映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」について(9)
2025年 03月 28日
映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の九回目。
この映画の公式サイト。
映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」公式サイト
故あって予告編は割愛。
ディランの名を世に知らしめた二枚目のアルバムとその中の一曲について、記事を書いた。
2025年3月7日のブログ
その記事ですでに書いたように、この映画は、1961年から65年までという短い期間を描いている。
なお、ネットで脚本を見つけたので、参考にしたい。
A COMPLETE UNKNOWN script
<主なスタッフ>
□監督:ジェームズ・マンゴールド
□製作:フレッド・バーガー、ジェームズ・マンゴールド、アレックス・ハインマン、
ボブ・ブックマン、ピーター・ジェイセン、アラン・ガスマー、ジェフ・ローゼン、
ティモシー・シャラメ
□脚本:ジェームズ・マンゴールド、ジェイ・コックス
□撮影:フェドン・パパマイケル
□美術:フランソワ・オデュイ
□衣装:アリアンヌ・フィリップス
□編集:アンドリュー・バックランド、スコット・モリス
□音楽プロデューサー:ニック・バクスター
□音楽監修:スティーブン・ギジッキ
<主なキャスト>
□ボブ・ディラン:ティモシー・シャラメ
□ピート・シーガー:エドワード・ノートン
□シルヴィ・ルッソ:エル・ファニング
※ルッソはディランの当時のガールフレンド、スージー・ロトロをモデルにしている。
ディランは映画で彼女の実名を使わないよう要求した
□ジョーン・バエズ:モニカ・バルバロ
□ジョニー・キャッシュ:ボイド・ホルブルック
□アルバート・グロスマン:ダン・フォグラー
□アラン・ローマックス:ノーバート・レオ・ブッツ
□トシ・シーガー:初音映莉子
□ウディ・ガスリー:スクート・マクネイリー
□アル・クーパー:チャーリー・ターハン
□ジョン・ハモンド:デヴィッド・アラン・バッシ
□マイク・ブルームフィールド:イーライ・ブラウン
□デイヴ・ヴァン・ロンク:ジョー・ティペット
あらすじの中で、補足説明や感想なども加えて書いていこうと思う。
なぜなら、歌や歌手、あの頃の文化など、あまりにも説明したいことが多いから。
この先はネタバレになるのでご了解のほどを。
前回までご紹介したあらすじの見出し。
(1)ある曲からの始まり
(2)ヒッチハイクでニューヨークへ
(3)連邦裁判所
(4)ケトル・オブ・フィッシュ・バーにて
(5)連邦裁判所前
(6)グレイストン病院
(7)ピートの車
(8)ハドソン渓谷のピートの家
(9)タウンホールのコンサート
(10)Gerdes Folk Cityのジョーン・バエズ
(11)Gerdes Folk Cityのボブ・ディラン
(12)コロンビアのレコーディング・スタジオ
(13)リバーサイド教会での出会い
(14)通りを歩く二人
(15)映画館でデート
(16)チャイナタウンのレストラン
(17)通りを歩く二人
(19)レコード店
(20)ウェスト・ヴィレッジのバー
(21)グレイストン病院
(22)シルヴィのアパート
(23)シルヴィの旅行
(24)ディランのアパート
(25)ピートのログハウス
(26)チェルシー・ホテル
(27)Gaslight Cafeでのライブ
その後。
(28)ディランのアパート
前夜、Gaslight Cafeのライブの後、ジョーンはディランのアパートに泊まった。
シーツのもつれの中で二人は目を覚ます。
ジョーンが起き上がり、テレビをつける。
ニュースキャスターが、キューバのミサイルが解体され、ソ連の船で運ばれる様子を伝えている。
ディランがテレビを消して、ギターを手に取り、弾き始める。
ジョーンが聞く。
「誰に教わったの?」
ディラン「誰にも。カーニバルで少し、カウボーイたちに教わったかな」
ジョーン「カーニバルにいたのね?」
返事をしないディラン。
ジョーンが言う。
「私は子供の頃、レッスンを受けたの」
ジョーンはベッドサイドに置かれたノートに目を留めた、
ディランの歌詞が書かれたページが開かれている。
それを読みながらキッチンへ。コーヒーの準備をするジョーン。
ジョーン「私も詞を書くわ。でも、それを学ぶ方法があるかどうか分からない」
ディラン「難し過ぎる」
ジョーン「本当に」
ディラン「夕焼けとカモメ、君の歌。歯医者の油絵のようだ」
ジョーン「あなたって、最低ね」
ジョーンがディランのノートをディランに渡し、「歌って」と言う。
ディランがギターを弾き、歌い出す。
How many roads must a man walk down
Before you call him a man?
And how many seas must a white dove sail
before she sleeps in the sand?
Yes and how many times must the cannon balls
fly before they're forever banned?
The answer, my friend, is blowin' in the wind.
「風に吹かれて」だ。
ジョーンもディランの横に座り、ノートを見ながら、一緒に歌い始めた。
歌い終わり、ジョーンが聞く。
「この歌も収録したの?」
ディラン「まだだ」
ジョーン「そうすべきだと思うわ」
(29)コロンビア・レコードのスタジオ
2枚目のアルバム「The Freewheelin'」の収録。
ディランが歌うのを、マネージャーのアルバート・グロスマンと、エンジニアのトム・ウィルソンが見守る。
It ain't no use to sit and wonder why,babe.
If you don't know by now.
And it ain't no use to sit and wonder why,babe,
it'll never do some how.
※「Don't Think Twice, It's All Right」(くよくよするなよ)
トム・ウィルソン「誰が書いたんだ?」
アルバート「彼だよ」
(30)アルバム・ジャケット撮影
冬の4番街をディランとシルヴィが歩いている。
カメラマンが二人を撮影している。
体を寄せ合い、暖まろうとする二人。

(31)サンフランシスコのコンサート
ジョーン・バエズが、ディランが作った「くよくよするなよ」を歌っている。
ステージ横で、スタッフが録音している。
音楽、フェイドアウト。
(32)ディランのアパート
アルバートや他のスタッフが来て、部屋の中を撮影している。
シルヴィもいる。
ラジオから、ジョーン・バエズの「くよくよするなよ」が流れる。
シルヴィ「ジョーン?」
ディラン「そうだ」
シルヴィ「あなたの曲をカバーしているの?」
ディラン「そうだよ」
シルヴィ「あなたの歌がまだ世の中に出る前に?」
ディラン「アルバートは、それが役に立つと思っている。彼女は有名人だ。TIMEの表紙を飾っている」
不満そうにディランを見つめるシルヴィ。
ディランはスーツケースを閉じる。
シルヴィ「カリフォルニアで彼女を会うのね」
アルバートがディランに告げる。
「準備はできたよ、ボビー」
ディランがシルヴィに言う。
「誰にも会いたくない。ただ、外の空気を吸いたいんだ。息が詰まりそうだ」
シルヴィの目に、涙が浮かんでいる。
西海岸でのことなどは、次回。
今回は、予告編の代わりに、「Don't Think Twaice, It's All Right」のYouTubeを掲載した。
ちなみに、アルバム名の「Freewheelin'」は、「自由奔放」の意味だ。
ディランの歌を聞こう。
2000年ごろだったと思いますが、マジソンスクエアガーデンでの彼のコンサートを聴き終えて、常連客が興奮気味に「良かった」とを誇らしげに話してきたのを憶えています。「黒人客は一人もいなくて、みんな白人さ」とも言っていましたが、その弁護士もユダヤ人。日本人にとっては人種問題など関係ないのですが、白人にとっては、はっきりいう人もいます。ただしこれは親しいからで、大っぴらには云いません。
音楽に垣根など不要とおもうのですが、現実は違います。ちょっと話しがずれました、申し訳ない。
彼は感性に長けた、と同時に女たらしでもあったのだろうね。そうじゃなきゃ、こういう詩はかけない。^^
それも、男の◯◯、でしょうか。
