「ペシャワール会報」第152号より(2)
2022年 08月 04日
先週7月26日のNHK「キャッチ!世界のトップニュース」で、「映画で見つめる世界のいま」という東京大学客員教授の藤原帰一が登場する企画で、劇場版「荒野に希望の灯をともす〜医師・中村哲 現地活動35年の軌跡〜」が紹介されていた。
NHKサイトの該当ページ
NHKは、こういう番組もつくるのに、なぜ、統一教会と自民党の関係については、スルーするのか。
さて、「ペシャワール会報」最新第152号(7月6日付)から二回目。

表紙の写真には、「マルワリード用水路で遊ぶ子どもたち(2022年5月31日)」と、書かれている。
今回は、6月4日に行われた、現地報告会のビデオレターの中からご紹介。
PMS(平和医療団・日本)の副委員長でジャララバード事務所所長ジア ウル ラフマン医師からの報告だ。
題は「中村先生の思想と思い出は永遠に」となっている。
新政府との関係は良好
二週間前、灌漑省が我々の活動地を視察したいとのことで訪問がありました。特にマルワリード用水路を視察、中村先生のお働きを賞賛されました。また、ラグマン州政府から連絡があり、PMSの事務所を訪れて中村先生の事業現場でワーカーの働くところを見学したいとのことでした。
PMSとナンガラハル州新政府および新中央政府との関係はたいへん良好です。経済省、農業省、灌漑省などの局長が現場を視察に訪れ、我々の活動、中村先生のお働きを賞賛、それぞれの部門でPMSに協力を惜しまないと約束し、励ましてくれました。
メディアが報じたところでは、アフガン政府の外務大臣は、日本大使がカブールを訪問した際の会談で「中村先生がアフガニスタンの人びとのためにされたような支援をしてほしい」と日本大使に述べたそうです。
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PMSの活動がすべて順調に進行しているのは、私たちがひとつのチームとして力を合わせて働いているからです。そして日本のペシャワール会が、この活動を財政的に支えて下さっているからです。
昨年8月以降、アフガニスタン全土の銀行が機能を停止してPMSが経済的困難に陥った時、日本ではさまざまな手段で活動資金を工面して下さいました。本当に有難く存じます。ナンガラハル州民、PMSスタッフを代表しまして、このような厳しい状況にある中で、アフガニスタンの貧しい人々のために支援してくださるペシャワール会員なたびに支援者の皆さまに心より感謝申し上げます。
本日は、皆さまにご挨拶できるこのゆな機会をいただき、ありがとうございました。
タリバンに関する誤解は、大きい。
PMSとの関係が良好である、ということは、認識する必要がある。
たしかに、タリバン政権は女性教育などの問題もあるが、そういった問題への施策を行うにしても、費用は必要だ。
しかし、タリバン政権復活後、アフガニスタン中央銀行の資産90億ドルが凍結されたままである。
その後、アメリカ政府(財務省外国資産管理室)は国際機関などからの抗議により、人道支援に関しては送金可能とする指示を出したが、実際の動きは鈍い。
外国からの送金は人道支援と認められたNGOに限られるため、アフガニスタンの企業や個人への制裁は続いている。
日本のペシャワール会が、いかに苦労して現地を支援しているかは、今年4月に放送されたNHK BS1スペシャル「命をつなぐ ~アフガニスタン 人道危機の冬~」でも紹介されていた。
そこには、栄養失調の子供たちなど貧しい人々への食糧配給を願う、ラフマン所長の姿もあった。
2022年4月29日のブログ
その際の画像を、再掲載する。
オンライン会議が終了しそうになった時、提案があると発言するラフマン所長。

藤田千代子さんが、村上会長に、現地の要望を伝えている様子。

ペシャワール会、そして、現地PMSの人びとの、なんとかアフガニスタンの人びとを救いたい、という熱い思いが、あの番組からは伝わってきた。
それに比べて、日本の政治は・・・と、どうしても思ってしまう。
やる気になれば、コロナ対策においても、もっとできることはあるはずだ。
「BA.5対策強化宣言」なる、実に曖昧で自治体任せの施策などではなく、やるべきことはいくらでもある。
そもそも、高齢者は、ずっと慎重な行動をしている。
行動をより一層自粛すべきなのは、感染者の割合の多い若い世代ではないのか。
若者が、ウレタンマスクで鼻出しで歩いていると、逃げたくなる。
話が、どんどんそっちに行きそうなので、このへんで。
最新の「ペシャワール会報」からの紹介は、もう少し続ける。
反社会的な宗教団体によって、「家族」や「平和」、「絆」などの言葉が色あせてきた今日、この会報には、本物の「絆」を見出すことができるからだ。
