噺の話

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2014年 05月 06日 ( 1 )

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河合昌次著『江戸落語の舞台を歩く』(東京地図出版)

 落語ファンの多くがお世話になっていると思われるサイト「落語の舞台を歩く」を運営している河合昌次さんによる『江戸落語の舞台を歩く』(東京地図出版)については、発行された2009年に紹介した。
2009年6月1日のブログ

 河合さんは利き酒会の主催も長らく行われており、「吟醸の館」というサイトを構築されている。落語ファンにも「吟醸」さんとして知られているはず。落語一話ごとに現地を詳細に踏査され、現在の写真や江戸時代の地図なども含めた綿密な情報が掲載されている。
 私は、知らない落語やその舞台を調べる時は、まずこのサイトを参照させていただいている。現時点で286話の落語の舞台が紹介されている。吟醸の館_落語の舞台を歩く

 この本は、昨年マイナビ文庫として再発行された。
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河合昌次著『江戸落語の舞台を歩く』(マイナビ文庫)

 3日土曜の深川での落語会には「江戸切絵図」の本を持参して落語会の前後に眺めながら散策した。

 その切絵図は、「いい東京」「いい東京」サイトの該当ページにある地図とほぼ同じで、次のようなもの。
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 深川に寺が多いのは、この切絵図からも明らか。

 さて、落語会の後、我らがリーダーSさんがお目当ての居酒屋Yに電話すると「赤札堂まで来てくれれば、迎えに行く」とのこと。
 Sさんは携帯のナビを使おうとするが、なかなか上手くいかない。私は、八幡や門前仲町の検討はつくが、江戸切絵図に赤札堂が載っているはずもない。17:00の予約だったがお店にたどり着いたのがほぼ二十分遅れ。カウンターのみ六席のお店で、ひっきりなしに店が空いていないか覗くお客さんがいる。一時間半ほどでお開きとした。今思うと、あの二十分が惜しかった。

 翌日、『江戸落語の舞台を歩く』を開いて、後悔することしきり。この本を持っていくべきだった。『江戸落語の舞台を歩く』の「両国・門前仲町を歩く」の章には、現在の詳細な地図が掲載されていたのだ。拡大した下の部分、しっかり赤札堂も載っている。

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 今後は切絵図の本に加え、本書を一緒に持って江戸散歩をすることにしよう。この本には、次のような名所の簡潔で分かりやすい説明もある。

清澄庭園 
  江戸時代は下総国関宿の城主・久世大和守の下屋敷でしたが、明治時代に、三菱の創始者・岩崎弥太郎が付近の土地を買い取り、隅田川から水を引き、全国から名石を取り寄せるなどして、明治の庭園を代表する回遊式庭園が完成しました。


 久世大和守の屋敷であったことは、もちろん上の江戸切絵図で確認できる。地図では深川江戸資料館のすぐ隣りの霊厳寺、そのすぐ隣りに屋敷があったのが分かる。

富岡橋跡
  深川閻魔堂の前に架かっていた橋。落語『髪結新三』で、大親分の弥太五郎源七が髪結の新三を切り殺しました。この橋が架かっていた油堀川はすでに埋め立てられています。


 落語に因みのある場所の解説がある。

 江戸切絵図に現在の地図をトレーシングペーパーで重ねることの出来る本も発行されているのは知っている。しかし、安くはない。
 
 江戸切絵図と、現在の地図に落語に因む解説のある本、どちらも東京散歩に欠かせないなぁ。
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by kogotokoubei | 2014-05-06 10:02 | 江戸関連 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛