永瀬王座が藤井竜王に快勝で、A級順位戦は混戦模様に。
2023年 02月 02日
昨日は、バイトが夕方からラストまでだった。
A級順位戦の藤井竜王対永瀬王座の対局の進捗を、朝から確認していた。
バイトの休憩中もね。
午前中は五角の展開だったが、昼から夕方までに若干永瀬王座優位くらいで進んだ。
そして、夕食後は、そのリードが広がった。
帰宅し、晩酌をしながらも確認するが、藤井竜王の苦戦は続く。
とはいえ、もし永瀬王座が一手でも間違えたら逆転の場面はあった。
Abemaから82手までの画像を拝借。
Abemaの該当サイト
藤井竜王の△4七歩成にどう対応するか、AIは、▲同玉と取るのではなく、▲6七玉と逃げるなどしたら、形勢が逆転する数値を示している。
しかし永瀬王座は、しっかりと▲同玉を選んだ。
ここで、藤井竜王は、がっくりと肩を落とした。
△4七歩成は、逆転のわずかな望みをかけて相手のミスを誘う手であった、ということだろう。
しかし、その罠に永瀬王座がはまることはなかった。
その後は、永瀬王座にミスはなく、129手で藤井竜王が投了。
午前1時少し前のこと。
一斉対局の結果を含む対戦結果を、日本将棋連盟サイトから拝借。
日本将棋連盟サイトの該当ページ
藤井竜王と広瀬八段が、6勝2敗で並んだ。
トップを走る二人と、5勝3敗の斎藤八段、豊島九段、永瀬王座、菅井八段まで、渡辺明名人への挑戦の可能性がある。
将棋界のいちばん長い日、3月2日は、この6人の対局は次の通り。
☖斎藤八段対永瀬王座 ※3敗同士
☖豊島九段対佐藤天彦九段
☖広瀬八段対菅井八段 ※2敗対3敗
☖藤井竜王対稲葉八段
斎藤八段か永瀬王座は、どちらかが3敗。
豊島九段は勝てば、3敗。
広瀬八段が勝てば2敗、菅井八段が勝てば両者3敗。
藤井竜王が勝てば2敗、負ければ3敗。
広瀬八段と藤井竜王は、どちらかだけが勝てば、唯一の7勝2敗で、名人挑戦となる。
両者とも勝つと、一騎打ちでプレーオフになる。
しかし、二人とも負けると、大変なことになる。
可能性として3敗が五人になることもありえる。
では、3人以上がタイで並んだら、どうなるのか。
プレーオフ方法について、日本将棋連盟サイトから引用。
日本将棋連盟サイトの該当ページ
・最高成績者が複数いた場合は、人数に関わらず最高成績者全員でプレーオフを行います。
・最高成績者が3人以上出た場合は、順位下位の2人がプレーオフ1回戦を行い、その勝者が順位上位の棋士と対戦するという「パラマス方式」で挑戦者を決めます。
ということは、もし、五人が三敗で並んだら、今年A級に上がったばかりで順位がもっとも下の藤井竜王は、他の四人に連続して勝たなければ、名人には挑戦できないのである。
さて、3月2日、どんなドラマが待っているのか。
今から、ワクワクするのである。