映画「NO OTHER LAND」の監督が暴行され連行。
2025年 03月 25日
アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞の「NO OTHER LAND」の共同監督、ハムダン・バラールさんが入植者から暴行を受け連行されたというニュース。
東京新聞から。
東京新聞の該当記事
入植者がアカデミー賞監督を暴行 ヨルダン川西岸、軍が連行
2025年3月25日 09時24分 (共同通信)
【エルサレム共同】今年の米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」の共同監督を務めたパレスチナ人のハムダン・バラール氏が24日、イスラエル軍の占領地ヨルダン川西岸を襲撃したユダヤ人入植者に暴行を加えられた後、イスラエル軍に連行された。AP通信が報じた。
現場はバラール氏の出身地で映画の舞台にもなった西岸ヘブロン近郊マサーフェル・ヤッタ。覆面をかぶった10~20人ほどの入植者が石や棒で車などを襲撃し、バラール氏は頭を負傷した。救急車で手当を受けたが、別のパレスチナ人と共にイスラエル軍兵士に拘束されたという。
映画「NO OTHER LAND」でも入植者によるパレスチナ人への暴行場面があったが、監督にまでその被害が及んだ。
映画では、監督兼主役であるバーセルが入植者たちに攻撃される場面もあった。
公式サイトで見ることのできる予告編からのカット。
映画「NO OTHER LAND」公式サイト

公式サイトからイスラエルの地図と、映画の舞台でもあったマサーフェル・ヤッタを確認。

この映画を紹介する記事で詳しく説明するつもりだが、マサーフェル・ヤッタでは、パレスチナ人を追放する方便として、軍の射撃訓練場建設という名目でイスラエル軍が次々とパレスチナ人の住居を破壊している。
予告編から。

「NO OTHER LAND」では、出演する二人を含め、四人が共同監督として名を連ねている。
同映画公式サイトから、四人を紹介する画像を拝借。
映画「NO OTHER LAND」公式サイト

右から二人目が、バラールさんだ。
一瞬たりとて、気の抜けない生活を続けているヨルダン川西岸のパレスチナの人びと。
イスラエルは停戦合意を反故にし、ガザを破壊し続けている。
そして、ヨルダン川西岸では、イスラエル軍と入植者によるパレスチナ人居住区での暴力行為が続いている。
19世紀から地図に載っている故郷を奪われようとしている人々のことを忘れてはならないと思う。
バーセルは、映画の中で「現実を変えたいだけだ」と語っていた。
残念ながら、その過酷な現実は、なかなか変わりそうにない。
ともかく、バラールさんの無事を祈る。
その後、NHK BSの海外ニュースで、バラールさんが解放され、入院していると確認し、ホッとしています。
とはいえ、朝日新聞のガザに住む現地通信員がイスラエルの攻撃で亡くなったとのニュースに、憤りを感じています。
ともかく、地球上から戦争をなくすこと、そのため、日本は国として何ら努力していない。
実に嘆かわしいです。
