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映画「アイム・スティル・ヒア」について(8)


 映画「アイム・スティル・ヒア」の八回目。

 アカデミー賞国際長編映画賞受賞作。

 公式サイト。
映画「I'm Still Here」公式サイト
 
 同サイトの「STORY」を引用。

1970年代、軍事独裁政権が支配するブラジル。元国会議員ルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5人の子どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな暮らしを送っていた。しかしスイス大使誘拐事件を機に空気は一変、軍の抑圧は市民へと雪崩のように押し寄せる。ある日、ルーベンスは軍に連行され、そのまま消息を絶つ。突然、夫を奪われたエウニセは、必死にその行方を追い続けるが、やがて彼女自身も軍に拘束され、過酷な尋問を受けることとなる。数日後に釈放されたものの、夫の消息は一切知らされなかった。沈黙と闘志の狭間で、それでも彼女は夫の名を呼び続けた――。自由を奪われ、絶望の淵に立たされながらも、エウニセの声はやがて、時代を揺るがす静かな力へと変わっていく。

 予告編。



 パンフレットを買った。

映画「アイム・スティル・ヒア」について(8)_e0337777_09583614.jpg


 本編はポルトガル語だが、英語版のシナリオを見つけたので、参考にしたい。
英語版脚本

<スタッフ>
□監督:ウォルター・サレス
□製作:マリア・カルロタ・ブルーノ、ホドリゴ・テイシェイラ、
マルティーヌ・ドゥ・クレルモン=トネール
□原作:マルセロ・ルーベンス・パイヴァ
□脚本:ムリロ・ハウザー ヘイター・ロレガ
□撮影:アドリアン・テイジード
□美術:カルロス・コンティ
□衣装:クラウヂア・コブケ
□編集:アフォンソ・ゴンサウベス
□音楽:ウォーレン・エリス

<キャスト>※役名・俳優名
□エウニセ・パイヴァ:フェンルナンダ・トーレス
□エウニセ(老年期):フェルナンダ・モンテネグロ
□ルーベンス・パイヴァ:セルトン・メロ
□ヴェロカ:ヴァレンチナ・ヘルツァジ
□エリアナ:ルイザ・コソフスキ
□ヴェロカ(成人期):マリア・マノエラ
□エリアナ(成人期):マルジョリエ・エスチアーノ
□ナル:バルバラ・ルス
□バビウ:コーラ・モラ
□ナル(成人期):ガブリエラ・カルネイロ・ダ・クーニャ
□バビウ(成人期):オリヴィア・トーレス
□マルセロ:ギリュルメ・シルヴェイラ
□マルセロ(成人期):アントニオ・サボイア

 では、あらすじ。
 もちろん、ネタバレなので、ご注意のほどを。

 前回までのあらすじの見出し。

(1)レブロンビーチ:エウニセ
(2)レブロンビーチ:子供たちと犬
(3)パイヴァ家:ルーベンスと犬
(4)検問とヴェロカ
(5)パイヴァ家:1970年クリスマス前
(6)パイヴァ家:夫婦の会話
(7)電話
(8)8ミリ映像:新居模型と家族
(9)レストランの家族
(10)ガスパリアン書店
(11)パイヴァ家:書斎
(12)ヴェロカからの便り
(13)ルーベンス連行
(14)エウニセとエリアナの連行
(15)エウニセへの尋問
(16)廊下のエリアナ
(17)エウニセへの尋問(続き
(18)エウニセへの尋問・二日目
(19)エウニセ釈放
(20)エウニセの帰宅
(21)軍事拘置所
(22)マーサ
(23)銀行
(24)パイヴァ家:ヴェロカの手紙、そしてピンパンのこと
(25)ピンパンの埋葬
(26)ヴェロカの手紙:続き
(27)マーサの手紙

 その後。

(28)フェリックスとエウニセの会話
 パイヴァ家の友人であるジャーナリストのフェリックスとエウニセが話をしている。
 フェリックスが口を開く。
 「戦闘で死んだ、とメディシ将軍が言った」
 エウニセはしばらく沈黙してから尋ねる。
 「それは公表できるの?」
 「まだできない。国外でもだ。彼らは公式には認めないだろう」
 エウニセが「リノと話すは、彼ならどうすべきか分かるわ」と言うが、フェリックスは「今は何もできない」と言う。
 フェリックスが続ける。
 「我々は彼の解放を求め続けねばならない。まるで何が起きたか知らないかのように」
 エウニセ「遺体は?」
 フェリックス「知っている内容は話した」
 エウニセが涙を浮かべている。
 「でも、あなたはそう思っているの?」
 フェリックスが吐き捨てるように言う。
 「聞いたよ。森に埋めたとか、海に投げ込んだとか、集団墓地だとか。全部噂だ。知る術がない。誰も口を開かない。怖いんだ」
 フェリックスが帰ろうとする。
 エウニセ「送らなくてもいいわね」

(29)新築予定地・ボタニコ
 ボタニコのパイヴァ家の新築予定地から、杭が取り除かれている。
 エウニセが、完成することのない家の境界を締める杭の一本を、自ら引き抜く。

(30)設計事務所
 設計事務所の、かつてルーベンスが座っていた椅子に、今はボカが座っている。 
 若い社員が、製図板を囲んで打合せをしながらエウニセとボカの様子を見ている。
 ルーベンスが机に飾っていた家族の写真を持つエウニセ。
 ボカが小切手に数字を記入している。
 「本当にいいの? 登記が済むまで待てば、もっと良い値段がつく」
 と言うボカにエウニセが答える。
 「やることが山ほどあるの。書類不備でも売れて感謝しているわ」
 ボカが小切手をエウニセに渡した。

(31)銀行
 エウニセが小切手をカウンターに置いて係の方に滑らせる。
 「ご入金ですか?」
 「いえ、現金にしてください」
 馴染みの支店長リートルが誰かと話をしながらエウニセに目をやるが、すぐにそらしてその場を離れて行った。

(32)マリア
 エウニセが現金を数えて封筒に入れ、家政婦のマリアの部屋に行く。 
 中から出て来ると、封筒は持っていない。
 干してある洗濯物が乾いたいるので、エウニセが片づけた。
 マリアは、スーツケースに荷物を詰め込んでから、煙草の火を点けた。
 窓から見える物干し棹には、何も残っていなかった。

(33)ヴェロカの帰国
 リオ国際空港。
 ロンドンかヴェロカが帰って来た。
 到着口のドアから出て来るヴェロカを、エウニセ、マルセロ、バビウが迎えている。
 娘を抱きしめるエウニセ。
 ヴェロカが言う。
 「エリアナとナルは?」
 エウニセが「記者とカメラマンを待つため家に残ったのよ」

(34)記念写真
 帰宅してしばらくして、玄関に並ぶ家族。
 カメラマンが三脚を立て、ファインダーを覗いている。
 「もっと近づいて」
 皆が少し身を寄せ合う。
 カメラマン「いいね。準備はいい? せーの」
 シャッターを押そうとした瞬間、エウニセが口を開く。
 「笑って!」
 マルセロが笑い出す。バビウはこらえようとするが、すぐにくすくす笑い出す。
 写真家と同行している記者が家族に声をかける。
 「笑わなくてもいいんですよ」
 エウニセ「どうして?」
 記者「編集者がそう言うんです。
 エウニセ「何のために?」
 カメラマン「もっそ、そう、幸せそうじゃない写真が欲しいって」
 エウニセ「悲しい写真がほしいの?」
 その言葉に子供たちはさらに大笑いする。
 今度はナルとエリアナも笑っている。エウニセはそれに気づき、微笑む。
 エウニセ「私たちは笑うわ」
 ヴェロカは、母と兄弟たちの反応が理解できない。
 記者が言う。
 「真剣な表情を、ちょっとだけでも」
 エウニセ「笑って!」
 敗北感と少しの苛立ちを覚えながら、カメラマンは写真を撮る。
 写真の中では、ヴェロカ以外の全員が笑っている。

 パンフレットから。

映画「アイム・スティル・ヒア」について(8)_e0337777_08222237.jpg


 エウニセは、ルーベンスの死をほぼ確信してはいるが、軍事政権はそれを認めようとしない。

 いったい、パイヴァ家はどうなるのか。


 まだ上映しているミニシアターがあります。ぜひ、ご覧のほどを。
公式サイトの該当ページ


 一昨日日曜に、ある3時間超えの映画を見た。

 今日、別な3時間近い映画を、これから見に行く。

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by kogotokoubei | 2025-09-23 10:36 | 映画など | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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