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斎藤真理子さん推薦の「暴力に抗う」文学のことなど。


 ユウは、元気だ。

 散歩のあとにエサをやったら、「もっと!」と、この表情。

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 今日も、3時間ほど外出し、昼食をとり書店に立ち寄り、珈琲を飲みながら本を読むことができた。

 ユウの快復を祈り、少しづつ、日常を取り戻そうと思う。


 昨日は、朝日の「天声人語」からのつながりで、韓国文学翻訳家の斎藤真理子さんのことについて紹介した。

 朝日は、サイトでその斎藤さんへのインタビュー記事を今日掲載している。

 有料記事なのだが、無料でも読める部分から引用。
朝日新聞サイトの該当記事

斎藤真理子さんに聞く いま読むべき「暴力に抗う」文学とは
有料記事
林るみ2024年12月6日 12時00分

 暴力とトラウマを描いてきた韓国の作家ハン・ガンが今年のノーベル文学賞に選ばれた。ガザで、ウクライナで、世界で、多くの人々の命が奪われているいま、暴力を書き留めることで暴力に抗(あらが)う作家たちの文学が世界で共感をもって読まれている。日本でも現代パレスチナの文学が続々と発刊。ハン・ガンの作品をはじめ多くの韓国文学を訳し、世界の文学に詳しい翻訳家の斎藤真理子さんにいま読むべき本について聞いた。

 ということで、韓国文学、そして世界の文学から「暴力に抗う」推薦の書について。

 12月3日の韓国の尹錫悦大統領による、突然の「非常戒厳」の宣布は、民主主義の力によって6時間で解除されたが、軍事政権下の弾圧の記憶を呼び起こし、改めてハン・ガンの物語を読む意味を考えさせた。

 斎藤さんは自著「韓国文学の中心にあるもの」(イースト・プレス)のなかで、韓国文学の背骨(背景ではなく、背骨そのもの)に朝鮮戦争があるとみる。「日本による植民地支配、南北分断、朝鮮戦争、軍事独裁政権による人権弾圧といった暴力に支配された現代史の激痛の中で韓国文学は生まれてきた」。暴力と差別に虐げられた人々をとことん描き、検閲をくぐり抜けて読まれ、今も若者の必読書とされているのがチョ・セヒ著「こびとが打ち上げた小さなボール」(斎藤さん訳、河出文庫)だ。「70年代の都市貧民と工場労働者の熾烈(しれつ)な物語が出版から50年近く途切れることなく読まれていることに意味があります」

爆殺された作家の作品などパレスチナ文学が続々と
 イスラエルのガザへの攻撃が続くいま、斎藤さんが読んでほしいと挙げるのはガッサーン・カナファーニーの名作「ハイファに戻って/太陽の男たち」(黒田寿郎/奴田原睦明訳、西加奈子解説、河出文庫)。パレスチナ解放運動で活動、72年に36歳で爆殺された作家がイスラエル建国によるパレスチナ人のナクバ(大破局)の苦しみを描き、日本でも78年に翻訳が刊行された。2017年に文庫化され、昨年のガザ攻撃以降、版を重ね、現在8刷に。斎藤さんは「何度読んでもそのつど同じ大きさのショックを受ける。小説が書かれなくてはならない理由はそこにある」。

 21年の国際ブッカー賞候補作、パレスチナ出身の女性作家アダニーヤ・シブリーの「とるに足りない細部」(山本薫訳、河出書房新社)も挙げる。1949年のイスラエル軍によるベドウィン(アラブ系遊牧民)少女の暴行殺人と、半世紀後に真相を追うパレスチナ人女性を描く物語だ。細部の描写から入植の現実が浮かびあがる。斎藤さんは「少女の言葉は一言も記されていない。泣き声だけ。『ない』ということの圧倒的な重みがある」。

 ハン・ガンを読み始めたばかり、チョ・セヒもガッサーン・カナファーニーもアダニーヤ・シブリーも知らなかった。
 韓国文学のみならず、世界の文学も、まだまだ知らないことばかり。

 斎藤さん自身の著作を含め、読みたい本が、どんどん増えていく。

 それは、きっと幸せなことなのだろう。

 新たに拙ブログで紹介したい本も、今後増えていくに違いない。

 
 ということで、ユウの体調悪化の前にシリーズ化していた青山透子さんの『隠された遺体』の記事(28回まで)、筒井康隆著『敵』を読み直すの記事(6回まで)は、誠に申し訳ありませんが、前回にてお開きとさせていただきます。

 ご興味のある方は、実際にお読みいただければと思います。


 ケーブルテレビに入っており、昨日から日本映画専門チャンネルで鶴田浩二最後の出演作「シャツの店」を見ている。
 そろそろ、後半の三回が始まる。

 いいんだよね、この山田太一の作品。

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by kogotokoubei | 2024-12-06 17:57 | 幸兵衛の独り言 | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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