棋王戦第四局、きわどい勝負を制し、藤井六冠誕生。
2023年 03月 20日
昨日の棋王戦第四局は、最後までどちらが勝つか分からない展開だった。
日曜恒例のテニスの間も、途中経過をAbemaで確認していた。
Abemaの将棋サイト
過去三局と同じ角換わりで、研究範囲の手順が、午前中は63手まで進んだ。
たとえば、56手目、後手藤井竜王の△6五桂の画像がこれ。

まったくの互角。
その後、57手目▲6五歩、58手目△7七桂成の後、59手目の▲同桂の画像。

AI予想は、50:50から動かない。
その後、60手目△7五銀、61手目▲7六歩、62手目▲6四銀と続き、午前中の最後に渡辺棋王は、▲8三桂を指した。
これが、日本将棋連盟の同局棋譜速報の63手目の画像。
日本将棋連盟の同局棋譜速報

11時30分頃のこの手は、藤井竜王も予想していなかったはず。
このまま、昼食休憩に入った。
休憩後、藤井竜王は64手目に△6五歩を選択。
その後は、65手目▲9一桂成、66手目△同飛、そして67手目は渡辺棋王驚きの▲6五角だった。
終局後のコメントでは、△5五桂と打たれるのならと選択したらしい。
そして、68手目△同銀、69手目▲同桂と進んで、70手目の△4一桂の画像。
この受けの良さにより、後手が若干優勢となった。

しかし、この対局、まだまだ山あり谷ありだったのである。
次の先手の攻めは、獲得した香を5筋に打つことが考えられる。
しかし、71手目渡辺棋王は▲6四銀と打った。
72手目、藤井竜王は△3一玉と守りを固めた。
そして、やはり渡辺棋王に▲5六香が出た。
次は△5二歩も考えられたが、74手目は△5四歩だった。
渡辺棋王は迷うことなく75手目▲同香。
画像がこれ。
後手のリードが広がっている。

AIは、次の推奨手に攻めの☖4七銀を挙げている。棋譜速報の解説陣も同様だった。

しかし、ここで藤井竜王に迷いがあったのだろう、△5二歩と守りに入った。
これでは、歩を損してしまう。
また、この勝負、分からなくなった。
その後も、前例のない手順の対局は、ほぼ拮抗して進んだ。
しかし、藤井竜王に大チャンスが訪れた。
これが、渡辺棋王の115手目の▲4五桂の後の画像。

一気に後手の勝勢に触れた。
AIが推奨しているし、大盤解説でも指摘されていたが、次に△6六桂から相手玉を寄せる可能性が高かったのだ。

しかし、116手目は△5一飛。
また、互角に戻った。
終局後は、藤井竜王も渡辺棋王も、△6六桂からの手順を読めていなかったと語っていた。
朝から、気の抜けない対局が続き、また、前例のない流れの中で、さすがの二人にも、こういうことがあると知り、素人は、少しほっとする。
その後は、一分将棋になった渡辺棋王に、やや焦りの手が続き、午後七時を回って、最年少六冠誕生に至る。
終局後の二人へのインタビューや感想戦なども見た。
見る者も、しばらく緊張が続いていたので、結構疲れた(^^)
なお、昨日放送されたNHK杯決勝でも、藤井竜王は佐々木勇気八段を破って優勝。
今年度の一般棋戦、JT杯将棋日本シリーズ、銀河戦、朝日杯、NHK杯の四つすべて制覇し、史上初のグランドスラム達成。
来月には、同じ二人による名人戦が始まる。
日本将棋連盟から、名人戦の日程を拝借。
日本将棋連盟サイトの該当ページ

渡辺名人との相性の良さを生かすのか、名人の巻き返しがあるのか。
また、振り飛車党の菅井竜也八段の挑戦を受ける叡王戦も来月から始まる。
ちなみに、A級順位戦の二敗のうちの一つは、この菅井八段だった。
こちらも連盟のサイトから日程表をお借りする。
日本将棋連盟サイトの該当ページ

さあ、藤井竜王の七冠、八冠までの可能性のある来年度も、将棋から目が離せないのである。
