「ギャンブル依存症」再考。
2024年 03月 22日

画像は、「依存症対策全国センター」のサイトのトップページ。
「依存症対策全国センター」のサイト
水原一平通訳の解雇、というニュースは、まだ謎の部分があるが、彼が、ギャンブル依存症であったことは、間違いなさそうだ。
ずいぶん前、バドミントン選手がギャンブル依存症であったことによるメディアの報道で、選手個人の自己管理の問題、とか、協会の責任などという内容が多く、病気として論じないメディアに小言を書いたことがある。
2016年4月12日のブログ
その際、かつての「クローズアップ現代」が、正面からこの病気に向き合った内容を放送をしていたことや、精神科医で作家でもある帚木蓬生のコメントを雑誌サイトからご紹介した。
繰り返しになるが、この病気について、過去の記事も再確認しながら考えたい。
今では、権力への批判精神がほとんど見受けられいないNHKの「クローズアップ現代」だが、かつては実にジャーナリスティックな内容を放送していた。
国谷キャスターの頃は、録画してよく見たものだ。
その中に、2014年11月17日の「“ギャンブル依存症” 明らかになる病の実態」があった。
すでに、サイトの過去番組紹介ページにはリンクできないのが残念。
当時の引用を再度確認。。
まず、ギャンブルにのめり込むことで、脳の活動そのものが変わる、という専門家の指摘。
画像がないが、ご容赦のほどを。
いったんギャンブルにのめり込むと、なぜやめられなくなるのか。
右側の画像は、一般の人の脳が周囲の刺激に対し、赤く活発に活動している様子を示しています。
一方、左側の依存症患者の脳では活動が低下しています。
ギャンブルにだけ過剰に反応するようになり、脳の機能のバランスが崩れてしまったのです。
京都大学大学院医学研究科 医師 鶴身孝介さん
「意志の問題で片づけられてしまいがちだが、脳にも明らかな変化が起きている。
(ギャンブル依存症の)影響は大きい。」
これは、間違いのない「病気」である。
他の専門医師の証言もある。
本人の資質の問題とされがちだったギャンブル依存症。
これを精神疾患と捉え本格的な治療を訴えてきたのが、精神科医の森山成彬(なりあきら)さんです。
精神科医 森山成彬さん
「なまやさしい病気じゃないんです。ギャンブル障害になったら脳が変わる。」
森山さんは9年前、正確な実態を知ろうと、患者100人に対して日本で初めてのギャンブル依存症の調査を行いました。
平均的な姿は、20歳でギャンブルを始め、28歳で依存症の兆候である借金をし始めます。
ところが、病院で受診したのは10年余りあとの39歳。
周囲の人が依存症の兆候にいち早く気付き、本人に治療を受けさせることが重要ですが、見過ごされているのが実態です。
依存症患者がつぎ込んだ金額は平均1,293万円。
中には1億円を超えてもなおやめられない人もいました。
ごく「普通の人」でも、この病気になるのだ。
病気を発症した人がのめり込んだギャンブルは、パチンコ・パチスロという「合法」駅な遊戯も含んでいる。
プロスポーツ、あるいは、世界トップレベルのスポーツ選手たちとその周囲の人々は、他の人よりも、気質的にギャンブルが好きな人の割合が高いと察するし、活躍している時期には収入も多いだろうから、「違法」賭博関係者からの誘惑の手が伸びやすいだろう。
しかし、「ギャンブル依存症」という病気は、誰にでも発症の可能性がある。
大阪のように「カジノ」をつくって「違法」を「合法」化したって、その患者を増やす可能性は増えても、減らす方向には進まないに違いない。
そうなると、病人を増やすだけではないか。
親や親戚、所属団体といった周囲の人からの管理や教育的指導も必要かもしれない。
しかし、「病気ではないか?!」という視点があれば、その病気を「治療」させようという方向に行動は進むはずではなかろうか。
韓国では、パチンコ(名称は「メダルチギ」)を、贈収賄などの犯罪の温床になっていることと「ギャンブル依存症」となる国民が増えたことを踏まえ、2006年に全廃した。
日本でも、まったく同様の問題を抱えている。
精神科医で作家でもある帚木蓬生は、自分の医者としての経験を元に「ギャンブル依存症」の実態を明らかにし、警鐘を鳴らす本を何冊か書いている。
昨年『ギャンブル依存国家・日本』(光文社新書)を上梓し、光文社のニュースサイト「NEWSポスト・セブン」の2015年2月の記事に、「著者に訊け」という記事が掲載されている。
こちらは、過去記事にリンクが生きている。
NEWSポスト・セブンの該当記事
この記事から引用したい。
ギャンブル依存は本人の性格でも自己責任でもなく、「脳内の報酬系神経伝達物質ドパミンが異常分泌する精神疾患であり、病気。ピクルスが胡瓜、たくわんが大根には戻れないように、本人の意志ではどうにもなりません」と、作家で精神科医の帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)氏は言う。
その実態を広く訴えたのが、『ギャンブル依存とたたかう』(2004年)や『やめられない』(2010年)だとすれば、本書『ギャンブル依存国家・日本』の主語は国や社会。つまり日本では患者以前に社会そのものがギャンブルなしでは生きられない、またはそう思い込む、依存体質に陥っているというのだ。
昨年、厚労省が発表した国内全成人の有病率は4.8%(男性8.7、女性1.8%)。この数字は米国1.6%などと比べて圧倒的に高く、実数にして536万人もの患者を日本は国ぐるみで放置してきたのである。その背景には各種公営競技やパチンコまで、持ちつ持たれつの利権構造が絡み、国や自治体は経済振興や雇用対策を今なお口実にする。
福岡・黒崎駅前から南は筑豊直方まで、かつて炭鉱で栄えた町々を結ぶ線路を、二両編成の車両がゴトゴト行き交う筑豊電鉄・通谷駅。無人駅のホームを出てすぐの線路脇に『通谷メンタルクリニック』はあり、帚木氏はここで2005年以来、依存者の治療にあたっている。
「元々は以前勤めていた八幡厚生病院でギャンブル依存の患者と出会い、このクリニックを開業したのが10年前。ここなら患者さんも来やすいですし(笑い)」
現在、福岡県内には専門病院が5軒、自助グループ(通称〈GA〉)も15あり、比較的先進的環境と言える。が、全国に目を移すとGAが計146、岩手・岐阜・鳥取の3県はそれすらなく、わざわざ本州から足を運ぶ患者も少なくないという。
「この病気は薬が効かないから、知らん顔する医者も多いとですよ。いくら専門外だからって風邪の患者を断る内科医はいないわけで、精神科医なら全員、ギャンブル障害を診ないと駄目! ましてギャンブル障害の8割はパチンコやスロットによるもので、パチンコ店は全国に約1万2000軒とコンビニ並みにある。市場規模も約20兆円ですよ」
薬の効かない病気・・・とは、実に厄介だ。
もちろん、そんな病気にならないための予防段階では、行動や倫理面の指導は必要である。
しかし、一線を越えて病気が発症したら、専門家による治療がなくては、治すことはできない。
その施設は、上の記事にあるように、実に少ないのが実態だ。
根本的な問題解決のためには、個人や周囲の努力だけでは済まない、構造的な、国家レベルの取り組みが必須であろう。
まず、射幸心を煽るようなことを、国や自治体がしてはいけない。
「カジノ」など、もってのほか。
また、今回分かったように、スポーツ賭博は、アメリカでは州によって判断が違うが、日本は、どんな賭博行為も違法、ということから考えるべきだと思う。
今回の、あまりにも残念な事件について、大谷の関与の仕方などが、当面は大きな関心事になっている。
もちろん、私も、送金したのが大谷自身なのか、それとも水原通訳がIDとパスワードを知っていて送金したのか、は気になるところだ。
しかし、事件の発端に「ギャンブル依存症」という病気があったという視点は、忘れてはならないと思う。
アメリカは日本より依存症への理解が社会的に進んでおり、ギャンブル依存症の回復施設や自助グループも数多くあるようだ。
水原通訳も、回復を目指す人たちとつながり、治療プログラムを受け続けて治ることを祈りたい。
もう、こんな残念な事件は、目にしたくないよね。
もし近くに、何らかの「依存症」の方がいるなら、冒頭の「依存症対策全国センター」に、まずはご連絡のほどを。
とはいえ休みの日とか出張先くらい、それに勝たなかったから依存症にならないで良かった。
殿堂じゃなくて、ひとつひとつ入れていましたし^^。パソコンと同じ。
私の学生時代も.一時パチンコにはまりました。
まだ、一個づつ打つ旧式^_^
銭湯に行き、王将で夕食を食べ、それからパチンコならいいのですが、先にパチンコに行き負けて風呂に入らず、下宿に帰り、チキンラーメン、なんとことも^_^
