噺の話

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2018年 11月 04日 ( 1 )

 今ほど、放送を見た。

 出演順に短い感想と、審査員と同じ、0.5点刻みの10点満点で、私の採点を記す。

桂三四郎『かずとも』
 新作。子供が祖母の通夜の席で起こすドタバタを扱ったもの。
 笑えなかった。期待していたのだが、新作としての出来は、三度がはるかに上だった。
 私の採点は、6.5

笑福亭呂好『長短』
 上方の噺家さんで聴くのは初めてだと思う。
 長さんの描き方も与太郎にはせず良かったし、二人の掛け合いもリズムがあった。
 とはいえ、権太楼が饅頭の食べ方で注意をしたような細かな点には改善の余地があるだろう。
 私の採点は、7.5

柳亭市弥『試し酒』
 これまでの私のイメージからは意外なネタ選び。
 権助が都々逸の後で素の表情に戻って盃をあおる場面などは、なかなか楽しかった。
 権太楼が小言を言ったが、“座布団の中”だけというスケールの小ささは今後の課題だろう。
 私の採点は、7.5

三遊亭わん丈『お見立て』
 実に良かった。
 喜瀬川、喜助、杢兵衛の描き方も適切。
 審査員の文珍も権太楼も評価していた通り、この噺を11分にまとめた構成力も評価できる。
 私の採点は、9

入船亭小辰『真田小僧』 
 鶴太郎が褒めていたように、マクラも良かった。
 本編も、父親と子供の会話が実に楽しい。
 短縮するためだろうか、按摩の白い服(白衣)、ステッキ(杖)といった服装のことを割愛していたが、父親が騙される仕掛けとして必要だったのではなかろうか。
 とはいえ、全体としては良かった。私の採点は、9
 決選投票の後の「口惜しい~」の思いが、この人をますます成長させるに違いない。

桂三度『心と心』
 新作。コンビニ強盗と店員、他の客の姿を描く。
 小拍子を打つと登場人物の心の声に代わる、という工夫のあった噺。
 これまで私が聴いたこの人の高座ではもっとも良かった。
 私の採点は、8.5

 
 審査員の採点合計は、小辰と三度が50点満点で48点の同点。

 決選投票で、文珍、鶴太郎、NHKの二谷裕真が三度、権太楼と國村隼が小辰で、三度が大賞。

 私の採点なら、わん丈と小辰が同点。
 どちらが大賞でも良かったと思う。

 録画もせず、審査員の採点もメモするのを忘れたので、わん丈が何点だったかは知らないが、結構接戦ではなかったかと思う。

 
 これで、現在のように落語と漫才を分けて実施してからの大賞受賞者は次のようになった。

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        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(→菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也(→三朝)
2015年  桂佐ん吉
2016年  桂雀太
2017年                 三遊亭歌太郎
2018年  桂三度
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 昨年は関西での開催で歌太郎、今年は東京で三度。たずきがけ状態になったなぁ。

 小辰、わん丈には、ぜひ来年もがんばってもらいたい。

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by kogotokoubei | 2018-11-04 18:18 | テレビの落語 | Comments(14)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛