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5月10日の「天声人語」についてーいただいたコメントへのご返事として。

 5月5日の「天声人語」について書いた記事へのコメントで、5月10日の「天声人語」について、感想を書いて欲しい、とのご要望をいただいた。
2024年5月5日のブログ


 拙ブログを参考にしているという光栄なお言葉をいただいたら、お応えしないわけにはいかない。

 これが、その天声人語。

5月10日の「天声人語」についてーいただいたコメントへのご返事として。_e0337777_18055332.jpg


 と言っても、内容は読みにくいので、書き起こす。
 ※この後は、コメントへの返事のつもりなので、「です・ます」調になります。


生まれて初めて選挙で投票したときは、すでに75歳だった。ネルソン・マンデラのことである。その1994年の選挙では辛抱強く列に並んだ有権者たちこそが「奇跡の象徴」だと誇らしげに語った。引退後に体が弱っても、地方選でも必ず投票所へ足を運んだ。▼30年前のきょう、南アフリカでマンデラ大統領が就任した。初の黒人大統領は、初めて全人種が参加した民主的な選挙によって誕生した。あの日、350年の白人支配が終わったのかと感動しつつ就任式の映像を見たのを思い出す▼差別と闘ったマンデラは政治囚人として投獄された。27年も獄中で過ごし、母親や息子の葬儀に行くことも許されなかった。90年に釈放された後、報復を恐れた白人も多かったとされる▼だが、就任演説では和解の精神を掲げた。多人種が協調できる「虹の国をつくろう」と呼びかけた。仲間を失い、ひどい仕打ちを受けた恨みを抑えられるものなのか。当時、彼を知る南アフリカの活動家に尋ねたら「『ウブントゥ』を信じているから」という▼ウブントゥはアフリカ南部の言語で「あなたという人間がいるから、私が人間でいられる」という意味があるそうだ。寛容さや助け合い、許しの概念を指す▼信念を貫いて得た権利を、マンデラは大切にした。87歳のとき、地方選の投票後にこう語った。「この先何年も何年も投票したい。たとえ死んで墓に入っても、目を覚まして投票に来るつもりだ」。日本で選挙が來るたびに、この言葉を思い出す。

 この内容は、最近の「天声人語」で「おやっ?」というものが多い中では、なかなか良いと思います。

 要旨はこういうことですよね。

(1)今日は、30年前、マンデラ大統領が誕生した日
(2)マンデラは、投票する権利に大きな価値を見出していた
(3)他人への感謝、寛容や助け合い、許しを意味する『ウブントゥ』を信じる人だった
(4)マンデラは、死んでも墓から投票に来る、と言っていた
(5)日本の選挙のたび、その言葉を思い出す

 (2)と(4)は、(5)の締めに緊密につながります。

 (3)のみ、やや投票行動との関係性が低いようですが、マンデラの信条を知る上で重要な内容と言えます。

 少しだけ私が手を加えるとしたら、最後の部分、こんな感じでしょうか。

▼信念を貫いて得た権利を、マンデラは大切にした。87歳の時、「この先何年も何年も投票したい。たとえ死んで墓に入っても、目を覚まして投票に来るつもりだ」と言った。有権者の約半数が棄権する日本の総選挙のたびに、この言葉を思い出す。

 あらためて、マンデラのことを考える機会をいただき、コメントをいただいた方にお礼を申し上げます。
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by kogotokoubei | 2024-05-19 18:47 | 幸兵衛の独り言 | Trackback | Comments(0)

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by 小言幸兵衛
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