森永卓郎さんの遺志をつないでいかなければならない。
2025年 01月 29日
森永卓郎さんの訃報に接し、なんとも残念、悔しい。
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亡くなる前日まで、リモートでラジオ番組に出演していたらしい。
いろんな思いがあっただろうが、自宅で家族に見守られての旅立ちとのことで、少し、救われる。
『書いてはいけない』のシリーズはまだ続けるが、先に「あとがき」から引用する。

森永卓郎著『書いてはいけない』
私は、四半世紀にわたってメディアの世界で生きてきた。だから、メディアの力を信じている。
旧ジャニーズ事務所の問題では、2023年末時点でジャニー喜多川氏による性的暴行の被害を受けたという人が940人も被害申告をしている。われわれは1000人近い少年に性加害が行なわれたという人類史上最大の凌辱事件を見て見ぬふりをして放置してきた。それがメディアが動いたことによって、事態は大きく変わったのだ。2023年の紅白歌合戦に旧ジャニーズ事務所のタレントは1人も出演しなかった。さらに私が何より驚いたのは、旧ジャニーズ事務所を辞めたタレントが、その直後に別のテレビ番組に出演できるようになったことだ。一般の労働市場では当たり前のことが、ようやく芸能界においても行なわれるようになったのだ。
岸田政権が進めてきた増税も、2023年には一時的ではあるにせよ、増税路線がストップされた。2025年からまた増税路線は始まるのだが、国民のなかにひとつの疑問が生まれたことは事実だと思う。それは、本当に増税一辺倒でよいのかという疑問だ。
私がずっと疑問を呈し続け、しかし私一人の力ではどうすることもできなかった日航123便の事件も、ジャニーズ問題のときのようにメディアが動いてくれさえすれば、事態は変えられるのではないかと考えている。
2023年12月、私はすい臓がんステージ4の告知を受けた。告知の瞬間、私は、何かを食べたいとか、どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も考えなかった。なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。そのことだけを考えた。
その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ。
森永卓郎
2024年1月
重い言葉である。
故ジャニー喜多川氏の性加害事件は、海外メディアが火付け役だったことを忘れてはならないが、たしかに、日本のメディアも、良い意味でのスクラムを組んだと言うことはできる。
しかし、残念ながら、旧ジャニーズ事務所による本質的な問題を、かつて所属していたタレントが継承してしまった。
そして、フジテレビの不始末は、やはり、「書いてはいけない」というタブー扱いするメディアの閉塞感が背景にあると思う。
フジだけの責任ではない。
深く調べれば、多くのテレビ局で、同じような被害にあった人がいるに違いない。
フジテレビを責めるのではなく、自局での調査を行ない、同じような被害者が出ないよう施策を明らかにすべきではないのか。
「ザイム真理教」による支配については、いまだにマスメディアは追及しようとしない。
もちろん、日航123便墜落事件にしても、ほぼ同じように、見て見ぬフリをしている。
森永さんの遺志をつないでいかなければならないと思う。
マスメディアよ、権力に、悪に、挑もうじゃないか。
なぜ、一所懸命に芸能の世界で働こうとする若者が、権力を盾にした者に凌辱されなければならないのか。
低賃金で必死に生きる庶民が、税金や社会保険のために疲弊しているのか。
助かったはずの、何ら罪のない521名(胎児を含む)の乗客が、国家権力によって犠牲になったのか。
「書いてはいけない」ことを、少しでもなくしていくことが、森永さんの遺志に報いることだと思う。
ホッとしている奴らもいるのかな。
