人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ユウが元気になってきて、隣の国のことなどを思う。

 昨日から今週は、カミさんが仕事なので、休みをとった。
 とはいえ、いわゆるテレワークの仕事も少し。

 思うに、コロナ前から、休みの日も家や喫茶店でメールなどで仕事をしていたから、私はテレワークの先駆者、かもしれない(^^)


 それは冗談として、ユウは元気だ。

 今日の散歩での一枚。

ユウが元気になってきて、隣の国のことなどを思う。_e0337777_15513371.jpg


 ステロイドのせいだけでもないと思う。

 いつもの散歩コースの半分を、歩き、少し走った。

 お昼前は、3時間ほど外出することができた。

 元気なユウの姿に、いろいろと他のことを考える心の余裕が出てきたように思う。

 食事し書店に立ち寄り、喫茶店で本を少し読んだ。
 ハン・ガンの本。

 久しぶりだ。


 朝日の今日の「天声人語」は、昨日の戒厳令のことから、ハン・ガンの小説『少年が来る』を取り上げた。


ユウが元気になってきて、隣の国のことなどを思う。_e0337777_14134393.jpg


 少しだけ引用。
朝日新聞サイトの該当記事

1980年5月。韓国・光州で中学生の息子トンホを失った母親は悲しみのあまり、棺を運んだ墓地の芝生をちぎってのみ込む。しゃがみ込んで吐き、またちぎって噛む。「おまえの顔がどんなに青白くやつれていたことか。(略)銃で撃たれて血があまりにもたくさん出たから」▼今年のノーベル文学賞に決まった韓国の作家ハン・ガンさんの小説『少年が来る』である。10年前に発表したこの作品で、ハンさんは光州事件を描いた。戒厳令の下で民主化を求める市民を軍が武力弾圧し、多数の犠牲者を出した。光州はハンさんが生まれた土地でもある

 この後は、同書のネタバレ的な内容になるので、割愛。

 このコラムは、韓国大統領の言動の軽さが恐ろしくも見える、で締めくくられている。


 ハン・ガンについては、ずいぶん前から、居残り会リーダー佐平次さんのブログで紹介されていて、そのうち読もうと思いながら、のびのびになっていた。

 ようやく、文庫化されている『すべての白いものたちの』を読み始めて、ユウの体調悪化で、途中で止まっていた。

 ハン・ガン作品の日本での普及は、訳者の斎藤真理子さんの力が大きい。

 斎藤真理子さんは、韓国文学、そして、韓国語の紹介者として貢献をしている。

 紹介した「天声人語」を読んでから、「ソリ」という言葉を思い出した。

 「ソリ」とは、何か。


 ミシマ社の「みんなのミシマガジン」というサイトで、斎藤さんとのインタビュー記事が載っている。
「みんなのミシマガジン」サイトの該当ページ

 「韓国文学の中心と周辺にある"声"のはなし」というタイトル。

 冒頭部分を引用。

 2024年のノーベル文学賞受賞者は、韓国の作家ハン・ガンさんでした。今、韓国文学はこれまでに増して世界的注目を集めています。
 ハン・ガンさんの作品を最も多く日本語に訳してきたのが、翻訳者の斎藤真理子さんです。
 斎藤さんは、今年8月に上梓した『隣の国の人々と出会う』(創元社)のなかで、韓国文学を深く知り味わうためのキーワードとして、「ソリ=声」という言葉をあげています。

 この後、『隣の国の人々と出会う』からの次の引用が続く。

ユウが元気になってきて、隣の国のことなどを思う。_e0337777_16155606.png


 「소리ソリ」について、このインタビューで斎藤さんはこう語っている。

斎藤 韓国語の「소리ソリ」は、ごくふつうの単語で、「声」や「音」という意味があります。日本語の「声」という単語とほとんど変わらないんですよ。「主張、意見、気持ち」といった意味もあって、日本語でも「声をあげる」「声なき声」のような言い方をしますから、よく似ていると思います。
 ただ、日本語で「声なき声」というと、ちょっと手垢がついているというか、耳に慣れちゃってますでしょう。

――そうですね。

斎藤 それをいったん「ソリ」という音に置き換えてみると、生々しく感じとれるようになる局面もあるんですね。自分の言葉の使い方や考え方を意識し直すうえで、やっぱり第二言語って大事だなあと思います。

 この後、韓国の多くの作家のことや、言葉と文化に関する鋭い考察もあり、実に興味深い内容である。

 いかに、私が、隣の国のことを知らないか、痛感。

 前編の最後から後編にもリンクされているので、ぜひ、全文お読みいただきたい。


 昨日の戒厳令で、多くの韓国市民が立ち上がった。

 それは、まさに「소리ソリ」を、実際の声、そして行動に昇華させた勇敢な行為だったと思う。


 非正規雇用者としての経験も長い斎藤真理子さんの言葉は、胸に響く。

 
 同じ斎藤でも、あの知事とは、大違いなのである。

名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by kogotokoubei | 2024-12-05 16:57 | 幸兵衛の独り言 | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31