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噺の話

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2010年 12月 11日 ( 1 )

この会にようやく来ることができた。ともかくほぼ一年振りに三代目の姿を拝みたかった(!?)
 会場は、11月にオープンしたばかりの渋谷区のホール。会場には何の案内もポスターもない。「本当にここでいいの・・・・・・」と思いながら、6階の伝承ホールに行くためにエレベーターを待つ。このエレベーターがどこにいるかわからないことに加えて、ともかく遅い。会場に入る前は、ちょっとだけストレスがあったが、それも閉演後は忘れていた。
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(開口一番 古今亭半輔 『一目上がり』)
春雨や雷太  『強情灸』
三増紋之助  曲独楽
古今亭志ん輔 『品川心中』
(仲入り)
内海英華   女道楽
桂春団治   『代書屋』
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半輔(14:00-14:15)
随分良くなったと思う。マイクのせいもあるが、大きく明るく歯切れのある口ぶりで、修業の跡が少しだけうかがえた。師匠がいいんだ、頑張れ。

雷太(14:16-14:34)
初めて聞く。志ん輔のブログには、結構登場回数が多いので、どんな噺家かと思っていた。なるほど、なかなか江戸の香りがするし、語り口も悪くはない。このネタがニンかどうかは疑問だが、今後が楽しみではある。

紋之助(14:35-14:55)
あえて、楽しいエピソードを暴露(?)。APECの時期に羽田空港で道具として持参していた日本刀が検問でひっかかり、別室に連れて行かれ、体格の良い空港警察官二人の前で曲独楽をしてテロリストではないことを証明するハメになった、とのこと。

志ん輔(14:56-15:33)
ブログを見ていたので、富山から帰ったばかりということで、あまり過度な期待はしないようにした。そういう意味では、流石である。しかし、やはり、いつも通りの思いで聞いていたら、少し失望したかもしれない。まぁ、無難な出来と言っておこう。マクラで、「楽屋で春団治師匠とお話していて、とてももうじき81歳とは思えないほどお元気で。どうも、毎年師匠に精気を抜き取られているんじゃないかと・・・」と言っていたが、実際そうだったかもしれないよ志ん輔師匠!

英華(15:48-16:05)
三代目の次に楽しみにしていたのが、初めてのこの方。ともかく「かんかんのう」を聞けただけでも良かった。都都逸だってなかなか。「この膝は あなたに貸す膝 あなたの膝は 私が泣く時 借りる膝」ときたもんだ。
東の小菊、小円歌、うめ吉に、このお姐さんも含め、ぜひ艶と芸をいつまでも後世に伝えて欲しいものだが、彼女達に続く後輩はいるのかなぁ・・・・・・。

春団治(16:06-16:29)
どう言えばいいんだろう・・・・・・。例えば、代書屋に来たあの男が、「それから、昭和十年十月十日!」と言って代書屋は職歴の続きかと思って履歴書に書き始める。そして問いかける。「どんな商売?」「商売とちゃう、その日、松ちゃんと初めて女郎買いに行った!」の後の、代書屋の顔の表情だけのあの演技・・・・・・。
ともかく三代目がご健在で、それでけでも来た甲斐があった。


 初めてこの会に来れて満足はしている。しかし、構成には少し疑問もある。非常に難しいところだが、今後は、開口一番や色物を我慢してでも、志ん輔と春団治の対談などを期待したいものだ。
 会場のことや、構成のそういったことはあるが、ともかく先日の小金治さんに続き、私自身は歴史的な高座の場に居れることで、うれしい一日だった。
by kogotokoubei | 2010-12-11 19:45 | 寄席・落語会 | Comments(6)

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