映画「落下の解剖学」について(2)
2024年 02月 27日
映画「落下の解剖学」の二回目。
こちらが、公式サイト。
映画「落下の解剖学」公式サイト
予告編。
<主なスタッフ>
□監督:ジュスティーヌ・トリエ
□脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
□撮影:シモン・ボーフィス
□編集:ロラン・シネシャル
□美術:エマニュエル・デュプレ
□衣装:イザベル・パネッティエ
□音楽監修:ティボー・ディボアヌ
<主なキャスト>
□サンドラ:ザンドラ・ヒュラー
□ヴァンサン:スワン・アルロー
□ダニエル:ミロ・マシャド・グラネール
□ゾーイ:カミーユ:ラザフォード
□検事:アントワーヌ・レナルツ
□サミュエル:サミュエル・タイス
□モニカ:ソフィー・フィリエール
□マージ:ジェニー・ベス
□スヌープ:メッシ(ボーダーコリー、パルム・ドッグ賞受賞)
サミュエルの死亡現場を予告編から。

公式サイトから引用。
これは事故か、自殺か、殺人かー。
人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。
はじめは事故と思われたが、
次第にベストセラー作家である
妻サンドラに殺人容疑が向けられる。
現場に居合わせたのは、
視覚障がいのある11歳の息子だけ。
証人や検事により、夫婦の秘密や嘘が暴露され、
登場人物の数だけ<真実>が現れるが──。
では、あらすじの続き。
なお、ネットで検索し、本映画の台本(フランス語と英語)を発見。
"Anatomy of A Fall"の台本

さて、もちろん、ネタバレ、なのでご注意のほどを。
前回の見出しのみ並べる。
(1)大学生からサンドラへのインタビュー
(2)ダニエルとスヌープの散歩
(3)墜落現場
その後のこと。
(4)解剖結果と現場検証
サミュエルの死体解剖の結果、事故による転落とは思えないこと、また、自殺とも他殺とも断定できない、ということで不審死という結論になった。
警察は、人形を使った現地での実験を行った。
(5)弁護士ヴァンサン
山荘に、サンドラの旧友の弁護士、ヴァンサンが訪ねてきた。
ヴァンサンは、サンドラに経緯を語らせた。
サンドラは、インタビューの後はベッドで仕事をしていて、ダニエルの声を聞いて外に出た、と語る。
「私は殺していない」と言う。
ヴァンサンは、「それは言う必要がない」と言い、大事なことは、最近のサミュエルの言葉や行動で自殺につながるものがあるかどうかだ、と言う。
彼は、検証結果から、三階の屋根裏部屋の窓と転落地点、血痕などから、事故による転落ではないと検察が考えていることを知っていた。
台本の中に、絵が挟まれているので、引用。

だから、サンドラが「やっていない」と言っても、その言葉が信じてもらえないと考えていた。
サンドラは、ロンドン時代、サミュエルが、ダニエルを学校に迎えに行く予定だったのを他人に任せたため、交通事故でダニエルが視覚障害(弱視)になったことを悔やみ続け、うつ病になったとヴァンサンに説明した。
半年ほど前、抗うつ剤をやめたのだが、アスピリンを過剰摂取し嘔吐したことがある。
あれは自殺未遂だったろうし、今回も彼は自殺しようとしたのではないか、とサンドラは推理する。
ヴァンサンは、その話が有益だと思うが、まだ、サンドラへの疑念が拭えないようだ。
サンドラの腕の痣は、彼女が言うようにキッチンでぶつけたものとは思えなかった。
(6)警察でのダニエルへの取り調べ
ダニエルは、警察の取り調べで、彼が散歩に出るまで両親は喧嘩はしてはいない、普通の会話をしていたと供述。
しかし、現地の検証では、彼が山荘の外に出ていたのでは、大音響での音楽に消され、夫婦の会話は聞こえないことが確認された。ダニエルは、まだ家の中にいた時に、二人の会話を聞いたかもしれない、と発言内容を覆す。
しかし、ダニエルの話への信憑性が疑われることになり、証言としては採用されなかった。
(7)起訴
現場検証の結果、サミュエルは転落前に頭部に打撃を加えられていた可能性が高いこと、また、前日に夫婦喧嘩をしていた音声データ(USBメモリー)が発見されたことから、サンドラによる殺人と判断され、彼女は起訴された。
ベストセラーもあり、作家として成功しつつあるサンドラ。かたや、大学講師をしながら家事も行い、小説家を目指してはいるが、まだ世に出ていないサミュエル。
この夫婦の間に、いったい何があったのか、真実は何か。
さあ、これから始まる法廷ドラマは、次回から。
介護施設で調理補助のアルバイトだった。
入居者で、コロナもインフルも陰性なのだが、熱が下がらないお婆ちゃんがいて、念のため食器が使い捨て食器(ディスポ)になっている。
そのお婆ちゃんの看護、介護をする職員は、他の職員と別室で「盛り切り」(他の職員と別に準備)して食事をしている。
これらは、コロナ感染中の経験に基づいた仕組みだ。
感染疑惑者が一人だけでも、結構気を遣うのだから、あの感染拡大中の食事準備の大変さが察せられる。
看護師、介護士だけでなく、調理のスタッフも、緊張の中での仕事が続いていたに違いない。
また、自民党政府や維新の大阪が、保健所をどんどんなくしていったツケが、コロナ感染拡大中に混乱を招いたことは、果たして今後の改善につながっているのだろうか。
喉元すぎて熱さを忘れる国になってはいけないと思う。
