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映画「枯れ葉」を取り上げた、日経コラム「春秋」で思うこと。


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 日経の本日朝刊のコラム「春秋」では、あの映画『枯れ葉』を冒頭に取り上げた。
日本経済新聞社サイトの該当コラム

 念のため、書き下す。

 フィンランド映画「枯れ葉」は深い余韻を残す作品である。名匠アキ・カウリスマキ監督が引退宣言を撤回して撮った、孤独な男と女の小さなラブストーリーだ。暮れなずむヘルシンキの街角、カラオケバー、人々のひそやかな会話・・・・・・。そこかしこに「昭和」が薫る。▼設定は現代だが、スマホに没頭する若者もSNSの喧噪も描かれない。男は女の渡してくれた電話番号のメモを紛失し、すれ違いの関係が続くといった具合だ。興味深いのはラジオの存在である。音楽もニュースもこの旧式メディアからもたらされる・監督はあえて、社会からデジタルを切り離して物語を構成してみせた。▼米起業家のイーロン・マスク氏とブラジル最高裁判事の対立により、同国内でX(旧ツイッター)が使えなくなっていた状態がやっと解消された。不便な1カ月だっただろうが、Xの停止で3割以上の利用者のメンタルヘルスが改善したという報道もある。フェイクやヘイトの渦のなか、心がむしばまれていく現実が浮かぶ。▼わたしたちの生活は、ほんの少し前まで「枯れ葉」の情景と同じだったことを思い出してもいい。ちなみにカウリスマキ監督は、淡々とそんな世界を描出しながら、日常にある悲惨を忘れていない。ラジオからいつも流れているのは、ロシアによるウクライナ侵略のニュースだ。ハッピーエンドなのに、苦い味がする。

 あの映画を思い出す。

 居残り会仲間のIさんに薦められてこの映画を観た後、五回にわたって記事を書いた。
 ※1月13日は記事が2本

2024年1月11日のブログ
2024年1月12日のブログ
2024年1月13日のブログ
2024年1月14日のブログ

 最後の回の感想で項目をいくつか挙げた中で、次のように記していた。

(C)現代文明とは無縁の生活が訴えること
 アンサの部屋には、テレビがない。
 ラジオからは、ロシアのウクライナ侵攻のニュースが流れているから、間違いなく現代だ。
 しかし、アンサ、ホラッパの生活は、現代文明からは無縁と言える。
 アンサとホラッパとの連絡は、紙に書いたメモであったり、電話であり、SNSなどは登場しない。
 これは、「PERFECT DAYS」の平山の生活を彷彿とさせる。
 たしかに、彼らの生活は、一般的には、不便と言えるのかもしえない。
 しかし、本当に、「便利」とか「より良い生活」のためと広告が訴える文明の利器は必要なのか、ということを考えさせてくれる。

 アンサの部屋にも、「PERFECT DAYS」の平山が住む部屋にも、テレビがなかった。

 平山の部屋には、ラジオすらなかった、はず。

 しかし、それは不幸なことなのか。


 SNSやコロナ禍で普及したITのツールは、たしかに便利ではある。

 しかし、teamsのチャットで、上司のコメントに部下が165.png(いいねマーク)で答える状況は、果たして正常なのだろうか。

 つい数日前に「共有」や「展開」というビジネス用語の蔓延について書いたが、絵文字や紋切り型の言葉の多用は、どんどん、現代人のコミュニケーション能力を低下させていくように思う。


 かと言って、饒舌ならいいのか。

 問題は、その言葉で自分の思いが相手に届くかどうか、ということだろう。


 石破新総理の所信表明演説から。
「首相官邸」サイトの該当ページ

国民の皆様からの信頼を取り戻す。そのために、「政治家のための政治ではない、国民のための政治」を実現してまいります。

 言ってることとやってることの乖離の、なんと大きいことか。

 これでは、相手に思いは届かない。
Commented by tanatali3 at 2024-10-11 13:17
石破氏はもう少し様子を見ましょう。^^
Commented by kogotokoubei at 2024-10-11 14:14
>tanatali3さんへ

たしかに、守旧派の壁はそう簡単に突き破れないのでしょう。
石橋を慎重に渡っているのかもしれないですね^^
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by kogotokoubei | 2024-10-11 12:54 | 社会や政治のこと。 | Trackback | Comments(2)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


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