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映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」について(2)


 映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の二回目。

 この映画の公式サイト。
映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」公式サイト

 予告編。


 ディランの名を世に知らしめた二枚目のアルバムとその中の一曲について、記事を書いた。
2025年3月7日のブログ

 その記事ですでに書いたように、この映画は、1961年から65年までという短い期間を描いている。


 映画の記事の、いつものスタイルから、今回はちょっと変えて、あらすじの中で、補足説明、スタッフやキャストのこと、感想なども加えて書いていこうと思う。

 なぜなら、歌や歌手のことなど、あまりにも説明したいことが多いから。

 ということで、この先はネタバレになるのでご了解のほどを。

 なお、ネットで脚本を見つけたので、参考にしたい。
A COMPLETE UNKNOWN script


 Wikipedia英語版“A Complete Unknown”を元に、キャストを記す。
Wikipedia“A Complete Unknown”

<主なキャスト>
□ボブ・ディラン:ティモシー・シャラメ
□ピート・シーガー:エドワード・ノートン
□シルヴィ・ルッソ:エル・ファニング
 ※ルッソはディランの当時のガールフレンド、スージー・ロトロをモデルにしている。
  ディランは映画で彼女の実名を使わないよう要求した
□ジョーン・バエズ:モニカ・バルバロ
□ジョニー・キャッシュ:ボイド・ホルブルック
□アルバート・グロスマン:ダン・フォグラー
□アラン・ローマックス:ノーバート・レオ・ブッツ
□トシ・シーガー:初音映莉子
□ウディ・ガスリー:スクート・マクネイリー
□アル・クーパー:チャーリー・ターハン
□ジョン・ハモンド:デヴィッド・アラン・バッシ
□マイク・ブルームフィールド:イーライ・ブラウン
□デイヴ・ヴァン・ロンク:ジョー・ティペット


 最後の、デイヴ・ヴァン・ロンクについては、後で補足したい。

 前回ご紹介したあらすじの見出し。

(1)ある曲からの始まり
(2)ヒッチハイクでニューヨークへ
(3)連邦裁判所

 さて、その後のこと。

(4)ケトル・オブ・フィッシュ・バーにて
 ディランは、ギターを抱えてグリニッジ・ヴィレッジのマクドゥーガル通りを歩いていた。
 角を曲がると、音楽が鳴り響いている。
 サーカスのような雰囲気の中で、歩道ではフォークファンがざわめいている。
 毛むくじゃらのギンズバーグ・タイプの人々や、インディアンの男がタンバリンを演奏している。

 30秒スポットから、グリニッジ・ヴィレッジを歩いている様子。

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 The Kettle of Fishという店に入るディラン。

  ※The Kettle of Fishは、1950年に開店した。ヒッピー文化、ビート文学とともに記憶される店。
   アレン・ギンズバーグ(1926年6月3日 - 1997年4月5日、詩人、活動家。
   ウィリアム・S・バロウズ、ジャック・ケルアックとともにビート文学の代表者の一人)なども
   よく来店していた。
   ちなみに、Kettle of Fishは、魚の鍋、というこで、「混乱」「困った事態」などの意味で使われる。
  
 ミュージシャン達がテーブルを囲んでいる以外、誰もいない。
 バーテンがディランに近づいてくる。
 ボブ「水を」
 バーテンはにやにやしながら、水を渡す。
 ヒゲ面のミュージシャン(DAVE VAN RONK、25歳)がバーにやって来て、ボブの近くに座る。
 ボブは、バーテンに新聞記事の切り抜きを見せる。
 ウディ・ガスリーの入院を告げる記事だった。
 ボブ「ウディの病院がどこか分かる?」
 バーテン「グレイストーン」
 デイヴ・ヴァン・ロンクが口を挟んだ。
 「精神病院だ。モリス・プレインズ、川の向うのニュージャージー州だ」
 ボブ「そっちから来たんだ」
 バーテン「じゃあ、戻って」

 ※映画では、ディランと5歳上のヴァン・ロンクとの交流は、あまり深くは描かれない。
 ボブ・ディランの最初のマネージャーはデイヴ・ヴァン・ロンクの妻になるテリー・タールで、デイヴ・ヴァン・ロンクがディランのライブを聴いて、彼女に「天才だ」と語ったことがきっかけだった。
 1961年9月6日にニューヨークのガスライト・カフェ(ケトル・オブ・フィッシュのあるビルの隣)のライブをテリーが録音したものが、ボブ・デイラン最古の録音とされている。海賊版が出回った。
@amassサイトの該当記事
 しかし、映画では、テリーも最古の録音もふれられていない。

 私がデイヴ・ヴァン・ロンクのことを知ったのは、居残り会リーダー佐平次さんの2014年6月のブログ記事。
「梟通信~ホンの戯言」の該当記事

 デイヴ・ヴァン・ロンクをモデルとした映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」を紹介してくれた記事。
 その後、「インサイド・デイヴ・ヴァン・ロンク」というCDを入手し、よく聴いたものだ。
 1962年にLPでリリースされ、1989年にCDで曲を追加して再リリースされたもの。

映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」について(2)_e0337777_14395217.png


 なぜ、ジェームズ・マンゴールド監督が、デイヴ・ヴァン・ロンクとディランの交流を深く描かなかったのかは、推測するしかないが、ピート・シーガーとの関係を主に描くことを優先したのだと思う。

(5)連邦裁判所前
 裁判所前の階段に立つピート・シーガー。
 バンジョーを首にかけている。
 ファンや報道陣、弁護団などの前で彼が言う。
 「今日、裁判官は聞きたくなかったけど、あなたたちのために歌おう」
 ウディ・ガスリーの代表曲“This Land is Your Land”を歌う。

 (管理者非公開にならないよう、最初の部分のみ)

 This land is your land, this land is my land
 From the California to the Staten New York Island,
 From the Redwood Forest, to the Gulf stream waters,
 This land was made for you and me.

 この国は君の国だけど僕の国でもあるんだ
 カリフォルニアからニューヨークのスタテン島まで
 セコイアの生い茂るレッドウッド公園からメキシコ湾流のあの海辺まで
 この国はみんなのものなんだ


 この後、ディランとシーガーが、ウディが入院する病院で会うのだが、その内容については次回。


 昨夜はある会食が都内で遅くまであって、帰宅して寝たのが夜中1時頃。

 雨で日曜恒例のテニスは休み。

 しかし、やや疲れが残っているのと外の冷たい風雨で、映画を観に出かける気が萎えた。

 ということで、じっくりとブログを書いていた次第。

 阪神がカブスに続きドジャースにも勝った。

 藤井聡太七冠は、NHK杯優勝。

 そんな雨の日曜日。

Commented by saheizi-inokori at 2025-03-16 14:52
この記事も、映画もすっかり忘れていましたよ。
拙記事へのコメント欄の名前がみな懐かしいです。
Commented by kogotokoubei at 2025-03-16 14:55
>佐平次さんへ

もう、11年前ですね。
今も、たまに「インサイド・デイヴ・ヴァン・ロンク」を聴いています。
この映画、ティモシー・シャラメは素晴らしいのですが、もう少し、ディランとデイヴとの交流を描いて欲しかった。
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by kogotokoubei | 2025-03-16 14:47 | 映画など | Trackback | Comments(2)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛