人気ブログランキング | 話題のタグを見る

映画「幻の光」について(4)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映


 映画「幻の光」の四回目。

 こちらが公式サイト。
「幻の光」公式サイト

 予告篇。


 予告篇から。

映画「幻の光」について(4)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映_e0337777_13505334.png

映画「幻の光」について(4)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映_e0337777_13490996.png



 1995年、是枝裕和監督の長編映画デビュー作が、能登半島地震の輪島復興支援のため再上映されたのである。
 地震前の輪島、能登の貴重な映像の記録でもある。

 こちらが、公開当時のものを全ページ精密にスキャンしで復刻したパンフレット。
映画「幻の光」について(4)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映_e0337777_13240139.jpg


 先日亡くなった白井佳夫さんの映画評、原作者宮本輝の言葉や、是枝監督の「演出ノート」など、実に充実している。

 スタッフとキャスト。

<主なスタッフ>
□製作:重延浩
□企画・プロデューサー:合津直枝
□監督:是枝裕和
□原作:宮本輝
□脚本:荻田芳久
□音楽:陳明韋
□撮影:中堀正夫
□美術:部谷京子
□衣装:北村道子

<主なキャスト>
□ゆみ子:江角マキコ
□郁夫:浅野忠信
□勇一:柏山剛毅
□友子:渡辺奈臣
□道子:木内みどり
□弘:大杉漣
□キヨ:橋本菊子
□民雄:内藤剛志
□喜大:柄本明
□とめの:桜むつ子
□初子:市田ひろみ
□喫茶店のマスター:赤井英和
□刑事:寺田農
□少女時代のゆみ子:吉野紗香
□少年時代の郁夫:市原紳吾
□MUKUMUKU:MUKUMUKU


 あらすじの続き。
 もちろん、ネタバレ、なのでご留意いただきたい。

 前回までの見出し。

(1)尼崎トンネル長屋
(2)祖母の失踪
(3)郁夫
(4)ゆみ子の夢
(5)郁夫の自転車泥棒とペンキ塗り
(6)運送屋の元相撲取り
(7)ゆみ子の工場訪問と喫茶店
(8)郁夫の死

 その後。

(9)葬式後
 ゆみ子のアパートの部屋。
 葬儀の後、ゆみ子の母道子が、ゆみ子に言う。
「あんた、なんも気が付かなかったんか・・・しっかりせなあかんで」
 まだ、立ち直っているようには見えないゆみ子。
 あの緑の自転車を押して、線路脇を歩いている。
 郁夫は、なぜ死んだのか、という疑問が、脳裏から離れていないに違いない。

(10)輪島駅
 ゆみ子が住んでいるアパートの一階にある小野洋服店のおかみさん初子の世話により、能登に住む民雄と再婚することになったゆみ子。
 ゆみ子と勇一が列車で能登へ向かう。
 輪島駅(現、道の駅輪島「ふらっと訪夢」)に着くが、まだ迎えが来ていない。
 ようやく、民雄と娘の友子が息を弾ませるようにやって来た。
 民雄が言う。
「えらいすいません。ゴタゴタがあって」
 素朴さを滲ませる言葉に、友子が「来てくれて、ありがとう」と続けた。
 四人は、民雄の運転する車で、漁港のすぐそばにある民雄の実家に着いた。

(11)民雄の実家
 民雄はすぐに仕事場にとって返した。
 母と子は、民雄の父喜大が寛いでいる炬燵で、一緒に民雄の帰りを待つ。
 不安そうなゆみ子の思いを察し、喜大が言う。
「近所の挨拶は明日にして、今日はゆっくりしたらいい」
 勇一が突っ込む。
「さっきも言うたで、三遍目や」
 家の二階のゆみ子と民雄の部屋の窓から、海を眺めるゆみ子。
 一日中、潮騒が聞こえる。
 慣れるまでは寝にくいかもしれない、と民雄が気遣う。
 翌日はご近所さんへ挨拶してから親戚巡り。狭い土地では、重要なことだ。
 輪島の朝市でも、近所の人々に二人で挨拶して回る。
 再婚祝いに親戚や近所の人が集まって宴会。
 地元の歌も場を盛り上げる。
 勇一と喜大は、すぐにおじいさんと孫の関係になっていった。
 また、友子と勇一が一緒に遊ぶ姿は、本当の姉弟のようだ。
 五人は、本当の家族の姿になりつつあった。

 予告篇より。

映画「幻の光」について(4)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映_e0337777_17010288.png


 この一緒にスイカを食べるシーンで、私は、「万引き家族」を思い出した。

 今回は、ここまで。


 輪島駅は、今はない。
 2001年に七尾線の穴水駅 ー輪島駅間が廃止されたのに伴い廃駅となって、駅跡は道の駅輪島「ふらっと訪夢」になった。
 この映画は、今は走っていない七尾線の路線と、輪島駅の記録としても貴重なのである。

 今、能登は選挙どころではない。
 手の平返しで復興を先延ばしにし選挙を決めた自民党は、大きなしっぺ返しを受けるに違いない。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by kogotokoubei | 2024-10-21 20:36 | 映画など | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
カレンダー