朝日新聞のアカデミー賞に関する記事を読んで、思うこと。
2023年 03月 16日
連れ合いは、仕事は休みだが、越後の施設にいるお義母さんを日帰りで訪ねている。
駅前でレンタカーを借りて施設へ迎えに行き、いくつか病院に行き薬局で薬をもらい、昼食や買い物にも付き合ってあげるのだろう。
91歳のお義母さんとは、毎晩電話で話しているが、横で話す彼女の声がだんだん大きくなる。
お義母さん、最近、とみに耳が遠くなっているようだ。補聴器はしているはずなのだが。
ということで、私は、ユウと留守番。
昨夜、居残り会のIさんから、朝日新聞の文化欄にアカデミー賞についての記事があることを教えていただいた。
会員でなければ、全文読めないが、この記事。
朝日新聞の該当記事
途中から引用する。
中国系が前面に出た「エブエブ」が、ダイバーシティー(多様性)を重視する近年のアカデミー賞の流れに乗ったことは間違いない。ただ、作品賞候補10本のうち女性監督の作品はサラ・ポーリーの「ウーマン・トーキング 私たちの選択」1本だけ。「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」がどの部門にもノミネートすらされなかったのはどういうことか。
脚色賞を獲得したポーリーが「『ウーマン』という言葉がタイトルに付いているのに、選んでくれてありがとう」と皮肉交じりに話し、さらには、60歳のヨーが「女性の皆さん、『もう旬を過ぎた』と誰にも言わせないでください」と述べた。この2人のスピーチが白眉(はくび)だった。
「エブエブ」の7部門独占は今世紀に入って「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の11部門(2004年)、「スラムドッグ$ミリオネア」の8部門(09年)に次ぐ。しかし、この2本は「エブエブ」のように華やかな演技部門の受賞がない。監督賞と脚本賞を含め、主要部門をこれほど総ざらいしたのは本当に久しぶりだ。
「エブエブ」は、めまぐるしいまでの速いカット割りや物語の展開で、マルチバースという流行の概念を表現してみせた。3DCGで一から別の世界を作り上げた「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を含め、斬新な装飾や映像の加工が際立っていた。しかし、そんな表層を取り去った後に残るストーリーやテーマの骨格は、かなり常識的で、むしろ凡庸だと言えるのではないか。
今年は、スピルバーグ監督の「フェイブルマンズ」やマーティン・マクドナー監督の「イニシェリン島の精霊」、ケイト・ブランシェット主演の「TAR/ター」など、物語やテーマ性では「エブエブ」を凌駕(りょうが)する骨太で繊細な作品があった。しかし、4部門を取ったドイツの戦争映画「西部戦線異状なし」以外は、ほとんど存在しなかったことにされてしまった。見た目の派手さを重視した新しい映画が主流になるのか。あるいは来年以降に揺り戻しがあるのだろうか。(編集委員・石飛徳樹)
多様性という言葉は、拙ブログのエブエブの記事で、第一の魅力が、多様性を軸とした家族愛の映画、と書いたように、エブエブ、そして今回のアカデミー賞の根底に流れていたものだと思う。
そして、女性二人のスピーチを白眉と形容するのは、同感できる。
しかし、“斬新な装飾や映像の加工が際立っていた。しかし、そんな表層を取り去った後に残るストーリーやテーマの骨格は、かなり常識的で、むしろ凡庸”という表現には、断固として異を唱えたい。
凡庸を、家族とは何か、親子とはなにか、というテーマについて形容しているのなら、私なら、普遍的なテーマ、と言いたいし、その何が悪いのかと言いたい。
家族とは何か、を問い続ける是枝裕和監督なら、この記事を読んでどう感じるだろう。
それと、“表層”という言葉にも、違和感がある。
斬新な装飾や映像の加工は、今や、映画を構成する重要な要素だ。
それと、受賞しないと、ほとんど存在しなかった、ことになるの・・・・・・。
どうも、ひっかかる記事なのだった。
たしかに、主要6部門を含む7冠には、私も驚いた。
しかし、すでに観た二作品、「マトリックス マーヴェリック」が音響賞のみ、「イニシェリン島の精霊」が無冠、というのは、私には意外ではない。
しかし、この映画が無冠・・・・・・と思った映画を、これから見に行こうと思う。
CSのJ Sportsで、WBCのプールD、ドミニカとプエルトリコの試合を生放送している。
あら、マチャド、ショートゴロでゲッツーか。1点は返したけど。
五回終了、5対2でプエルトルコのリード。
う~ん、まだ分からないが、そろそろ出かけようか。
作品を観ずに判断するべきではありませんが、今年は、ハリウッドもついに中国資本に席巻されたかと、下種な勘ぐりが頭をよぎります。
マルティバースの世界観で新たな映像表現・文法を開拓、ということでしょうか。
であれば、モンタージュ技法の新たな足跡を残したといってもいいのかもしれません。
サイレント映画へのオマージュが中心のオスカー受賞作ですね。
残念ながら、見ていないのです。
中国資本に席巻されたと言うよりは、この映画が飛び抜けていたのだろうと、素直に評価しています。
たしかに、新たな文法の開拓、と言えるでしょう。
それと、多様性を認めるという空気がアカデミー会員に強かったのでしょうね。
ただし、脚本賞は、昨日観た「フェイブルマンズ」で良かったようにも思います。
スピルバーグが、家族のことを、その負の側面も含め、よくぞここまで明かしたものだ、と驚きました。
