映画「枯れ葉」について(2)
2024年 01月 12日
アキ・カウリスマキ監督の「枯れ葉」の二回目。
こちらが、公式サイト。
映画「枯れ葉」公式サイト
パンフレット。

予告編。
スタッフとキャスト。
<主なスタッフ>
□監督 アキ・カウリスマキ
□脚本 アキ・カウリスマキ
□助監督 エーヴィ・カレイネン
□撮影 テイモ・サルミネン
□照明 オッリ・ヴァルヤ
□美術 ヴィッシ・グロンルース
□衣装 ティーナ・カウカネン
□音響 ピェトゥ・コルホネン
□編集 サム・ヘイッキラ
□プロデューサー
アキ・カウリスマキ、ミーシャ・ヤーリ、マーク・ルヴォフ、ラインハルト・ブルンディヒ
<主なキャストと役名>
□アルマ・プウスティ:アンサ
□ユッシ・ヴァタネン:ホラッパ
□ヤンネ・ヒューティアイネン:フオタリ
□スップ・コイヴ:リーサ
□マッティ・オンニスマー:板金工場長
□サイモン・アルバズーン:ネットカフェ店員
□マルッティ・スオサロ:ラウニオ
□アルマ:犬のチャップリン
□サカリ・クオスマネン:ホステルの客
□マリア・ヘイスカネン:看護師長
□アリナ・トムニコフ:看護師
では、あらすじ、の続き。
とはいっても、少し時間が経って、時間軸が違っていたりするかもしれないが、ご容赦いただきたい。
もちろん、ネタバレ、なので、ご注意のほどを。
前回の題。
(1)スーパーで働くアンサとホラッパとの出会い
(2)板金工場で働くホラッパ
(3)アンサの解雇
では、その続き。
(4)トラムの停車場で酔いつぶれているホラッパ
アンサが夜、街を歩いていると、トラム(路面電車)の停車場のベンチで、酔いつぶれて寝ているホラッパに気付く。
一瞬、起こそうかとも思ったのだろうが、そのままにして、アンサは家路についた。
きっと、そんな姿のホラッパとは会いたくなかったのだろう。
(5)アンサのパブでの仕事、そして、ホラッパとの再会
スーパーを解雇され収入がなく、電気代がもったいなく、いくつものコンセントを抜くアンサ。
ネットカフェに行き、「高い」と言いながらもパソコンを借りて、求人情報を眺める。
その中で見つけたパブを訪れる。
経営者に、勤めたい、と伝えた。
何ら手続きもなく、即、採用となった。
給料は翌月曜に現金払いということだ。
洗い場の仕事。
店内は、ジュークボックスを聞きながら黙々と酒を飲んでいる客で結構混んでいる。
空のグラスを片付けるよう言われたアンサ。
たくさんのグラスを洗い場に持ち帰ると、経営者が、裏口に現れた二人の男に白い粉を渡し、金を受け取っていた。
翌月曜、出勤しようとするアンサだったが、店の前にパトカーが止まっていて、経営者が警察に麻薬取引の罪で逮捕された。
茫然とするアンサ。
その隣に立っているのは、その店に飲みに来たホラッパだった。
二人は再会を祝し、お茶を飲むことになる。
その後、映画を観た。
ゾンビ映画のジム・ジャームッシュ監督の「デッド・ドント・ダイ」(2019)だった。
※監督アキ・カウリスマキとジム・ジャームッシュは懇意な関係。
観終わって外に出てから、アンサが言う。
「こんなに笑ったのは久しぶりよ。警官がゾンビに勝てるわけないのに」
喜ぶホラッパが、
「名前を知りたい」
と言うが、
「まだ、早いわ」
とアンサは言って、電話番号を紙に書いてホラッパに渡した。
ホラッパは、その紙をポケットに入れた。
アンサは、背伸びしてホラッパの頬にキスをして去って行った。
いきなりのキスにぼうーっとしたホラッパ。
ポケットから煙草を取り出そうとして、そのメモを落とし、紙は風に吹かれて飛んでいった。
ホラッパは、そのことに気付いていない。
(6)ホラッパの失職
トレーラーハウスに帰ったホラッパだが、ポケットにあるはずのアンサの電話番号を書いた紙がないことに気付き、消沈。
悪いことは重なる。酒を飲みながら仕事をしていることがバレてしまい、ホラッパは解雇された。
トレーラーハウスも出なければいけなくなった。
別れの一杯とばかり、ホラッパは、フオタリと一緒に飲みに出た。
ホラッパは、先日カラオケバーにいた女性と「再会して結婚しかけた」とフオタリに話す。
しかし、連絡しようにも電話番号も名前も知らないと嘆くのだった。
一方アンサは、ホラッパがメモをなくしたことなど思いもよらず、いつ電話が来るかと待っていた。
(7)映画館前での再会
板金工場を解雇されたホラッパは、工事現場で働くようになった。
そこでも、酒を手放すことができない。
アンサのことを忘れられないホラッパは、あの映画館の前で、彼女がやって来ないか待つ日々が続く。
一方、ツナギを着ての重労働が終わると、やはり、ホラッパが忘れられなく、アンサは思い出の映画館に行く。
路上に何本も落ちている煙草の吸殻は、間違いなくホラッパの物だった。
そして、ある日、映画館の前で、二人は再会することができた。
そして、その後、アンサは、ホラッパを夕食に招待するのであったが、その内容などは、次回。
「LITERA」によると、9日の日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」で、赤木俊夫さんを死に追いやった森友事件を取り上げたらしい。
安倍晋三の嘘発言や、財務省の公文書捏造について、結構時間をかけて放送したようだ。
「LITERA」の該当記事
この番組は、そのタイトルに騙されて、日航123便墜落事件を扱った内容を見て、小言を書いた。
2023年11月15日のブログ
2023年11月18日のブログ
普段は見ない。
だから、9日も見ていない。
しかし、LITERAの記事では、なかなかに鋭い権力批判の内容であったようだ。
元旦の能登半島地震の速報をいくつかのチャンネルで見たが、私は、NHKよりも日本テレビの内容が、機動性にすぐれていたように感じた。
もしかすると、今の4チャンネルには、なかなか気骨のある人物が関わっているのかもしれない。
多くの若者が、同番組を見て初めてあの事件を知ったとしたら、これまでのメディアの問題ではあるが、遅ればせながらもこの番組で知ることになったのなら、それはそれで、よしとすべきかもしれない。
「僕の雇用主は国民です」と、赤木俊夫さんのように胸を張れる人が、永田町にも霞が関にも極めて少ないことは、今回の地震への対策の遅れ、その内容のお粗末さで明らかだ。
