やってる感の弔問外交より、国民のために働いてよ、岸田さん。
2022年 09月 29日
東京新聞の28日の首相動静から、いわゆる弔問外交とはどういうものか、確認。
東京新聞の該当記事
【午前】8時23分、東京・元赤坂の迎賓館。35分、モロッコのアハヌッシュ首相と首脳会談。9時、カンボジアのフン・セン首相と首脳会談。26分、ドイツのウルフ元大統領と会談。50分、レソトのマジョロ首相と首脳会談。10時8分、韓国の韓悳洙首相と会談。41分、パレスチナ自治政府のハムダラ前首相と会談。11時55分、東京・平河町のホテル「ルポール麹町」。宴会場「ロイヤルクリスタル」で政治解説者の篠原文也氏主催の勉強会に出席し、講演。
【午後】0時33分、迎賓館。1時10分、キューバのマレロ首相と首脳会談。40分、スリランカのウィクラマシンハ大統領と首脳会談。2時13分、トーゴのニャシンベ大統領と首脳会談。40分、ジンバブエのモハディ元副大統領と会談。3時9分、トルクメニスタンのベルドイムハメドフ前大統領と会談。35分、セルビアのブルナビッチ首相と首脳会談。55分、バーレーンのサルマン皇太子と会談。4時13分、英国のメイ元首相と会談。34分、コソボのクルティ首相と首脳会談。54分、ブータンのソナム・デチェン・ワンチュク王女と会談。5時14分、モンゴルのオユーンエルデネ首相と首脳会談。46分、イタリアのレンツィ元首相と会談。6時6分、コモロのアザリ大統領と首脳会談。31分、モルドバのガブリリツァ首相と首脳会談。56分、官邸。57分、報道各社のインタビュー。7時9分、木原誠二、栗生俊一両官房副長官、村田隆内閣危機管理監、岡野正敬、高橋憲一両官房副長官補、滝沢裕昭内閣情報官、市川恵一外務省総合外交政策局長、増田和夫防衛省防衛政策局長。40分、公明党の石井啓一幹事長、高木陽介政調会長から経済対策に関する提言書受け取り。8時14分、公邸。
タイムテーブル的に書き直してみた。
8:35 モロッコのアハヌッシュ首相
9:00 カンボジアのフン・セン首相
9:26 ドイツのウルフ元大統領
9:50 レソトのマジョロ首相
10:08 韓国の韓悳洙首相
10:41 パレスチナ自治政府のハムダラ前首相
13:10 キューバのマレロ首相
13:40 スリランカのウィクラマシンハ大統領
14:13 トーゴのニャシンベ大統領
14:40 ジンバブエのモハディ元副大統領
15:09 トルクメニスタンのベルドイムハメドフ前大統領
15:35 セルビアのブルナビッチ首相
15:55 バーレーンのサルマン皇太子
16:13 英国のメイ元首相
16:34 コソボのクルティ首相
16:54 ブータンのソナム・デチェン・ワンチュク王女
17:14 モンゴルのオユーンエルデネ首相
17:46 イタリアのレンツィ元首相
18:06 コモロのアザリ大統領
18:31 モルドバのガブリリツァ首相
会談の実質的な時間は、ほぼ10分位と思われる。
そんな短い時間で、いったい、どんな話ができるのだろう。
顔合わせだけでも価値がある、と言えるのかもしれないが、それは“外交”と言えるのだろうか。
アメリカのハリス副大統領とは、国葬前日26日に、一時間近く会談し夕食も共にしている。
東京新聞の該当記事
果たして、ロシア問題や中国や北朝鮮に関して、どれほど突っ込んだ話ができたのやら。
岸田総理は、国葬の理由として、安倍晋三の業績などを挙げたが、副次的な目的として弔問外交も大きな要素だった。
しかし、三日間で30人ほどと言われる短時間での会談は、ほとんど、外交としての成果につながると思われない。
加えて、いわゆるG7のトップは、カナダのトルドー首相も「ハリケーン対策」を理由に取りやめたので、一人も来日しなかった。
忘れちゃならないのは、日本だって、台風被害が出ており、静岡では断水が続く地区がある。
TBSのニュース動画では、川の取水口が流木などで埋まり、断水の原因となっていることを報じていたので、画像を紹介。
TBSニュースの該当動画

従来なら、ニュースは、もっと台風被害を報じているはずだ。
自衛隊の現地での活動などをよく目にするではないか。
この静岡の被害について、対策本部も設けられていない。
これ、政治が機能していない、ということだ。
メディアのニュースも、従来に比べ少ないのも、国葬の影響なのだろう。
国葬を長時間放送していたらしいNHKやフジテレビは、その時、台風被害に遭っている人々のことは、まったく、忘れていたということか。
国葬は、儀式であり、すでに亡くなった人物のためのセレモニーだ。
台風被害は、今、現実に起こっていて、国民の生命や安全を脅かしている。
岸田さん、やってる感の外交より、もっと、国民のために働こうよ。
