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映画「PERFECT DAYS」ー変わらない一日が伝えるもの(6)


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 映画「PERFECT DAYS」の六回目。

 こちらが公式サイト。
映画「PERFECT DAYS」公式サイト

 同サイトから引用。

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースと
日本を代表する俳優 役所広司の美しきセッション。
フィクションの存在をドキュメントのように追う。
ドキュメントとフィクションを極めた
ヴェンダースにしか到達できない映画が生まれた。
カンヌ国際映画祭では、
ヴェンダースの最高傑作との呼び声も高く
世界80ヵ国の配給が決定。

こんなふうに生きていけたなら

東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、
静かに淡々とした日々を生きていた。
同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。
その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、
同じ日は1日としてなく、
男は毎日を新しい日として生きていた。
その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。
木々がつくる木漏れ日に目を細めた。
そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。
それが男の過去を小さく揺らした。


 予告編。


 この映画は、「The Tokyo Toilet」を抜きに語れない。
 同サイトからも引用しておく。
「The Tokyo Tilet」のサイト

見たことのないような 公共トイレが渋谷区に

トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。 渋谷区の17カ所で、順次公共トイレが生まれ変わっていきます。 それぞれのトイレには、 世界で活躍する16人のクリエイターに参画いただきました。 個性豊かなトイレをぜひご覧ください。

 同サイトからも、映画公式サイトにリンクされている。

 では、スタッフとキャスト。

<主なスタッフ>
□監督:ヴィム・ヴェンダース
□脚本:ヴィム・ヴェンダース 高崎卓馬
□製作:柳井康治
□エグゼクティブプロデューサー:役所広司
□撮影:フランツ・ルスティグ
□サウンド・デザイン:マティアス・レンペルト
□美術:桑島十和子
□スタイリング:伊賀大介
□ヘアメイク:勇見勝彦
□編集:トニー・フロッシュハマー

<主なキャスト>
□役所広司:平山
□柄本時生:タカシ
□田中泯:路上生活者
□中野有紗:ニコ
□アオイヤマダ:アヤ
□麻生祐未:ケイコ
□石川さゆり:居酒屋のママ
□あがた森魚:居酒屋の客
□三浦友和:友山
□甲本雅裕:居酒屋の主人

 あらすじの続き。

 少し時間が経ったので、場面と音楽や時間軸にズレがあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。

 もちろん、ネタバレ、なのでご注意のほどを。

 これまでの題。
 (1)同じ朝の始まり
 (2)仕事、そして、いつもの一日の終わり
 (3)タカシとアヤ
 (4)平山の休日
 (5)タカシのドタキャン
 (6)アヤのキス

 アヤからの突然の頬へのキスは、いったい何を意味していたのかは、分からない。 
 サヨナラ、だったのかもしれないし、それは、タカシとの別れをも意味していたのだろうか。
 きっと、そんな思いを抱きながら、平山は仕事を終え、アパートに帰って行ったように思う。
 そこには、思わぬ訪問者がいた。

(7)ニコ
 夜のシフトもして帰宅した夜のこと。
 ※順番が前後するが、これは(5)のタカシのドタキャンの日だったはず。
  よって、(6)は、ニコ来訪の少し後のことだったかもしれないが、関連しているので併記した次第。
 アパートの駐車場に車を止め、家に入ろうとすると、外階段から一人の若い女性が降りて来る。
 彼女が、
「おじさん」
 と言うと、平山は驚き、
「ニコ!?」
 と返す。
 平山の妹の娘、ニコだった。
 ※この「ニコ」という名は、「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ」から来ていると察する。
 どうも家出してきたようだ。
 詳しい話は聞かない。
 二階の布団にニコを寝かし、自分は、一階の台所に体を丸めて寝る。
 朝、ニコを起こさないようにと忍び足で二階に上がって行くが、ニコが起き、一緒に仕事に行く、と言う。
 しょうがないと思いながらも少し楽しそうな平山。
 外に出て、自動販売機から缶コーヒーを二つ買って、助手席のニコにも渡す。
 カセットの曲は、ヴァン・モリソンの♪Brown Eyed Girlだ。
 ※1967年リリース。ゼム脱退後の最初のシングルで大ヒットした。

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 トイレに着くと、ニコが手伝う、と言う。
 モップの使い方を平山は教えニコが床を拭く。
 代々木八幡のトイレ掃除の後、いつものように神社のベンチで、コンビニで買ったサンドイッチでの昼食。
 この日は、ニコと二人。いつものOL、いつもの浮浪者。
 仕事が終わり、銭湯にも二人で行く。
 風呂上りの二人の姿を見て、常連のお年寄り二人が、怪訝な顔をして見ている。

 休日恒例の古本屋めぐり。
 幸田文の『木』はもう読んだとみえて、次の本を、100円均一から探す平山
 ミステリー作家パトリシア・ハイスミスの『11の物語』を手にし、また読みながら女店主の帳場へ行き、金を払う。
 彼女が言う。
「パトリシア・ハイスミスは不安を描く天才だと思うわ。恐怖と不安が別のものだって彼女から教わったの」 

 その後、枕元のスタンドの灯りで『11の物語』を読んでいるのは、ニコだった。

 自転車で隅田川にかかる橋を渡っている平山とニコ。
 この時の会話が印象的だ。
 ニコが、母親が平山のことを、別の世界の人、と言い、おじさんの話をするとすぐ話題を変える、と言ったことを受けて平山が言う。
「この世界は、本当は沢山の世界がある。つながっているように見えても、つながっていない世界がある。
 僕のいる世界は、ニコのママのいる世界と違う」
 ニコが聞く。
「私はどっちの世界にいるの?」
 平山が自転車を止める。ニコも従う。
 二人で川を眺める。

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              (予告編より)
 ニコは、
「ここ、ずっと行ったら海?」
 と聞いた。
 平山は、頷く。
 ニコが、
「行く?」
 と聞くが、平山は、一瞬の間のあと、
「今度ね」
 と言い、ニコが、
「今度っていつ?」
 と聞くが、平山は、ニコを見つめながら、
「今度は今度、今は今」
 ニコが、節をつけて反芻する。
「今度は今度、今は今」
 二人は自転車に乗り、揃って
「今度は今度、今は今」
 と口ずさむ。

 その後、アパートに帰った二人を待っていたのは、ニコの母、平山の妹だった。

(8)妹の来訪
 平山の軽自動車の横の空いたスペースに、運転手付きの黒塗りの車が止まっている。
 車から出てきた平山の妹は、黙って平山に近づく。
 妹が、ニコに
「帰るから支度して」
 と言うと、ニコがアパートに入る。
 妹が言う。
「お父さんね、今は施設でだんだん物が分からなくなってはきたけど、以前のようなお父さんではないから、会いにいったら」
 しかし、平山は首を横にふる、
 妹が近づいて、二人は軽く抱擁する。
 妹は、鎌倉の菓子「クルミッ子」を平山に渡す。
「これ、好きだったでしょ」
 と、妹。
 涙ぐむ平山。

 この場面、平山の過去を知る数少ない手がかりが登場している。
 父親と過去に何かがあったことと、鎌倉という地名。
 しかし、それ以上のことは、この後まったく語られない。


 次は、休日の楽しみのあの場所での出来事。


 昨日観た映画の記憶があるうちにと思い、少し記事を書き始めた。
 
 また、小説のようなもの、の次作も、ちょっとだけ書いた。

 「PERFECT DAYS」の記事は、あと二回の予定。


 あまりにも時間が空いたので、鈴木エイト著『「山上徹也」とは何者だったのか』は前回の21回、青山透子著『日航123便墜落 遺物は真相を語る』よりは、前回の14回で終了としたい。管理人の勝手で、申し訳ない。

 ご興味のある方は、ぜひ、お読みいただきたい。

 ブログのタイトルの通りの、あちたりこちたり、である。
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by kogotokoubei | 2024-01-07 13:18 | 映画「PERFECT DAYS」 | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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