NHKは、「効率」と「利益」を追求する「公共放送」、なのか?
2024年 02月 14日
先日、居残り会仲間のLINEで、「スーパーボール」の放送をNHK BSが行わなくなったことが話題になった。
また、最近になって、葉室麟の『銀漢の賦』を元にしたドラマ「風の峠~銀漢の賦~」がBSで再放送されたため、拙ブログの過去の記事にアクセスが増えていた。
あのドラマをもう一度見ること自体は嬉しいのだが、統合したBSで、過去のドラマの再放送が目立つのは、BSを統合した意味があったのだろうかと疑問に思う。
葉室麟の他の作品、たとえば『川あかり』などを新たに制作して欲しいものだ。
BSプレミアムがあった頃、「蛍草~菜々の剣~」を作ってくれたではないか。
今のNHKは、いったい誰のために番組を作っているのだろうか。
昨年12月2日に、BSの統合に関して、記事を書いた。
2023年12月2日のブログ
BSの統合は、決して、経営難によるものではない。
前の記事と重複するが、あらためて、確認したい。
12月の記事では、「東洋経済オンライン」の昨年1月の金融ジャーナリスト伊藤歩の寄稿記事から、NHKは十分に儲けがあることをご紹介した。
見出しは次の通りだった。
金融資産が8674億円もあるのに税負担がないNHK
受信料の「1割値下げ」はまやかしでしかない
金融資産が膨らんでいることに加え、営業利益だって増えている。
もう一度、グラフを含め引用する。
2021年度の経常事業支出は7057億円で3年前と比べ8.5%減少した。収入は6.2%しか減っていないのに、支出は8.5%減ったのだから、2021年度の経常事業収支差金(営業利益)は2018年度比で50%以上も増えた。
番組制作費は大幅減
支出減の主因は連結放送事業運営費が481億円減ったことにある。連結放送事業運営費の内訳は開示がなく、具体的に何が減ったのかは不明なので、内訳開示がある単体にヒントを求めてみる。単体の国内放送費、国際放送費、番組配信費の合計額は、3年前比で382億円減っている。内訳は、番組配信費が125億円増えた一方で、国内放送の番組費が461億円減っている。
これら放送関連の費用以外では、契約収納費つまり受信料の徴収にかかる費用が158億円減ったのに、人件費は28億円増えている。
この10年ほど、NHKの番組では、番組の最後に流れる制作者の表示に、NHKの子会社や外部の制作プロダクションの名前が頻繁に登場するようになっている。
では、なぜこんな状況で、BS統合だったのか。
NHKは、BSの統合に関し、サイトにある「よくある質問」でこう書いていた。
NHKサイトの該当ページ
〇将来的には、4Kの普及状況を見極めて、1波への整理・削減も視野に入れて検討を進めます。多様で質の高い「NHKらしい」コンテンツを、合理的なコストにより最適な媒体で提供するという観点と、衛星放送を2Kでしかご覧いただけない方がどの程度の規模になっていくのかを踏まえて、視聴者の利便性を損なわないことを前提に検討を行っていきます。また、4K・8Kに関する国のロードマップが更新され、将来の方針がきちんと示されていることも必要と考えます。
〇左旋のBS8Kについては、4K・8Kに関する国のロードマップが更新されて将来の方針が示されることを前提に、当面は効率的なコンテンツ制作や設備投資の抑制でコストを抑制しつつ、放送外での展開に注力することで、成果を視聴者に還元していきます。
2KのBSを一つに統合するから、それ以上のスペシャル番組は、4K、8Kで見てね、ということのようだが、政府の4K、8Kに注力せよ、というロードマップ自体に大いに疑問を抱くべきた。
NHKは、ハイビジョンの失敗から、何を学んだのだろう。
「スーパーボール」の放送に関する契約の問題など、詳しいことはよく分からない。
それよりも、サッカー日本代表の試合が、放送権料が高くなり、有料テレビでの放送や一部民放の放送が多くなったが、過去に、オリンピックで高い放送権料をNHKが負担していたことと、あまりに対照的ではないだろうか。
12月2日の記事でも紹介した通り、NHKは、公共放送とは思えない巨額の金融資産がある。
実収入が減っても、経費をそれ以上に減らして、利益を計上している。
もっとも減った経費は、制作費。
政府の4K、8Kという、実に疑問の多いロードマップに乗ってBSを統合、というが、それはまやかしとしか思えない。
とにかく、制作費など支出を減らして利益を出す。
そのためには、過去のドラマの再放送は、うってつけなのである。
「よくある質問」の答えにある、「当面は効率的なコンテンツ制作や設備投資の抑制でコストを抑制しつつ、放送外での展開に注力することで、成果を視聴者に還元」という言葉にある「効率」という言葉が、どうしても気になってしょうがない。
他の記事でも書いているが、もはや、「効率」ではなく「適応力」が重要であり、「進歩の時代」から「レジリエンスの時代」に移行すべきなのだ。
「効率」を求め、「利益」を最大化しようとするNHKには、公共放送の名は相応しいと思えない。
肉ばなれは、昨日、整骨院に行って、もうバイト復帰して大丈夫、という見立てだったので、今日から介護施設の調理補助のバイトに復帰した。
久しぶりだったことと、バレンタインデーのための特別食(常食の方は、オムライスとハンバーグ、など)で、準備や食器洗いも大変だったが、なんとか、こなすことができた。
テニスは、18日は自重し、25日からの復帰予定。
Wワーカーおやじ、再始動である。

