朝日新聞の「ファクトチェック」をファクトチェックする。
2025年 08月 12日
昨日付けの朝日新聞が、青山透子さんの著作で、日航123便の墜落原因が自衛隊のミサイル誤射の可能性が高いという指摘について、わざわざ「ファクトチェック」で「誤り」とする記事を掲載した。
朝日新聞の該当記事
あまりにもJAL側、国側、防衛省側、自衛隊側に片寄った内容で、まともに反論するのも大人げないとも思ったが、記録に残す意味でも、反論しておくことにした。
まず、最初に事故報告書丸飲みの部分。
国の航空事故調査委員会(現・運輸安全委員会)では、17人の調査官が残存機体の分析や飛行記録の解析をした。科学技術庁(現文部科学省)や航空宇宙技術研究所(現宇宙航空研究開発機構〈JAXA〉)も協力し、87年6月、事故原因に関する調査報告書(https://jtsb.mlit.go.jp/aircraft/rep-acci/62-2-JA8119.pdf別ウインドウで開きます)を公表した。
報告書によると、機体は墜落の7年前に尾部を滑走路にこする尻もち事故を起こし、米ボーイング社が、機内の気圧を維持するための後部圧力隔壁を修理した。その際の修理ミスで、強度が落ちた隔壁に金属疲労で亀裂ができ、飛行中に破れて垂直尾翼が吹き飛び、油圧系統を失って操縦不能になった。ボーイング社も修理ミスを公式に認めている。
また、運輸安全委員会は2011年、より分かりやすい言葉を使い、遺族の疑問に答える報告書の「解説」(https://jtsb.mlit.go.jp/kaisetsu/nikkou123-kaisetsu.pdf別ウインドウで開きます)を公表し、事故原因を説明する。
新聞が、国の報告書に書いてあるから、それを信じろ、と言っているのだ。
ファクトチェックとは、より科学的、実証的、客観的に行うべきであると思うが、朝日はそう思っていないらしい。
次に圧力隔壁説への疑問に対する、検討違いの反論。
「ハリウッド映画とは違う」
しかし、報告書の公表から20年以上が経った2010年代以降、関係者の証言や目撃情報、推定などを混ぜ、「自衛隊の護衛艦がミサイルを誤射したことが事故原因」などと主張する内容の書籍が次々と出され、インターネット上で広まった。
圧力隔壁が損壊した場合には客室内に猛烈な風が吹き抜け、室温も下がるのに、生存者はそのようなことはなかったと証言していることなどから、事故調の報告書は疑わしいとの主張もある。
一方で、運輸安全委員会の解説はこうした指摘を否定する。09年の米国のサウスウェスト航空の事故では、客室の天井に穴が開き、急減圧が生じたが、乗客が「ハリウッド映画と違い、何も飛ばされず、誰も穴に吸い込まれることはなかった。座席に置かれた書類もそのままだった」と証言したことなどを根拠とした。
圧直隔壁破壊と、天井の穴での減圧を比較することが不合理である。
もし比較検証するのなら、一年後1986年のタイ航空機であった圧力隔壁破壊事故を選ぶべきだ。
その事故では一気に高度を下げている。日航123便では下げていない。また、タイ航空機では、隔壁が破壊されても垂直尾翼は拭き飛ばされなかった。
また、ハリウッド映画という言葉を出すなら、「ハドソン川の奇跡」を思い出して欲しい。
事故調査委員会で、当事者のパイロットも含め、生のボイスレコーダーを確認した上で、事故原因の特定と、対処の正当性が判断された。
いまだに、ボイスレコーダーを開示しない状況を、朝日はどう思っているのか。
また、報告書には自衛隊の護衛艦によるミサイルの発射や、機体に衝突したとの記述はない。当時、事故調査を行った斉藤孝一さん(80)は「調査中に自衛隊の関与が浮上したことも、護衛艦を調査したことも全く記憶にない」と振り返る。
解説も機体残骸に火薬や爆発物などの成分も検出されなかったことから、同様に「自衛隊撃墜説」を否定する。運輸安全委の事務局長として解説を取りまとめた大須賀英郎さん(70)は「当時は『自衛隊撃墜説』が広く出回っていたわけではなかったが、数ある項目の一つとしてミサイルについても適切に記述した」と話す。
日本航空が06年に設置した事故の教訓を伝える施設「安全啓発センター」でも、報告書の内容を事故原因として説明している。
事故調査報告書を鵜呑みする内容。
安全啓発センターが説明していることが、ファクトの裏付けになるはずもない。
「撃墜説」 国会でも質疑
撃墜説は国会でも取り上げられ、中谷元・防衛相は4月の参院外交防衛委員会で「自衛隊が墜落に関与したということは断じてありませんし、省内におきましてこのような話を私は全く聞いたことはございません」と強く否定した。
中野洋昌国土交通相も今月5日の閣議後会見で、「事故原因については様々な角度から調査や解析を行った上で、専門家による審議の上、これはほぼ間違いないという結論に至った」として、「国会の場などを通じて正確な情報を発信をしていくことが極めて重要であり、引き続き正確な情報発信に努めてまいりたい」と述べた。
事故に関しては、墜落現場で自衛隊が火炎放射器を使って証拠を隠滅した▽自衛隊機が日航機を撃墜した――などの言説も流布されているが、政府はいずれも否定している。
【判定結果=誤り】
政府が、元防衛相が、国土交通相が否定しているから、誤り、とは、新聞が書く内容とは到底信じられない。
ということで判定結果。

この記事には、朝日がどう考えているかは、微塵も書かれていない。
ジャーナリズムの使命は、権力の監視であるはず。
権力の側を擁護するばかりの記事を掲載する新聞社には、ジャーナリズムという言葉を、今後使って欲しくない。
日航機御巣鷹山墜落事故からもう40年が経つのですね。衝撃的な事故でした。
私は当時、国内旅行業に従事していましたが、丁度夏期休暇が取れ、北海道(道東だけでしたが)旅行から帰った直後の出来事でした。
普段はANAを利用する坂本九が満席のため、JAL123便に搭乗し、事故に巻き込まれて亡くなっています。
当時の笑点メンバーも徳島が悪天候で、他の空港に着陸もあり得ることを条件の運航となり、事故に合った日航123便に振り替え、神戸から航路という案も出たそうです。
ところが、林家こん平が「予定通りの便でゆったり行こうよ。きっと徳島に着陸できるよ。」と主張、予定通り、徳島行きを利用し、難を逃れたそうです。
私は元々、極度の高所恐怖症で、歩道橋ですら渡るのが苦手。
航空機は旅行業を退職して以来、40年近く一度も利用していません。鉄道好きと言うこともありますが…。
それにしても、真相が未だに謎のままというのは亡くなった方々、遺族の方々はもちろん、奇跡的に助かった方々も納得がいかないでしょうね。
まだまだ暑さが続きそうです。どうかご自愛くださいますように。
そうでしたか。
私は、転職した年で、ちょうど居酒屋で飲んでいる時、テレビで事故を知りました。
青山さんの著作は、最初は、半信半疑でしたが、事実とデータ、証言などを積み重ねた上での推定に、次第に引き込まれ、これまで数多くの本をご紹介してきました。
反青山派の攻撃が厳しくなっているのは、それだけ真相に近づいているからだと思います。
