふる』・『代書屋』・『高砂や』・『居酒屋』・『うどん屋』・『雑排』・
 『厩火事』・『買い物ブギ』・『看板のピン』・『天災』・『目黒のさんま』・
 『紙入れ』・『元犬』・『持参金』・『三方一両損』・『たらちね』・『そば清』・
 『親子酒』・『藪入り』・『子ほめ』・『夜の慣用句』・『あくび指南』・
 『転失気』・『二人癖(のめる)』・『子別れ(子は鎹)』・『鈴ヶ森』・
 『野ざらし』・『井戸の茶碗』
 
 こうやって並べてみると、「えっ、あれもやってたっけ!?」というネタが多い。

 忘れてるねぇ^^

 もちろん、これらのネタがいつでも出来るわけではない。
 それぞれ、その前に、それなりの稽古もして臨んでいるのである。

 帰宅する道を歩きながら、ぶつぶつやっていて、通り過ぎる人に不思議な目で見られたことも、何度かある。

 今回の『井戸の茶碗』は、昨年末の居残り会忘年会での、途中を端折った“なんちゃって落語”が、結果として練習になった^^

 そうか、居残り会の新年会では、Yさんとのリレー落語で『二番煎じ』をやらせていただいたなぁ。

 今回は、志ん朝の音源を何度も聴いた。
 途中で、権太楼の音源も聴いて、そのクスグリを頂戴した。


 あくまで、酒の席での素人の落語であり、話す方も聞く方も酔っているから、科白を忘れたり、言いよどんだり。
 とはいえ、素面では、できないなぁ。

 九月に大学の同期会がある。その後には、またテニス合宿がある。

 そうだ、同期の中には、このブログを見ている人もいるなぁ。

 ネタ替えようか、『井戸の茶碗』でいくか・・・・・・。

 やはり、同期会とテニス合宿用に、新ネタにすべきか。

 今から、結構、悩ましいのである。

 居残り会仲間からは、『二番煎じ』の次は、リレーで『子別れー通しー』を、などという無茶振りがあったが、一人では、とても出来そうにない。

 同じ相手に同じネタにはしたくない。
 とはいえ、前座噺など短いネタは、ほとんど過去にやっている。

 まぁ、今後行く落語会なども踏まえ、考えるとしよう。


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by kogotokoubei | 2018-05-15 12:36 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)
 朝鮮半島で、大きな歴史的な動きがあった。

 政治的な内容は、兄弟ブログ「幸兵衛の小言」の方で書いているのだが、今回のことについては、少し書きたくなった。

 今後の展開について、「一国二制度」の可能性が大きくなったと思う。

 「幸兵衛の小言」の昨年9月の記事で、「内田樹の研究室」からの引用で書いた内容の一部と重複するが、ご容赦のほどを。
2017年9月13日のブログ

 昨年9月4日の「内田樹の研究室」より。
「内田樹の研究室」該当記事

 “戦争であれクーデタであれ住民暴動であれ、北朝鮮政権が統制力を失った後の混乱をどうやって収めるかについてのプランなんて、中国もロシアもアメリカも韓国も誰も持っていない”、と内田は指摘し、その後に、こう書いている。太字は管理人。

もっとソフトな解決法があります。一国二制度による南北統一です。
これは1980年に、当時の北朝鮮の金日成主席が韓国の全斗煥大統領に向けて提案したものです。統一国家の国名は「高麗民主連邦共和国」。南北政府が二制度のまま連邦を形成するという案です。「在韓米軍の撤収」という韓国政府にとって簡単には呑めない条件がついていたせいで実現しませんでしたが、懲りずに北朝鮮は2000年にも金正日が南北首脳会談の席で、金大中大統領に対して、再び連邦制の検討を提案しています。
南北統一については、北の方からまず「ボールを投げている」という歴史的事実は見落としてはいけないと思います。条件次第では、南北統一、一国二制度の方が「自分たちにとって安定的な利益がもたらされる」という算盤勘定ができないと、こんな提案は出て来ません。
今の金正恩にとっては、「王朝」の安泰が約束され、「王国」の中で自分たち一族が末永く愉快に暮らせる保証があるなら、一国二制度は悪い話じゃありません。連邦制になれば、核ミサイルをカードに使った瀬戸際外交を永遠に続けるストレスからは解放されるし、飢えた国民が自暴自棄になって暴動を起こしたり、政治的野心を持った側近がクーデタを起こすといったリスクも軽減される。
 当時、ミニメディアやネットでは目にしていたアントニオ猪木の発言や行動は、テレビや全国紙で取り上げられても良かったと思うのだが、北朝鮮は対話の扉を閉めていたわけではない。
 きっと、「一国二制度」を飲んでくれるのなら、状況は大きく変わるはずだ。
北朝鮮は保有する兵力は想定ですが、陸軍102万人、海軍6万人、空軍11万。他に予備役が470万人、労農赤衛隊350万人、保安部隊が19万人。2400万人の国民のうち約1000万人が兵器が使える人間、人殺しの訓練をしてきた人間です。
イラクでは、サダム・フセインに忠誠を誓った共和国防衛隊の軍人たちをアメリカが排除したために、彼らはその後ISに入って、その主力を形成しました。共和国防衛隊は7万人。朝鮮人民軍は1000万、その中には数万の特殊部隊員がふくまれます。職を失った軍人たちをどう処遇するのか。彼らが絶望的になって、反社会勢力やテロリスト集団を形成しないように関係諸国はどういう「就労支援」を整備したらいいのか。それはもう日本一国でどうこうできる話ではありません。
リビアやイラクがそうでしたけれど、どんなろくでもない独裁者でも、国内を統治できているだけ、無秩序よりは「まだまし」と考えるべきなのかも知れません。
今のところ国際社会はそういう考えのようです。とりあえずは南北が一国二制度へじりじりと向かってゆくプロセスをこまめに支援するというのが「北朝鮮というリスク」を軽減するとりあえずは一番現実的な解ではないかと僕も思います

 なかなか、内田のような論調を目にすることはなく、とにかく騒ぐだけ騒いでいるのが、現在のマス・メディアの実態。

 もっとも罪が大きいのは、アメリカの強硬論に追随するだけの、従来の日本の政府。

 「すべてのカード」という言葉を安倍首相をよく使ったが、まさに、米追従の象徴的な言葉だ。
 これまでは、「一国二制度」の模索というカードは、トランプにも、安倍のトランプにも、存在しなかったあろう。

 さて、これからは、どうか。

 唯一の被爆国ができること、あるいは、すべきことはたくさんあるはずだ。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵を、現代の人は無謀な、馬鹿げた行為と判断することができる。

 では、現在の北朝鮮問題については、どういう歴史を刻むことができるのか。

 安倍忖度政治による不祥事に明け暮れていては、世界の平和など語れる状況にない。

 歴史に、日本のおかげで最悪の事態は防ぐことができた、と書き残したいではないか。
 そういう政治、政府が、今望まれていると思う。
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by kogotokoubei | 2018-04-27 19:31 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)
 架空の会見を考えてみた。

 太字は麻生読みで、(  )内が漢字と正しい読み。

記者 テレビ朝日が、福田前次官のセクハラ被害者が自社の社員であると
   公表し、財務省に抗議すると言っていますが。
麻生(顔をしかめ、口を曲げて)
   う~ん、福田に実際セクハラをしたか事実のユウム(有無 ウム)を
   確認したら、やってない、というんですからねぇ。
   私としては、福田の言葉を信用するしかないでしょう。
記者 では、なぜ、辞任したんですか。
麻生 これだけの騒動になって、とても落ち着いて仕事ができない。お騒がせした
   責任があるから辞めたい、と言う以上、認めるしかないでしょう。
   他にどういうショチ(措置 ソチ)をしたらいいんですか。
   まぁ、テレビ朝日の抗議内容は、それが届いたら、そのヨウサイ(詳細 ショウサイ)
   をね、精査します。
記者 大臣ご自身の進退について、どうお考えですか。
麻生 これだけハンザツ(頻繁 ヒンパン)に、いろんなことが起きることには、
   責任を感じていますが、辞めずに、この問題を解決することも私の責任です。
   さまざまな事実をフシュウ(踏襲 トウシュウ)して、ミゾウユウ(未曾有 ミゾウ)の
   困難を解決するのが、私の役目だと思っています。
記者 財務省を統督するのが、大臣の責務ですよね。
麻生 え、なに?
記者 ですから、組織を統督する責任がありますよね。
麻生 尊ぶ、責任?
記者 いえ、統督、です。
麻生 ・・・・・・。
記者 国家行政組織法10条に
  「各省大臣、各委員会の委員長及び各庁の長官は、その機関の事務を統括し、
   職員の服務について、これを統督する。」
  とあるのです、知りませんか。
麻生 へぇ、そうなの、これから、六法全書を精査して・・・・・・
記者 いえ、あなたは、国語辞典を精査してください。
麻生 ・・・・・・。


 この会見は、もちろんフィクションです^^

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by kogotokoubei | 2018-04-19 12:18 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)
 春風亭一之輔が、いろんな落語の舞台を歩く毎日新聞の企画「ぶらっと落語歩き」が、三月をもって連載終了とのこと。

 同新聞の記事から引用。

毎日新聞の該当記事

記者の目
「ぶらっと落語歩き」連載を終えて 街の未来図、探しながら=濱田元子(論説室兼東京学芸部)
2018年4月11日 東京朝刊

 古典落語を手がかりに、東京の「今」に、江戸の「昔」を探す。そんなたくらみから2013年4月、落語家の春風亭一之輔さんを案内人に始めた連載「ぶらっと落語歩き」(東京本社版朝刊)に、この3月でひと区切りつけた。振り返れば、「花見の仇討(あだうち)」から「三味線栗毛」まで56の噺(はなし)を取り上げた。往時の面影はほとんど失われてしまった東京だが、落語を重ねてみることで、埋もれた“地層”から思いがけなく江戸のかけらを見つけたことも少なくなかった。街も人も変わりゆくなかで、変わらないものもあっていい。どんな街で、どう生きたいのか。今またあらためて突きつけられているような気がする。

 結構楽しみにしていた。

 埋もれた“地層”から思いがけなく江戸のかけらを見つける、なんて、なかなか味のある表現。

 引用した内容の先は有料記事なのが、残念。

 「三味線栗毛」の最終回からも、少し引用。

毎日新聞の該当記事

 実は雅楽頭は実在した大名の名前。というわけで、一之輔さんとやって来たのが、かつての江戸城、今は皇居の大手門の前(東京都千代田区大手町1)。現在の大手町・丸の内かいわいは大名小路と呼ばれ、武家屋敷が建ち並んでいた。その中でも大老になれる家系であった酒井雅楽頭の屋敷があったのは、大手門のすぐ近く、江戸城に面した“一等地”だ。

 武家屋敷の面影はまったくなく、代わりに大企業のオフィスビル街へと変貌。皇居と堀が往時の名残をとどめる。

 「雅楽頭ってすごいよねえ。こんなところに屋敷を持ってたなんて。登城にも遅刻できないですよね」。大手町はホール落語会が多く、一之輔さんにとっては意外となじみの場所。「ランチタイムになるとタイ料理とかいろんなものを売りに来てますよね。そんなに高くないんです」

 このあたりの光景が一変したのは明治の初期。1871(明治4)年、雅楽頭屋敷跡に旧大蔵省の庁舎が置かれ、74(同7)年には旧内務省と合同の木造2階建ての新庁舎が建設された(1923年の関東大震災で焼失)。さらに時代は下り、現在は三井物産と三井不動産による大規模再開発工事の真っ最中。2020年2月末には2棟の高層オフィスビルが建つ予定という。
 『三味線栗毛』、現役なら喬太郎の高座を思い出す。

 2020年に向け、ますます、江戸のかけらを発見できる地層は、深くなるばかり。

 サイト「はなしの名どころ」の管理人、田中敦さんの本『落語と歩く』に関する記事で紹介したが、田中さんは、時代とともに失われる落語の舞台について「文庫(アーカイブ)」をつくる必要性があることを主張されていたが、まったくその通りだ。

 ほおっておくと、どんどん、落語の舞台は面影がなくなったり、その地名が味も素っ気もないものに変わってしまう。


 このちっぽけなブログででも、何かできることを考えたい。
 

 毎日の連載については、別な噺家さんで、再開を期待している。

 新シリーズは、ぶらっと歩きながら、小さな木札でもいいので、落語の名所案内を残すなんて企画はどうだろう。

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by kogotokoubei | 2018-04-11 17:53 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)
 ワールドカップ直前での、サッカー男子日本代表監督更迭。
 
 あらためて、日本サッカー協会という組織のお粗末ぶりに呆れている。

 滅多にサッカーのことで記事は書いていないが、三年近く前、アギーレ監督解任の際にも、日本サッカー協会の問題について書いた。
2015年6月18日のブログ

 その記事でも書いたことだが、ブラジルでの男子W杯、ザッケローニ・ジャパンの予選リーグ敗退が決まるや否や、日本サッカー協会はアギーレ監督体制づくりに動いた。
 結果、アギーレは八百長事件に巻き込まれて辞職することとなった。
 これを称して、「アギーレ帰った」と言う(^^)

 そして、その後に選ばれたのが、ハリルホジッチ監督だ。

 今につながる監督問題の根っこは、明らかにアギーレを選んだ時にある。

 日本サッカー協会のお粗末な履歴を整理すると、こうなるのではないか。

 (お粗末1)八百長疑惑のあったアギーレを、拙速に監督にしたお粗末
 (お粗末2)結局、アギーレを解任することになったのに、協会の幹部は、
       誰ひとり、任命責任を負わなかったお粗末
 (お粗末3)アギーレ選定と同じ顔触れで後任監督探しを行ったお粗末
 (お粗末4)W杯出場を決めたハリルホジッチ監督を、協会として管理、および
       支援できなかったお粗末
 (お粗末5)W杯二か月前という時期になって、ハリルホジッチを解任したお粗末

 現在、アギーレは実刑判決の可能性が高くなっている。

 当時から八百長疑惑があったアギーレを監督に推した中心人物は、当時の原博実専務理事と霜田正浩技術委員長である。

 そして、この二人が、ハリルホジッチの監督就任にも中心となって動いていた。

 なぜ、アギーレの後任探しを、早い話が失敗した、人を見る眼がなかった同じメンバーに任せたのか、当時の大仁会長の責任も小さくはない。
 もちろん、協会理事や副会長を歴任してきた現田嶋会長の責任も問われるべきだろう。

 そして、遅ればせながら、その後に原、霜田の二人は協会人事で降格されたので、結果として、ハリルホジッチを助ける役割の幹部がいなくなったということも、今回の解任にはつながっているのだろう。

 しかし、ハリルを解任するなら、昨年12月に東アジアE-1選手権で韓国に1-4で惨敗した時に、判断すべきだった。
 
 今回もヨーロッパでの惨敗から解任までに、時間を空けすぎている。
 あのテストマッチの結果で解任もありえる、と考えていたのなら、敗戦から間髪を入れずに決めて発表すべきだった。

 とはいえ、それにしても本大会の直前であるのには変わりがない。

 ここまできたら、ハリルと心中する覚悟が必要だったろうに。

 練習試合でみじめな試合をしたら、それを反省し、協会はハリルと徹底的に話し合いを行い、また、選手との関係を良好にする努力を行いW杯に臨むべきだったのではないか。

 後任の西野監督は、同世代でもあり応援したいのだが、あまりにも準備期間が短短すぎる。

 なお、西野については、1996年アトランタオリンピックのブラジル戦、いわゆるマイアミの奇跡ばかりが取り上げられるが、結果として予選リーグは突破できなかった事実についても、メディアは伝えるべきだろう。

 さて、予選リーグの相手は、結構強敵揃いである。

 ロシアW杯こそ、奇跡を願うしかなさそうだ。


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by kogotokoubei | 2018-04-10 08:32 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)
 平成29年の芸術選奨大衆芸能部門で、入船亭扇遊が文部科学大臣賞、桃月庵白酒が新人賞を受賞した。

 文化庁のサイトから、各部門の受賞者と、受賞(贈賞)理由が掲載されたPDFデータをダウンロードできる。
文化庁サイトの該当ページ

 扇遊への贈賞理由は、次の通り。
 平成29年2月2日,「入船亭扇遊 独演会」(東京・国立演芸場)での落語「鼠穴(ねずみあな)」は,絶品の芸だった。兄弟の確執をべとべとさせる手前で押しとどめ,江戸の冬の一場面を輪郭もはっきりと描き切った。日頃聞かせる落語の質はどれも高く,「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」,「付き馬(つきうま)」など,豊作の年だった。古典落語に受け狙いのくすぐりを差し込むことが落語の悪しき潮流になっているが,氏は余計なことを一切入れない。それでいて,きちんとおかしい。高く評価されるべきである。

 先月の三田落語会で聴いた『明烏』も、まさに次の評価が当てはまる高座だった。

“古典落語に受け狙いのくすぐりを差し込むことが落語の悪しき潮流になっているが,氏は余計なことを一切入れない。それでいて,きちんとおかしい。高く評価されるべきである”

 白酒への贈賞理由は、次の通り。
現今の落語界は,演者それぞれの自由な演出で,多くの実力ある若手が輩出している。桃月庵白酒氏は,その独特の視線からの導入部に始まり,落語本編にあっても,伝承された主題に登場人物が切り口を変えて話す言葉で,原話の深みを観客に再発見させる。高座数は多い中,特に芸歴二十五周年記念の会での「井戸の茶碗」で,その個性ある警句も残しつつ,意表を突くだけでなく,骨太な展開を見せた。今後も数多くの演題の研鑽(けんさん)に大きな期待を持てる存在である。

 実に扇遊への評価と好対照、と言えるのが、次の部分。

“独特の視線からの導入部に始まり,落語本編にあっても,伝承された主題に登場人物が切り口を変えて話す言葉で,原話の深みを観客に再発見させる”

 “受け狙いのくすぐり”と、“登場人物が切り口を変えて話す言葉”とは、違うということだ。

 審査委員には、大友浩さんの名があるので、大友さんの文章かもしれないが、扇遊も白酒も、どちらも適切だと思う。

 この評、そして、扇遊と白酒の芸風から、以前、書いたジャズと落語に関する記事を思い出した。
 その記事は、ジャズに関して頻繁にお世話になるNelsonさんのサイトの内容をお借りして書いたもので、「イン」と「アウト」がテーマだった。
2014年7月9日のブログ

 Nelsonさんは、「イン」と「アウト」について、次のように書かれていた。
従来の定型をそのまま踏襲しながらも個性を発揮する「イン」に対して、自分の感覚を信じて旧弊を打破し、新風を吹き込もうとする「アウト」とでも言えば、当たらずとも遠からずでしょう

 Nelsonさんは『中村仲蔵』における八代目林家正蔵と立川志の輔の対比として、「イン」と「アウト」という表現を使っており、実に納得したものだ。

 まさに、扇遊は「イン」の達人、白酒は「アウト」の異才、と言えるのではなかろうか。
 
 扇遊の、高い技量で古典本来の楽しさを引き出す芸、白酒の、彼ならではの解釈と感覚で魅せる芸、どちらも受賞するに価すると思う。

 文部科学大臣賞の落語協会での受賞は、まだ協会に所属中に受賞した六代目三遊亭圓生(昭和42年)、八代目林家正蔵(昭和50年)、古今亭志ん朝(平成12年)、柳家小三治(平成15年)、柳家権太楼(平成23年)、柳家さん喬(平成24年)、五街道雲助(平成25年)、春風亭小朝(平成26年)に続き九人目になる。

 石川さゆりと同時受賞というのが、扇遊にとっては嬉しそうな、そんな気がしている。

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by kogotokoubei | 2018-03-09 19:02 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)
 俳人の金子兜太さんが、亡くなった。

 戦時中のことを含め、さまざまなメディアでお人柄、業績などが紹介されているので、私ごときがくどくど書く必要はないだろう。

 もうじき、旧暦小正月なので、この句をご紹介するにとどめたい。


左義長や 武器という武器 焼いてしまえ

 本当に、その通り。

 偉大な俳人にして、反戦の旗頭だった金子兜太さんのご冥福を、心よりお祈りいたします。

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by kogotokoubei | 2018-02-21 20:31 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)
 「オヨヨ」の三枝のだらしない下半身について、ライブドア・ニュースでは、「週刊新潮」の記事が引用されているので、紹介したい。

LivedoorNEWSの該当記事

 被害者(と言ってよいだろう)の女性の回想だ。

「文枝さんが家に来るのは2カ月に1回ぐらい。いつも食事をして寝室で過ごすというパターンでした。当時の私は文枝さんに夢中で“月に1度は来てほしい!”とお願いをしていたのですが、文枝さんは“束縛されたくないんや”と言うのです。家に来られない日は繁昌亭の会長室で会ったり、外でデートしたり。彼は私が寂しがらないように電話を一日3回、メールも写真付きで送ってくれました」

 恵美子さんにすれば、せっかくの逢瀬だというのに、文枝師匠は平気で弟子も連れてやって来た。

「お弟子さんは入れ替わりで2人ぐらい連れて来たでしょうか。車を運転させて “ご飯食べさせてや”とやって来る。食事をしてから、2階の寝室で文枝さんと過ごすのです。その間、お弟子さんが階下で落語の稽古をしていたこともありました。でも、私と文枝さんが抱き合っていたのを分かっていたと思います。そんな時は“下に若い子(弟子)がおると燃えてくるやろ”とからかうのです」

 三枝は、今回の「週刊新潮」の記事について、彼女をストーカーよばわりして、自分の非を認めようとしないようだ。

 しかし、なんとも下品なメールを含む“証拠”は揃っており、恵美子さん(仮名)を都合の良い遊び相手とみなし、あの演歌歌手と二股で長年付き合っていたことは、間違いのない事実であろう。

 まったく、呆れ返る。

 それにしても、師匠も師匠なら、弟子も弟子だなぁ。

 この時、階下にいた弟子が、二十一人もいる弟子の誰かは分からない。
 きっと、愛人宅に同行したのは、当時の若手なのだろう。
 しかし、年長の者だって、師匠の女遊びのことを知らないはずもない。

 もっと言うなら、関西の芸能界で、三枝の女好きは、ほぼ公然のことであり、愛人と目された女性の名は、芸人の中でも複数存在する。

 吉本は、これまでの功績もあって、彼を守ろうとするだろう。

 そこで、はたと思う。

 もし、吉本せいや、林正之助だったら、どうしただろう。

 算盤勘定だけで考えるとは、思えない。
 もう少し、厳しい目で芸人を見ていたと思う。

 今の吉本は、さまざまな面でドライな商売に徹している組織であり、一人一人の芸人の私生活までは、あえて立ち入らない、という立場なのだろう。

 しかし、彼の下半身のだらしなさは、吉本も、間違いなく知っていたはずである。
 マスコミを利用して大々的に襲名披露興行を行って稼いだ吉本の責任は、小さくない。


 もし、彼が名跡を返上する気がないなら、私は「セコ文枝」「オヨヨの文枝」とでも呼ばせていただくが、「公益」社団法人である上方落語協会の会長は、すみやかに辞任して欲しい。

 次のように、歴代の会長だって、そんなに長くは居坐っていない。

①三代目林家染丸   1957年 - 1968年(11年)
②六代目笑福亭松鶴  1968年 - 1977年(9年)
③三代目桂春団治   1977年 - 1984年(7年)
④三代目桂小文枝   1984年 - 1994年(10年)
⑤二代目露の五郎   1994年 - 2003年(9年)
⑥六代目桂文枝    2003年 -

 彼の会長職は、すでに15年にもおよぶ。

 権力の座に長くいると、老害が組織を蝕むのは、どの世界も一緒。

 本来、文枝という名は、上方落語界の光輝く歴史の中だけで語られるべきであったのに、その名跡を汚すだけ汚している者に、その世界の長たる資格などない。

 彼は、文枝を継ぐに際して、落語作家としては三枝の名を使い、落語家として文枝を名乗りたいなどと言っていた。
 早い話が、女性問題と同じく、二股をかけようとしていたのである。
 芸にも、女にも、まったく、軽い男なのだ。
 
 相次ぐ女性問題発覚で、もはや逃げることは許されない。
 そして、名前も名誉も、という二股は許されない。

 せめて、会長職は、早々に降りてもらいたい。
 
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by kogotokoubei | 2018-01-09 12:27 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)
 また、「オヨヨ」の三枝(私にとって、彼は文枝ではなく、いつまでも三枝)が、女性問題で世間を騒がせている。

 東スポから引用。
東スポの該当記事

不倫報道にダンマリ続ける桂文枝に報道陣からブーイング
2018年01月06日 16時30分

 一昨年に続き、昨年暮れにまたも不倫疑惑を報じられた落語家・桂文枝が、今回も前回同様、報道陣に対しダンマリを決め込んでいる。

 12月27日発売の「週刊新潮」によると、今回のお相手は日本舞踊の先生・Aさん(56)。2008年に出会い、09年3月に男女の仲になったという。

 15年には元演歌歌手・紫艶と20年にも及ぶ愛人関係疑惑を、写真誌「フライデー」に報じられた文枝。この時も報道陣から逃げ回り続け、不倫について話すことは全くなかった。前回と同様、今回も文枝は報道陣に一切しゃべらずじまい。不倫に関する質問から逃げ回るつもりのようだ。

 所属の吉本興業も「一般私人のことであり、プライベートなことでもありますので、本件に関するコメントは差し控えさせていただきます」としているが…。報道関係者からは「いくらなんでもそれはないだろう。だって文枝は、宣伝したいことがある時はマスコミを呼んで会見するのに、答えたくない時は逃げ回るのはおかしいよ」という声が上がっている。

 実は昨年、こんなことがあったという。7月に文枝は富士山に登頂し「富士山頂上奉納落語会」を開催した。

「この時、文枝さんが『マスコミの方々も一緒に登ってほしい』などと言い出し、吉本が報道関係者に声をかけたことがある。しかも交通費や宿泊費などを吉本か文枝さんサイドが負担するならともかく『経費はマスコミ各社の負担でお願いします』と言ってきたんです」(大阪の民放テレビ局関係者)

 このため多くの社は参加を見送ったが、中には参加した社もあった。「昔から付き合いのある吉本から頼まれて、断りきれなかったのでしょう。でもこんなふうに取材してほしい時はマスコミに協力を求めるのに、答えたくないことにはダンマリを決め込む。こんな勝手なことをされたら、誰も協力したくなくなりますよ」(同)

 上方落語協会会長を務める文枝は今後、同協会の行事や発表があるたびに表に出てくる立場でもある。また来年3月には、弟弟子の桂きん枝が「四代桂小文枝」を襲名することも決まっている。会長の上、筆頭弟子でもある文枝も当然、先頭に立って襲名を盛り上げる立場になる。

「そういう時だけ表に出てきて『取材してください』と言われてもねえ。こちらが聞きたいことは全く話さない姿勢では、『もう協力したくない』となるのは仕方ないでしょう」(同)

 それでも説明責任を果たすことなく、文枝は逃げ回り続けるつもりなのだろうか?

 なんとも、“オヨヨ”な、情ない男なのだろう。

 都合の良い時にはメディアをさんざん利用し、都合が悪い時には、逃げ回る。

 文枝襲名への反論や、その姿勢についての批判を、これまで何度か書いてきた。

2011年7月12日のブログ
2011年7月25日のブログ
2012年7月3日のブログ
2013年4月2日のブログ


 本来は襲名すべきではなかったが、襲名してしまったのだから、その名に相応しい噺家であるべきだ。

 「女遊びは芸の肥やし」と言う言葉は、「芸」があってこそ該当する言葉。
 創作落語と名づける新作の作者としてはそれなりに評価できても、演者としての噺家としては、まったく歴史に名を残すことなどできない男には、まったく当てはまらない。

 それでも、前向きに芸に取り組むのならいいものを、何人もの女性との交遊を重ねていれば、とても稽古などする暇はなかろう。

 芸人である、品行方正であるべし、とは言わないが、その名に恥じない噺家であろうとする姿勢が、まったく見受けられない。

 尊敬される噺家であったり、多くの優秀な弟子が育てた師匠とも思えない。

 メディアを賑わすのは、吉本をバックにした商売のネタか、こういうスキャンダルしかないのではないか。
 
 もう、文枝という名跡は返上すべきだし、上方落語協会会長も辞任すべきである。

 悔しかったら、これから稽古を重ねて、代々文枝の十八番、『三十石』でも演ってみせろ、と言いたい。

 あの談志が、文枝の名を継ぐな、と忠告したのを振り切っての襲名。

 その名を汚すばかりの男は、大名跡を名乗る資格などない。

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by kogotokoubei | 2018-01-08 15:02 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)

星野仙一の啖呵、続き。

 一昨日、震災後に星野仙一が、震災の影響を考慮することなく、プロ野球の開幕を早めようとしているセ・リーグに、真っ当な反論の啖呵を切ったことを紹介した。

 この啖呵は、その後も切れ味鋭く放たれていた。

 2011年3月21日のブログから、紹介したい。
2011年3月21日のブログ

-----------------------2011年3月21日のブログ--------------------------------
 サンスポに星野の怒りが、よりストレートに紹介されている。
SANAPO.COMの該当記事

仙さん、29日に開幕延期「セ茶番劇や!」

 東日本大震災の当事者だからこそ、伝えたいメッセージがある。名古屋から神戸へ移動したこの日、星野監督が迷走するプロ野球界に“剛速球”を投げ込んだ。
 「今は有事なんや。みんな平和ボケしとる。停電でうじうじ言うなら、ウチみたいにいろんな球場を探せばええやろ。次元が低いよ。停電したり、電車が止まったり、原発問題もあるのに」
 19日に開催されたセ・リーグ臨時理事会で決まったのは、開幕を29日に延期、4月3日までナイター取りやめ、節電のために延長戦は行わない−など。約7時間も話し合った末に出た、たった4日延期の結論に闘将は「茶番劇や」と憤慨した。

 サンスポには、22日に関係者が文部科学省に集まるというニュースもある。
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プロ野球Vs蓮舫大臣、開幕問題決着なるか…
日本野球機構(NPB)は20日、加藤良三コミッショナー(69)とセ・リーグの新(あたらし)純生(ヤクルト球団常務)、パ・リーグの井上智治(楽天オーナー代行)両理事長が22日、文部科学省を訪ね、節電協力要請への回答を報告すると発表した。日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34)=阪神=も同席。計画停電を統括する経済産業省や蓮舫節電啓発担当相(43)も訪問し、開幕問題の決着を図る。

 29日セリーグ開幕で、文科省や選手会も合意するムードが出てきたが、私の同時開催、楽天所属パリーグの意向最優先、という持論は変わらない。“仕分けの鬼”蓮舫節電啓発担当相の豪腕くらいしか頼れないなら、この件に関しては蓮舫を応援しよう!

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 結果は、3月22日に節電啓発担当相の蓮舫からセ・リーグのコミッショナーにパ・リーグと歩調を合わせて、開幕を遅らせ、ナイターを行わないよう強く要請があり、24日にセ・リーグは緊急理事会を開きパ・リーグと同じ4月12日開幕、4月中のナイター中止が決まった。
 
 選手会の強い意向もあったし、世論も考慮したことだろうが、星野の真っ当な啖呵が効いたことは、間違いないだろう。
 
 星野仙一の訃報を機に、震災後の記事を読み返してみて、いろいろ思うことがある。

 もうじき7年になる「3.11」を経て、この日本はいったいどう変わったのか・・・・・・。

 あの時にあった助け合いの精神や、節電、節約の心がけは、自分も含めて、今はどこへ行ったのだろうか。
 
 そんなことを振り返るきっかけにもなった、星野仙一の啖呵の思い出だった。


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by kogotokoubei | 2018-01-08 10:50 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)

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