伊藤匠新叡王の誕生で、二強時代の始まりか。
2024年 06月 20日
藤井叡王の穴熊の固さと、持ち時間の差から、先手優位と思ったが、下駄を履くまで分からない、と書いていた。
予想通り、午後からリードを広げていた藤井叡王。
しかし、106手目、伊藤七段が、藤井叡王の穴熊に、☖8六歩と仕掛けた時から、状況が変わった。
その時点で、6対4で先手有利。
AI予想も解説陣も、☗3四金の攻めと予想していたが、藤井叡王が長考。
そして、何度も水を飲む。
持ち時間は、逆転した。

明らかに、焦りを感じる。

結果として、107手目☗同歩で、勝勢は五分に。

その後、先に1分将棋になりながら、伊藤七段の攻めをしのぎ、反撃の時、131手目、当然、☗5五桂の王手と思いきや、☗6四桂が、逆転を許す手(失着)となった。
読みを間違ったのか・・・・・・。
先手玉は、手を休めたら詰んでしまう.
しかし、伊藤七段、正確に藤井叡王の攻めをしのいで、156手目に、後手玉の詰みがなくなり、投了。
106手目の長考とその後の一手が、強い時の藤井聡太ではなかった。
しかし、タイトル戦が続く状況で、疲れもあるだろう。
藤井聡太も、人間なのだ。
このシリーズで伊藤七段が二勝した時、二強時代到来か、と書いた。
実際にそんな気がする対局だった。
藤井聡太は、それでも七冠なのである。
休養をしっかり取って、王位戦、棋聖戦に臨んで欲しい。
最後までしぶとく戦った伊藤匠新叡王、おめでとう。

