12月4日に思うこと。
2024年 12月 04日
今日12月4日は、中村哲医師の命日であり、我が家のミミーの命日でもある。
ということで、2019年12月4日のことは、忘れることができない。
そんな時期を前にして我が家のユウも体調が悪くなっていたが、今は、快復しつつある。
ユウの散歩をしてから、少し外出した。
郵便局へ行って、「ペシャワール会」への寄付を払い込んだ。
できるだけ、この日に近い、都合のつく日に行うことにしている。
「ペシャワール会」のサイトから、会報最新号(161号)の村上優(まさる)会長の巻頭言を読むことができる。
「ペシャワール会」サイトの該当ページ
同記事には、次のように中村哲医師の言葉が掲げられていた。

この、「変わらぬ希望を 分かち合いたい」、という言葉の重みを感じる。
希望を抱くこと、そして、分かち合うことが、ますます難しくなってきた。
紛争や旱魃による飢餓の恐怖に襲われている人々と「変わらぬ希望を 分かち合う」ことができれば、もっと世界は平和になるはずだ。
しかし、残念ながら、そうはなっていない。
そして、島国日本の政治家も、そして国民も、自分たちも紛争を起こしている当事者であるという認識はない。
アフガニスタンの経済制裁に日本は加担している。
そのアフガニスタンを含む紛争地帯では、劣化ウラン弾などの広義の核兵器が使用されている。
しかし、世界で唯一の被爆国日本は、アメリカに従属し、核兵器禁止条約に署名も批准もしていない。
石破茂は、総裁選において、「原発限りなくゼロに近づける」という政策を掲げていた。
以前も引用したロイターの記事から。
ロイターの該当記事
外交・安全保障政策
日米安保は片務的、抑止力・防衛力の強化
経済政策
物価を上回る賃金の実現、金融所得課税強化、異次元緩和で銀行体力低下
社会保障政策
医療・年金・子育て・介護など全般を見直しを通じた生産性と所得の向上
エネルギー政策
原発限りなくゼロに近づける
その他
防災省の創設。憲法改正、9条2項削除、国防軍明記。
男系女性天皇・女系男性天皇可能性排除せず
しかし、元旦の地震災害からの復興途上での能登半島の豪雨災害対策を放っておき、読みを誤って衆院選を行って大敗し、周囲からの圧力で、本来の政策や信条を「なかったこと」にしている。
103万円の壁も130万円の壁も取り払うべきだと思う。
しかし、取り除くべきもっと重要な壁は、中村哲医師の言葉をお借りするなら、「希望」を「分かち合う」ことを妨げている「壁」ではないだろうか。
どんな壁かは、三年前の12月4日の記事で引用した、『アフガニスタンの診療所から』の「あとがき」を読めば、理解できるはずだ。
2021年12月4日のブログ

中村哲著『アフガニスタンの診療所から』
『アフガニスタンの診療所から』は、1993年に、ちくまプリマーブックスの一冊として刊行され、2005年ちくま文庫として再刊された。
本書「あとがき」。
私は一介の臨床医で、もの書きでも学者でもありません。ただ、生身の人間とのふれあいを日常とする医師という立場上、新聞などでは伝わらぬ底辺の人びとの実情の一端を紹介することができるだけです。時に「極論」ととられたりすることもありますが、これは私自身が現地に長くいすぎて、西欧化した日本の人びとと距離を生じているせいかもしれません。私の極論というよりも、現地庶民の一般的な見方・感じ方だと思ってもらったほうがよいかもしれません。
とくに国連の評価などは、日本と現地とでは180度異なっています。ただ私が意図したのは、国連やODA(政府開発援助)をこきおろしたり、ジャーナリズムや流行の尻馬に乗って国際貢献を議論することではありません。この激動する時代のまっただ中で、日本列島のミニ世界だけで通用する安易な常識を転覆し、自分たちだけ納得する議論や考え方に水を差し、広くアジア世界を視野に入れたものの見方を提供することです。
真剣に考えればぞっとするような問題でさえ、「21世紀に向けて」だの、「グローバル」だの、「地球にやさしい」だのという流行語で、うわべをよそおって安心しているのが日本の現状だと思えてならないからです。
「西欧化した日本の人びと」は、「グローバル」だの「地球にやさしい」に加え「SDGs」などの言葉を多用し、まさに、「うわべをよそおって安心」しているかもしれない。
しかし、「生身の人間とのふれあい」を基本として、自ら泥まみれになっていた中村哲医師からは、そのまやかしはお見通しだったのである。
あらためて、「変わらぬ希望を 分かち合いたい」という中村哲医師の言葉の重みを感じる、12月4日である。
