NHK朝ドラマ「ブギウギ」終了で思う、いるべき人物の「不在」のことなど。
2024年 03月 30日
NHKの朝ドラ「ブギウギ」が終わった。
すべて観たわけではないが、どんなドラマだったかは分かる程度には観ている。
モデル(モチーフ?)は笠置シヅ子であり、彼女の恋人は、吉本せいの息子穎右(えいすけ)だった。
吉本せいに関する本としては、直木賞受賞作、山崎豊子著『花のれん』が有名。
映画やドラマにもなった。

山崎豊子著『花のれん』
しかし、この本には、笠置シヅ子と思しき息子の恋人は登場しない。
なぜか、分からない。
長男久男が出征する際、謎の女性が駅に見送りに行った、という記述があるが、笠置のような有名な歌手という設定ではない。
次の、吉本せいに関する本。

矢野誠一著『女興行師 吉本せい』(ちくま文庫)
矢野誠一著『女興行師 吉本せい』は、1987年に中央公論社から刊行され、1992年に中公文庫、2005年にちくま文庫で再刊された。そして、朝ドラ放送に合わせてということだろう、2017年の9月10日付けで、ちくま文庫の新版が発行。
本書には、笠置ジヅ子が登場する。
と言っても、穎右に関しても笠置についても、多くのページを割いていない。
母親吉本せいが、どのように息子の恋人を見ていたのか、引用。
「吉本せいは、息子穎右の恋愛そのものが許せなかったのである。相手が誰であろうと問題ではなかった。たまたま笠置シズ子であったから、せいは笠置を目の敵にしただけで、穎右と恋愛する者が許せなかったのである。穎右と恋愛する者が許せなかったと、たったいま書いたが、これは、『穎右の恋愛が許せなかった』と、書き直すべきかもしれない。嫉妬心のひと一倍強かった吉本せいは、実弟の林正之助が東宝の重役になったことに嫉妬したごとく、いやそれ以上に、溺愛していたわが子の恋愛に嫉妬の炎を燃やしたのである。壮絶な、近親憎悪であった」
2017年のNHKの朝ドラ「わろてんか」は、吉本せいをモチーフとしていた。
当時、ドラマを見ながら、『女興行師 吉本せい』の引用を中心に、数回記事を書いた。
2017年9月25日のブログ
2017年9月27日のブログ
2017年9月28日のブログ
2017年10月5日のブログ
2017年10月21日のブログ
2017年10月29日のブログ
2017年11月28日のブログ
また、同じ時期、初代桂春団治と吉本せいとの関係についても、二冊の本の引用を含め記事を書いた。
2017年10月6日のブログ
2017年10月8日のブログ
2017年10月10日のブログ
山崎豊子の『花のれん』は、昭和33(1958)年1月から6月まで『中央公論』に掲載された。
吉本せいは、昭和25(1950)年に60歳で亡くなっている。
笠置シヅ子は、昭和60(1985)年に亡くなったので、当時、健在。
すでに吉本せいは亡くなっていたが、笠置は健在、という状況で、吉本せいを描くにあたって、笠置のいない作品に脚色したのは、山崎と笠置の間に、何らかの約束でもあったのか。ともかく、謎だ。
NHKの「わろてんか」は、あえて『花のれん』に従ったかのように、笠置のいないドラマにした。
長男は、銀行頭取の娘と結婚して、駆け落ちした、という設定。
原作の有無を別として、実在の人物をモチーフにしたドラマには、脚色がつきものであるのは承知している。
しかし、『花のれん』や「わろてんか」においては、吉本せいの息子の歌手の恋人が描かれず、そこだけを見ると、「ブギウギ」というドラマも存在しない、ということになる。
7年前に「わろてんか」を放送したNHKが、今回「ブギウギ」を放送したのは、「わろてんか」で描かなかった笠置シズ子へのお詫び、なのだろうか。
とにかく、「ブギウギ」は、吉本せいを巡る人生から、実在した「ブギの女王」を亡き者(?)にはしなかった点は、良かったと思う。
今日は介護施設の調理補助のアルバイト。
すでに書いたように、2月末で管理栄養士が辞め、今月で一年半の経験のあった四十代女性が辞める。
募集広告で応募のあった二名を採用予定だが、健康診断なども必要だし、シフトに入っても、私と同様、一か月は訓練期間である。
という状況で、4月のシフトを見て、驚いた。

所長の休みは、たった一日・・・・・・。
Aが朝番、Bが昼番、Cが夜番だが、所長が「ABC」の日も、結構多い。
所長の下の欄は、栄養士(ヘルプの二人、辞めた方の後任ではない)だが、事務のみで、現場には入らない。
これが、介護施設の調理の現場の実態。
小説やドラマでは、何らかの理由や脚色の結果、いるべき人が存在しない、なんてことがあるが、人出不足の現場では、そんなことがあると、大変なのである。
新しいお仕事も大変そうですね。お身体には十分気をつけてお過ごし下さい。
今年度の下半期連続テレビ小説「ブギウギ」ですが、私の評価は辛口で0~10点程度です。辛うじて脱落はせずに済みましたが、視聴しない日も多かったですね。朝のBSアンコール放送「まんぷく」のほうがやはり面白く、これを視聴して「ブギウギ」を見ずに外出という日も多々ありました。
ここ数年間の大阪制作版(おちょやん、カムカムエブリバディ、舞い上がれ、ブギウギ)は私には合いませんでした。東京制作版も「ちむどんどん」は酷かったという印象が強いですが、今年度上半期の「らんまん」が
非常に楽しめましたので、他の作品がどうしても見劣りしてしまいます。
さて、ドラマの内容とは無関係ですが、朝ドラオープニングテーマ曲が歌ばかりなのも閉口気味です。2013年度上期の「あまちゃん」(個人的にはドラマもテーマ音楽もあまり好みではありませんでしたが…)を最後にインストゥルメンメンタル曲が途絶えているいるのが残念です。かつてはインストゥルメンメンタル曲が主流でした。初の歌入り作品は1984年度上半期「ロマンス」で、主演の榎木孝明っと芹洋子のデュエットでした。
古い作品順に「雲のじゅうたん」「いちばん星」「心はいつもラムネ色」「ノンちゃんの夢」「純ちゃんの応援歌」「凜凛と」「あぐり」「あすか」「さくら」「こころ」「純情きらり」「瞳」「おひさま」のテーマ音楽が好きでした。中でも「心はいつもラムネ色」「おひさま」が一番のお気に入りで、2作ともクラシック音楽風でしたね。
次作「虎に翼」も歌入りなので、もうインストゥルメンメンタル曲は復活しないのでしょうか。
長々と個人的な好みの話で失礼いたしました。
お久しぶりです。
朝ドラにお詳しいですね。
たしかに、「ブギウギ」と「まんぷく」なら、「まんぷく」に一票^_^
懐かしい作品で好きだったのは、「芋たこなんきん」や「マー姉ちゃん」「カーネーション」「ゲゲゲの女房」あたりです。
やはり、実在の人物を描いたものに興味があります。
また、演者によっても違ってきますよね。
「まんぷく」は、キャスティングが良かった。
虎は、果たして楽しめるかな。
