脱会した統一教会宗教二世が、生出演ーBS TBS「報道1930」9月14日
2022年 09月 14日
今夜のBS TBS「報道1930」には、脱会した統一教会宗教二世の方が、仮名(小川さゆり)とはいえ、生出演した。
「報道1930」のサイト

小川さんは、統一教会がどんなことを「生活指針」として二世たちに言っているのかを、振り返ってくれた。
「公金」について、一部列記する。
☆公金を恐れなさい
①十分の一の献金も公金である。
②公金を乱用した人は大きく罰を受ける。
③神様のお金を自分のお金のように使う人は毒薬を飲むのと同じだ。
要するに、献金しようとする自分のお金は、すなわち「公金」、統一教会のお金であるということ。
小川さんは、自分の給料や、貯金も親が勝手に献金をしたと語る。
脱会してから、同じような境遇に苦しむ人々とのSNSでのネットワークづくりをしている
小川さんは、二世の人たちは、小さい頃は、教会も優しい声をかけてくれるので、その問題になかなか気づかないが、中学、高校になると、自由恋愛が禁止されていることへの疑問や、親達の過大な献金による経済的な困窮から、このままでいいのか、という疑問を抱くようになる、と語る。

二世たちの問題点(被害)として、小川さんは「貧困」「恋愛や結婚の制約」「ネグレクト」を挙げた。
まさに、人権侵害である。
出演していた、葉梨法務相に、小川さんは、フランスの反セクト法のようなあらたな法律の必要性を訴えた。

出演していた紀藤弁護士も、現行法だけでは無理だと強調した。

しかし、法相は、まだ調査が始まったばかりであるから、まず、現行法でどこまでできるかを精査すると言う。
新たな法案の検討の可能性もある、と何度か言うものの、その場しのぎとしか思えない。
統一教会という反社会的組織を葬るつもりは、ないのだ。
以前も紹介したが、フランスは、かつて統一教会の被害に苦しむ国民が多く、反セクト(≒カルト)法をつくった。
最重要基準は、その集団が人権を抑圧、侵害しているか否かだ。
10の項目で、カルトか否かを判断している。
Wikipedis「反セクト法」から引用する。
Wikipedia「反セクト法」
1.精神的不安定化
2.法外な金銭要求
3.元の生活からの意図的な引き離し
4.身体の完全性への加害
5.児童の加入強要
6.何らかの反社会的な言質
7.公序への侵害
8.多大な司法的闘争
9.通常の経済流通経路からの逸脱
10.公権力への浸透の企て
統一教会が該当するのは明白なのだ。
小川さん、紀藤弁護士は、現行法では無理だから、日本版反セクト法の必要性を訴えている。
自民党が、所属議員に、今後は統一教会との関係を断たせると言うのは、統一教会に問題があるという認識があるからである。
そうであるならば、その組織の税制優遇などを含む宗教法人の認可取り消し、あるいは、解散も視野に入れた対策をすべきだ。
現行法でやれることを精査、などと言うが、所属議員のズブズブ度の「点検」の内容を考えると、とても精査するとは思えない。
自民党用語を一般的な言葉にすると、こういうことだ。
「精査する」≒「時間を稼ぐ」
「ていねいに」≒「同じことを何度も言う」
「総合的に」≒「政権に都合よく」
欺瞞、誤魔化しだらけ。
法相は、被害者相談窓口の開設で、やってる感を演じるが、紀藤弁護士は、窓口になる担当への事前の研修を行わなかった問題を指摘した。
そもそも、肝腎の文化庁が、このプロジェクトに参加していない。
仮名でマスクをしているとはいえ、小川さんは、どれほどの勇気を奮って生番組に出たのか。
被害者の心情に寄り添おうとする姿勢がみえない葉梨法相の態度が、自民党の姿を象徴していた。
「2012年体制」の不正・無能・腐敗の三拍子そろった政権が続いている。
そうなんです。よく似ています。
反共でつながっていた両組織は、冷戦終結でその共通因子の意味がなくなった後も、なぜ密接な関係を維持してきたのか。
統一教会の犯罪的な金儲けを放任する代わりに自民党議員の選挙応援、票の確保をするという悪魔の契約で、つながっていました。
文鮮明は、金日成に5000億円を渡すことで、91年に故郷に帰ることができ、金に「義兄弟になりましょう」なんて言った。
それは、北朝鮮の利権確保のためでもありました。
その5000億円は、日本からの献金も当然含まれていたはずです。
金のためなら、かつてはサタンを呼んでいた北とも手を結ぶ。
ボランティアの選挙応援や10万票ほどの選挙支援で、違法な献金を続けることができるのなら、安いもの、と統一教会は考えています。
とにかく、早く、宗教法人の認可取り消しを行ない、信者のアフターケアを準備して、解散させるべきです。
