田部隆次著『小泉八雲』(中公文庫)より(1)
2025年 11月 09日
予告通り(?)、この本。

田部隆次著『小泉八雲』(中公文庫)
八雲の直弟子だった田部隆次の『小泉八雲』、副題は「ラフカディオ・ヘルン」。
初版は1980年に北星堂書店から刊行され、今年3月に中公文庫で再刊。
とはいえ、本書の「序」で著者は、この伝記の第一版は、大正三年四月、早大出版部から出た、と記している。
目次の画像。

書くことにする。
<目次>
□序
□故小泉八雲の著作につきて 坪内逍遥 ※「つきて」は原文のママ
□序 西田幾多郎
□小泉八雲先生を懐ふ 内ケ崎作三郎
□1 ギリシャからアイルランドへ
□2 大叔母のてもと
□3 学校生活
□4 シンシナティ
□5 ニューオーリンズ
□6 西印度、フィラデルフィア、ニューヨーク
□7 横浜から松江
□8 熊本
□9 神戸
□10 東京 その一
□11 東京 その二
□12 思い出の記 小泉節子(セツ)
□13 交際と交友
□14 人、思想、芸術
□15 ヘルンの通った道
□16 著書について
□17 余禄
□18 年譜(生涯、著作遺稿等)
□小泉八雲ー名の無き庶民の心を語り継ぐ 池田雅之
□索引
少し長くなったが、索引まで含め484頁の内容。
この中から、著者ではなく、西田幾多郎の「序」をご紹介したい。
序
余はヘルン先生と何等の関係あるものでもなく、また氏の著書に就て多く知るものでもない。されば余が氏の伝に関して何物かを書くといふのは自ら知らざるの謗を免れないであろう。ただ友人田部君が公務の余暇数年の労を費して、その旧師の為にこの伝記を完成せられたことを喜ぶの余り、余も亦(また)予(かね)てヘルン氏の人と為(な)りや、その著作の或る物、特にRetrospectionsやFantasiesの中に収められた小論文に就て少なからぬ興味をもって居るので、自ら量らずも氏の思想に就て述べて見ようと思ふのである。
ヘルン氏は万象の背後に心霊の活動を見るといふ様な一種深い神秘思想を抱いた文学者であった。かれは我々の単純な感覚や感情の奥に過去幾千年来の生の脈搏を感じたのみならず、肉体的表情の一々の上にも祖先以来幾世の霊の活動を見た。氏に従へば、我々の人格は我々の一代のものではなく、祖先以来幾代かの人格の複合体である。
そろそろ、NHK BSで「べらぼう」が始まるので、今回はここまで。
今日は、日曜恒例のテニスが雨で休みなので、ある映画を見て来た。
記事には、しないつもり。
最近見て記事にしていない映画が、三本ほどある。
「ワン・バトル・アフター・アナザー」もその一つ。
これも、記事にするのかどうかは、悩んでいる。
カーアクションは印象的だったが、映画全体としてアカデミー賞作品賞を取るものとは思えない。
それより、フランスの佳作を近いうちに記事にしようと思っている。
