空白の時間、再確認。
2025年 08月 23日
青山透子著『日航123便墜落事件 四十年の真実』に関する記事へのコメントで、「空白の3分12秒」が、いちからいつまでかというご質問をいただいた。
同書の内容からは、18時18分38秒、管制とのやりとりで高浜機長が「シーパーチ(SEAPERCH)を経由する」という報告をしてからの3分12秒、と指摘していた。
運輸安全委員会のサイトからダウンロードできる事故調査報告書の付録から、あらためてその部分を確認。
運輸安全委員会サイトの該当ページ

このシーパーチっとは、北緯34度13分、東経138度01分付近、御前崎の南南西約25マイルに位置する。米軍がつくった航空路の灯台のようなものである。
また、会社との交信記録は、次のように18時21分00秒までの記録が報告書の付録に記載されている。

次、 ボイスレコーダーの記録として報告書に記載されているのは、次の18時24分12秒から。

つまりこうだ。
⏱管制との交信記録最終 18時18分38秒
⏱会社との交信記録最終 18時21分00秒
⏱ボイスレコーダー開始 18時24分12秒
ということで、管制との交信、会社との交信、ボイスレコーダーの記録(とされるもの)を見比べると、「3分12秒」は、会社との交信後ボイスレコーダーの記録までの空白、と判断すべきだろう。
もし、管制との最後の更新とボイスレコーダーの録音開始の間隔を示すのであれば、5分34秒となる。
青山さんが、管制との交信からの空白を3分12秒としたのは、会社との交信からの空白と勘違いしていたかと察する。
いずれにしても、3分余りの間、管制とも会社とも、そして他の航空機とも何等交信がなかったのか、という疑問は残っている。
私が疑問に感じている他の空白は、ボイスレコーダーの18時24分19秒から34秒の「空白の16秒」である。
衝撃音が録音されている18時24分35秒までの16秒間、本当に何ら音声が存在しなかったのか・・・・・・。
また、指導教官として高浜機長が座った副操縦士席に記された<他機とACCとの交信>の内容も気になる。

ACCは、Area Control Centerの略で、航空交通管制部のこと、つまり管制だ。
他の機と管制との交信が、記録されていたようだが、明らかにされていない。
それが、まったく日航123便とは関係のない内容なのかどうか。
<他機とACCとの交信>をボイスレコーダーが拾っているのなら、その内容を明らかにして欲しい。
やはり、ボイスレコーダーは元データを開示し、真相を明らかにすべきだ。
空白の3分ではなく、空白の40年である。
