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映画「リアル・ペイン~心の旅~」(2)


 映画「リアル・ペイン~心の旅~」の二回目。

 公式サイトから拝借。

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 キーラン・カルキンが助演男優賞、ジェシー・アイゼンバーグが脚本賞でアカデミー賞にノミネートされている。

 こちらが公式サイト。
映画「リアル・ペイン」公式サイト

 こちらも公式サイトから、実に簡略なあらすじ。

ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)とベンジー(キーラン・カルキン)は、亡くなった最愛の祖母の遺言で、ポーランドでのツアー旅行に参加する。従兄弟同士でありながら正反対の性格な二人は、時に騒動を起こしながらも、ツアーに参加したユニークな人々との交流、そして祖母に縁あるポーランドの地を巡る中で、40代を迎えた彼ら自身の“生きるシンドさ”に向き合う力を得ていく。

 予告編。



 パンフレットは買わなかったが、検索して脚本を発見。
"A Real Pain" script

<主なスタッフ>
□監督:ジェシー・アイゼンバーグ
□脚本:ジェシー・アイゼンバーグ
□製作:
エバ・プシュチンスカ、ジェニファー・セムラー、ジェシー・アイゼンバーグ 、
エマ・ストーン、アリ・ハーティング 、デイブ・マッカリー
□製作総指揮:
ケビン・ケリー、マイケル・ブルーム、ジェニファー・ウェスティン、ライアン・ヘラー
□撮影:ミハウ・ディメク
□美術:メラ・メラク
□衣装:マウゴジャータ・フダラ
□編集:バート・ナッソー


<主なキャスト>
□キーラン・カルキン:ベンジー・カプラン
□ジェシー・アイゼンバーグ:デイビット・カプラン
□ジェニファー・グレイ:マーシャ
□ウィル・シャープ:ジェームス
□エローラ・トルキア:プリヤ
□カート・エジアイアワン:エロージュ
□ダニエル・オレスケス:マーク
□リサ・サドヴィー:ダイアン

 製作に、エマ・ストーンの名がある。
 彼女は、アイゼンバーグの監督デビュー作「僕らの世界が交わるまで」でも製作陣に名を連ねていた。

 では、あらすじ。

 もちろん、ネタバレになるので、ご留意のほどを。

 前回の見出しの確認。

(1)J・F・ケネディ空港での再会
(2)機上の二人
(3)タクシーでホテルへ
(4)ホテルで顔合わせ

 では、続き。

(5)自己紹介
 ※この部分は重要だと思うので、脚本からの拙訳で、少し長めにご紹介したい。

 予告編からの画像を少し。

 ガイド役はジェームス、ツアー参加者は6人。
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 マーシャとエロージュ。
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 ダイアンとマーク夫妻。
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 ガイド役のジェームスが、
 「このツアーは、小さなグループで、実に親密になれる人数です」
 と言い、自己紹介を始めた。
 「私はオックスフォードで東欧を研究しています。私は東欧に興味があります。
 この世界の一部、特にユダヤ人の経験に大いに興味があります。
 魅力的で、悲劇的で、美しい。
 このような旅行でユダヤ人でないのは私だけです。
 何かありましたら遠慮なく訂正してください。
 あなたやご家族の体験について、どうぞ遠慮なく訂正してください。
 私はポーランド語も話せます。
 ですから、あなた方の旅が有意義で満足のいく旅になるよう何でも喜んで
 翻訳します。というわけで、もう話すのはやめよう」
 さて、次は誰かな、とふると、すぐ隣に座るマーシャが話し始めた。
 「元々はブルックリン出身で、その後、ロサンゼルスにも長くいました。
 そして、またニューヨークに戻りました。
 離婚しています。余計なことね。
 母が、ホロコーストの生き残りでしたが、一言も話すことはなかった。
 母が亡くなった後、私は自分の人生について自分を責めました。だから私は
 彼女がどこから来たのかを知るために、彼女を称えるために、そして
 彼女に敬意を表し・・・・・・そう、自分を責めるのをやめるために、
 来ました」
 ベンジーは、興味深くマーシャの話を聞いていた。
 ジェームスが言う。
 「話してくれてありがとう、マーシャ。
 皆さんも遠慮なく、そして、皆さんも自由にシェアしてください。
 自由に分かち合ってください。次は誰?」
 ダイアンが話し始めた。
 「ダイアンとマーク・バインダーです。私たちの話は、退屈ですよ。退職したばかりです。
 マークの家族は、ここ、ルブリンの出身でした」
 マークが「メイフラワー号でアメリカに来ました。ちょっとした、冗談です」
 皆が、お愛想程度で笑う。
 ダイアンが
 「私たちはフランス系ユダヤ人です。パリが最初の旅行でした。そして、
 今回が二度目の旅行です」と言って締めくくった。
 次は、39歳のルワンダ出身のエロージュだ。
 「こんにちは、エロージュです。ご存知かもしれませんが推測ですが、私はユダヤ人として
 生まれませんでした」
 グループから少し笑い声。
 「今回のツアーで、ジェームス、あなただけではないと思います」
 ジェームスが「仲間に幸あれ!」と答える。
 エロージュが続ける。
 「でも、私はユダヤ教に改宗しました。
 私は、大量虐殺(ジェノサイド)の生存者です」
 と言うと、ベンジーが「くそっ!」と言うので、皆がベンジーを見る。
 ベンジーが
 「ごめんなさい。良い意味で言っています。私はただ他の人に興味がある。
 どうぞ、続けてください」
 エロージュがまた話し出す。
 「とにかく、私にはユニークな物語があります。
 母と私は戦争を生き延びました。
 そして私のジャケットの内側に母の貯金を縫い付けて、
 一緒にウィニペグに引っ越しました」
 ベンジー「くそっ!」
 エロージュは続ける。
 「ウィニペグでは、私はフェイントゥク家というユダヤ人一家に助けられました」
 ベンジーが「当然です」と言う。
 少し笑いが起こる。ベンジーが彼らを魅了し始めているようだ。
 エロージュが言う。
 「ユダヤ教とユダヤ人の物語を知ったとき、戦争以来初めて平和を感じた。
 そして、この宗教について学べば学ぶほど、ユダヤ人に会えば会うほど、
 そう、あなた方のような素敵な人たちに会えば会うほど、私は正しい決断だった
 と思う」
 さて、ベンジーとディビッドの番になった。
 ベンジーが話し出した。
 「とにかく、私たちのドリーおばあちゃんの出身地はここで、彼女は戦争を生き延びた。
 最もクレイジーな方法。地下室では人々の間に隠れて・・・・・・」
 ディビッドが続ける。
 「そう、そして他の人はみんな死んだ 。彼女の両親、彼女の姉妹、兄弟」
 ベンジーが言う。
 「それは本当にめちゃくちゃだった、ということです。
 そして僕たちはいつも彼女がどこからやって来たのかを知りたいと思っていました。
 彼女が育った家を見たいと思っていました」
 ディビッドが続ける。
 「ええ、だから僕たちは、ツアーを一日早く離れ、祖母が育った小さな町を訪ねます」
 ベンジーが思い出すように、やや興奮して言う。
 「彼女は最高にかっこよかった 。獰猛で、でたらめなことは言わない。そして、采配を振るう」
 ※これが、この部分の英文。後半は決して上品な言葉とは言えない。
  She was the coolest - just this fierce, no bullshit, fuckin take charge chick.
 ディビッドは、ベンジーの言葉が心配になり、周りを見回した。
 誰もがうなずきながら聞いている。どうやら大丈夫のようだ。
 ベンジーが、頭を抱えるように言う。
 「祖母が亡くなってから、ある種のファンクに陥りました」
 マーシャが「本当にお気の毒に」と言葉をかける。
 ベンジーが答える。
 「ありがとう、マーシャ。ありがとう。君は優しいね。
 僕にとっては下り坂だった。彼女は僕の、世界で一番好きな人だった。
  (声を詰まらせる)
 くそ、すまない」
 ジェームスが言う。
 「いや、いいんだ、ベンジー。いいんだ。そのためにここにいるんだ」
 ベンジー「ありがとう、ジェームス」
 ディビッドが言う。
 「ちょっと整理しておきたいんだけど、ドリーおばあちゃんは、
 僕とベンジーがここに来るためにお金を残してくれた」
 ベンジーが口を挟む。
 「でも、デイブは時間がなかったんだ。彼はインターネットに広告バナーを売る、
 プレッシャーのかかる仕事をしてるからね」
 ディビッドが「おいおい」と言う。それでもベンジーが続ける。
 「だけど、僕は最近ひどい状態だったんだ。だからデイブが急遽、休みを
 取ってくれたんだ。休みを取ってくれて、デイヴが手配してくれた、この
 ポーランド老人ツアーをね」
 皆が笑う。
 ベンジーがディヴィッドの肩に手を置く。ディヴィッドは少し椅子に腰を沈める。
 ベンジーが言う。
 「彼女は、他のいとこたちにここに来るようにとは頼まなかった。僕たち二人だけだ」
 ジェームスが「それは本当に素敵だ」と言う。
 ベンジー「ああ、彼女は僕ら2人が特別なつながりがあることを知っていたよ。
 特別なつながりがあることを」
 ディビッド「ああ、彼女が何を知っていたのかはよくわからないけど知っていた。
 最後にね。彼女は少し老け込んでいた」
 ベンジー「いや、彼女は、知っていたよ。
 (デイヴの肩をぎゅっとつかむ)
 彼女は知っていたんだ」

 (ショパンのエチュード作品10 No.1)


 少し長くなったので、今回はここまで。

 次回から、ツアーの日々をご紹介。

Commented by saheizi-inokori at 2025-02-06 13:24
ありましたね^^。
Commented by kogotokoubei at 2025-02-06 14:25
>佐平次さんへ

何か手違いがあったかと、一瞬焦りました(^^)
Commented by tanatali3 at 2025-03-19 10:31
降兵衛さん、
脚本の翻訳ご苦労様でした。まるで映画を見ている感じになります。
Commented by kogotokoubei at 2025-03-19 12:06
>tanatali3さんへ

自分も、映画の記憶が曖昧になるので、脚本で、なんとか、思い出しているんです。
また、この脚本が、良く出来ているんです。
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by kogotokoubei | 2025-02-06 12:54 | 映画など | Trackback | Comments(4)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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