青山透子著『日航123便墜落事件 JAL裁判』より(18)
2023年 06月 19日
6月1日の高裁の判決は、10秒足らずの、なんとも失礼なもので、判決理由の説明もなかった。
「日航123便墜落の真相を明らかにする会」のサイトに、判決理由の掲載とともに、最高裁への上告準備中であることが案内されている。
「日航123便墜落の真相を明らかにする会」
引用する。
東京高等裁判所
判決
令和4年(ネ)第4966号
ボイスレコーダー等開示請求控訴事件
主文
1 本件控訴を棄却する
2 控訴費用は控訴人の負担とする
裁判長 土田 昭彦
裁判官 古谷 健二郎
裁判官 盛岡 礼子
以上のみ、わずか10秒に満たない判決だった。
判決理由はすっ飛ばし、黒服の背中を見せてくるりと去っていく。
この3人の姿と裁判長の短い声が、38年間隠し通してきた人々の代表のようであった。
当裁判所の判断、判決理由の要点は次の通りである。
判決理由
1 原判決補正し、いくつかの箇所を加筆修正
「控訴人は、ボイスレコーダーおよびフライトレコーダーの搭載は航空会社と乗客との
間の安全運航契約の一内容になっていると主張するが、採用出来ない」
2 平成3年3月26日、東京地方裁判所昭和63年(ワ)第1074号事件につき、
原告の一人として、被告であったザ:ボーイング:カンパニーおよび利害関係人であった
被控訴人との間で、ザ・ボーイング・カンパニーおよび非控訴人が連帯して、本件和解金
として、同事件の特定の原告らに対し、それぞれ特定の額の金員を支払い、同原告らは、
今後本件事故に関し、いかなる事情が生じても、ザ・ボーイング・カンパニーおよび被控
訴人はもとより同社の役職員、代理人、関係会社、下請け会社および納入業者に対し、
国内外問わず、日本法または外国法を理由として、裁判上裁判外で一切の異議を述べず、
また何等かの請求をしないものとするなどの内容を含む訴訟上の和解をしている。
3 ボイスレコーダー等は特定の個人情報ではなく、秘匿性の高いものでも、みだりに
第三者に開示または公表されないことを欲するせいてぃつの情報でもないから、本件調査
報告書の公表を踏まえ、特段に事故情報コントロールにもとづき、開示を求める権利を有
するものではない。
なお、ボイスレコーダー等の記録は、公文書にも該当しない。
4 運送約款にもとづく請求権も含め、本件事故に係る一切の請求権を消滅させる和解を
しており、その後にもその権利は存在しない。
5 従ってその前提を欠くものであり、いずれも理由がないから、これを棄却することと
して、主文通りに判決する。
以上
現在、最高裁へ上告手続きを行っております。
なお、ご遺族の中で東京地方裁判所昭和63年(ワ)第1074号事件の和解内容を知りたいご遺族は、当会の問い合わせ欄に情報をお寄せください。
三宅弘弁護士から詳細にご説明いたします。
高裁が棄却理由の一つとする和解について、今年4月11日の口頭弁論で吉備素子さんが述べたことを以前にも同サイトから引用したが、あらためご紹介する。
まだ墜落原因もわからない時に、いきなり和解の同意を求められました。その際は、遺族にはお金がなくて大変な状況の人もいる。一家の大黒柱を失い、明日の生活に困る人もいる。そういう大変な状況は、自分も同じで理解できるので、取り急ぎ、お金のことだけは和解に同意した。それが和解という意味です。
しかし、その後もなんで?どうして?の疑問が払しょくできないまま月日が経ち、今から十年以上前に青山透子さんの本と出会い、すぐに出版社に自分から会いに言って、今までの疑問をすべて話をしました。その後、次々と5冊も本を書いてくれて、本当に感謝しています。長年の疑問が解ける思いでした。そこで、直接、日航にボイスレコーダーを聞かせてくれと言ったら、拒否されたのです。しかたがないから、裁判という形で訴えることになりました。
どさくさに紛れての和解は、経済的に苦しい遺族の弱い立場に付け込んで、口止め料を含んだものだったということだ。
しかし、圧力隔壁説が前提の和解は、その墜落原因が違う可能性があれば、真相を追及すべきだし、和解の内容も見直されるべきである。
繰り返しになるが、JALは自分たちにとって利用できるとあれば、ボイスレコーダーを裁判でも公開するし、テレビ局に渡して番組まで作らせる。
しかし、日航123便に関しては、頑なに拒否し、それを司法も支持してきたのが、これまでの経緯。
しかし、まだ、最高裁がある。
今後も、また、以前のような訴訟妨害があるかもしれない。
ということで、一審における。二年前の訴訟妨害のことを、確認したい。

青山透子著『日航123便墜落事件 JAL裁判』
青山透子著『日航123便墜落事件 JAL裁判』(河出書房新社、2022年11月30日初版)の十八回目。
目次。
□訴状
□はじめに
□第一章 歴史的裁判開始
□第二章 法廷への道
□第三章 情報開示請求裁判ー東京地方裁判所706号法廷
□第四章 茨の道
□第五章 判決
□おわりに
【裁判資料】
引き続き、「第三章 情報開示請求裁判ー東京地方裁判所706号法廷」から。
訴訟妨害―第一回法廷の裏側で何が起きていたか
2021年3月26日の記者会見が無事に終わり、今までこの問題を積極的に取り上げてこなかった報道各社が、ネットを中心として記事にしてくれたことは、大きな第一歩である、前進であった。ところが、テレビ局数社から吉備素子さんへの取材依頼があったにもかかわらず、すぐに立ち消えとなってしまった。コロナ禍で大赤字のJALにとって、訴訟報道は命取りになると思ったのか、テレビ方々がされないようにCM等を取引材料として、手を打っているのではないかと推測された。
そのような中で原告の二人の遺族に対して、次のような不穏な出来事が起きた。
後から思えば、これらは陰湿な訴訟妨害計画の始まりだったのである。
原告は弁護士に騙された? 勝手な憶測による取材ー吉備素子さんの場合
報道記者による吉備素子さんへの訴訟妨害ともいえる不自然な取材について、次のような出来事があった。
2021年6月上旬、吉備素子さんの代理人の一人、群馬県在住の赤石あゆ子弁護士のところに、吉備素子さんへの取材依頼の電話があった。共同通信社前橋支局のH記者からである。H記者は、群馬県在住者としてこの日航123便に深い関心があり、是非とも吉備素子さんに取材をしたい、とのことだった。電話での話しぶりでは、大変熱心であったため好感度が高く、赤石弁護士は吉備素子さんの了解を得てからと返答をした。吉備素子さんは、過去においていろいろな取材を受けてきたが、自分が最も書いてほしい部分をいつも書いてくれないと嘆いておられた。そこで私は吉備素子さんに、
今回は記者会見の後でもあり、裁判も開始しているため、血式のない記者によるいい加減な取材ではないはずだ。この記者さんは群馬出身で、墜落時の様子をご家族も体験しているそうだから、きちんとした取材なのではないだろうか」と話をした。ただ吉備素子さんはその時、検査入院中であったため、病院内なので数分程度にとどめてほしいという条件で、赤石弁護士からH記者へ電話取材の許可を出した。
6月12日、病院内にいる吉備素子さんの携帯電話にH記者から取材の電話がかかってきた。取材終了後すぐに、私へ吉備素子さんから報告があった。
憤りが感じられる大きな声で吉備素子さんは、
「青山さん、あの記者はこの日航123便事件について全く基礎知識がないのよ! 病院内なので数分ということなのに、途中でこれ以上長くなっては困る、と何度言ってもきかないで、結局十五分以上だった。しかも取材内容が、私の裁判への想い聞くのかと思っていたら、私を試すような感じでね。逆に私が日航123便について教えてあげなければならなかった。勿論、青山さんの本も読んでなかった。基礎的なことも知らないから、一から説明してあげなければならなかった。それにしても途中から、なんだかおかしいと思って、『あなた、もしかすると今回の裁判は、私が青山透子さんや弁護士にそそのかされたからと思ってんのと違うか?』って聞いたら、『そうだ』というねん。『そうではないよ。それは違う』と私がいくら説明しても聞き入れない。私が、弁護士の先生にそそのかされたって、思っているの? と聞くと、私の口からそう言ってくれ、という感じでね。いくら違うって言っても全く受け入れないのよ。こんな取材はおかしい!」と語ったのである。
なぜ、H記者は、こんな不可解な取材をしたのだろうか。
それは、すぐあと6月28日に予定されていた口頭弁論に向けたJAL側の策略としか思えない。
青山さんの推理については、次回。
昨日は、雨で休みが続いていたので三週間ぶりのテニス。
人数が少なく、4ゲーム先取の試合を4試合こなした。
さすがに前日のアルバイトの疲労もあり、結構、足腰にきていて、昼食後に帰宅してから、しばらくユウと一緒に夕方まで寝ていた(^^)
起きてユウの散歩。
連れ合いも帰宅し、晩酌すると、とてもブログどころではなく、夕食後風呂に入り爆睡だった。
昨日は、以前に書いたFIFAの放映権に関する記事に、アクセス爆発状態。
女子W杯の放映権に関していろいろ揉めていることが影響しているようだ。
なでしこの活躍は、果たしてテレビで観ることができるのだろうか。
全く異なる話題で失礼いたします。
春日三球氏の訃報が入りました。
三河島事故で相方を失い、その後の相方となった照代夫人も51歳で急逝。
ある意味、辛い人生だったでしょうか。
それでも、東京漫才は上方では受けないと言われたジンクスを破り、地下鉄をはじめ、乗り物をテーマとする着眼点は大したものでした。
六代目三遊亭圓生が膝代わりに好んで出演を依頼していたということからもその実力が分かります。
寄席演芸は落語だけではなく、色物の存在も重要だとつくづく感じます。。
アダチ龍光の奇術、二代目林家正楽の紙切り、二代目猫家江戸八等、優れた色物芸人も寄席には欠かせない存在ですね。
今後は色物にも注目して寄席にも足を運びたいと思っております。
お久しぶりです。
ネットニュースで、私も今日知りました。
先月、亡くなっていたんですね。
落語協会のサイトには、まだ訃報が出ていない。
談志も、たぶん、高く評価していたように記憶しています。
昭和は遠くなりにけり、ですね。
