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映画「枯れ葉」について(3)


 アキ・カウリスマキ監督の「枯れ葉」の三回目。

 こちらが、公式サイト。
映画「枯れ葉」公式サイト

 パンフレット。
映画「枯れ葉」について(3)_e0337777_12372696.jpg


 予告編。


 スタッフとキャスト。

<主なスタッフ>
□監督 アキ・カウリスマキ
□脚本 アキ・カウリスマキ
□助監督 エーヴィ・カレイネン
□撮影 テイモ・サルミネン
□照明 オッリ・ヴァルヤ
□美術 ヴィッシ・グロンルース
□衣装 ティーナ・カウカネン
□音響 ピェトゥ・コルホネン
□編集 サム・ヘイッキラ
□プロデューサー
 アキ・カウリスマキ、ミーシャ・ヤーリ、マーク・ルヴォフ、ラインハルト・ブルンディヒ

<主なキャストと役名>
□アルマ・プウスティ:アンサ
□ユッシ・ヴァタネン:ホラッパ
□ヤンネ・ヒューティアイネン:フオタリ
□スップ・コイヴ:リーサ
□マッティ・オンニスマー:板金工場長
□サイモン・アルバズーン:ネットカフェ店員
□マルッティ・スオサロ:ラウニオ
□アルマ:犬のチャップリン
□サカリ・クオスマネン:ホステルの客
□マリア・ヘイスカネン:看護師長
□アリナ・トムニコフ:看護師


 では、あらすじ、の続き。
 とはいっても、少し時間が経って、時間軸が違っていたりするかもしれないが、ご容赦いただきたい。

 もちろん、ネタバレ、なので、ご注意のほどを。

 前回までの題。

(1)スーパーで働くアンサとホラッパとの出会い
(2)板金工場で働くホラッパ
(3)アンサの解雇
(4)トラムの停車場で酔いつぶれているホラッパ
(5)アンサのパブでの仕事、そして、ホラッパとの再会
(6)ホラッパの失職
(7)映画館前での再会

 では、その続き。

(8)二人の食事
 アンサは、ホワイトアスパラなどを使った、ボウルにたっぷりのサラダを作っていた。
 一人の夕食ではない。うきうきした表情だ。
 ホラッパは、住んでいるホステル(低料金のホテル)で、一張羅に着替えてから出かけ、花屋で赤と黄色の花束を買って、アンサの家を訪ねた。
 その花は、アンサによってテーブルに飾られた。
 アンサは、小瓶のスパークリングワインを用意していた。
 無口な二人は、乾杯、という声もなく、そのワインの音が、それを代替している。
 テーブルに二人向き合っての食事が始まる。
 ホラッパは、スパークリングワインを飲み終わり、酒がそれだけと知って、スキットルの酒を、アンサに隠れるようにしてコーヒーに入れた。
 食事が終わり、ソファーに座る二人。しかし、会話は弾まない。二人とも、シャイで無口なのだ。
 アンサが食器を洗う時、スキットルの酒を飲むホラッパ。
 その姿を見つけたアンサが、鋭い調子で言う。
「父も兄も、酒で死んだ。母は、それを嘆いて死んだ。アル中はご免よ」
 ホラッパは、
「指図されるのは嫌いだ」
 と言って、帰っていくのだった。
 せっかく巡り合った二人の、再びの別れ。

(9)ホラッパ再び解雇、ある歌との出会い
 ホラッパは、工事現場の仕事も、飲酒がばれてクビになってしまった。
 フオタリと、例のカラオケに行く。
 そこでは、女性二人のバンドが、独特の歌を聞かせていた。
  ※姉妹のバンド、マウステテュトット(スパイスガールズ、の意)は、アキ・カウリスマキのご贔屓。
   歌の題は、♪悲しみに生まれ、失望を身にまとう
 その歌詞は、次のようなものだ。
「あなたのことは好きだけど一人にして」
「私は囚人永遠に」
「墓場すらフェンスだらけ」
「寿命が尽きたら地中深くに埋めてほしい」
 この歌を聞いていた、ホラッパの表情が少し変わった。
 何かを決意したような目。

(10)アンサ、チャップリンと出会う
 鉄工所での仕事が終わり帰宅しようとするアンサ。
 職場の仲間が、一匹の犬を保護していた。
 そのままなら、保健所行き、と言われ、アンサは自分の犬として引き取った。
 後々、チャンプリンという名が明かされる犬は、アンサになついて、ベッドの脇で寝るようになった。
 
  予告編から、アンサとチャップリン。

映画「枯れ葉」について(3)_e0337777_10030240.png


 さぁ、二人は、また出会うことができるのかどうか、については、次回。


 余談だが、犬のチャップリンは、アキ・カウリスマキ自身が飼っている犬。
 

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by kogotokoubei | 2024-01-13 10:18 | 映画「枯れ葉」 | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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