立花隆の遺言ーBS TBS「報道1930」より。
2021年 06月 29日
BS TBS 報道1930のサイト

昭和14年生まれと立花の一つ上で、国民学校に入学した最後の世代の保阪正康が出演した。

立花隆の年代は、新制小学校に入学し、戦後民主主義の第一期生、と言われた。
保阪は、立花の祖父の従兄にあたる橘孝三郎の取材をしていた。
農民ながら5.15事件に参加した人物だ。
保阪は、立花と実際に会って話したのは三、四度で、会った時は四時間くらいは話したと語る。
橘孝三郎のことを立花は知らず、保阪が教えた、とのこと。
立花隆は、今の日本について、どう語っていたのか。
彼は、日本は、ほとんど滅びるのが確実な状況、にあると言う。
おそらく日本人の大半の意識は、かなり状況は悪いけれども破滅までは行かないだろう、というものではないかと思っているだろうが、そんな甘くない。
太平洋戦争に例えると、とっくにミッドウェー海戦は終わっていて、ガダルカナルからも撤退している状況。
日本は歴史の流れでは敗北必至のこの時代を、いかに損失を最小限にとどめるかという段階だというのである。
日本が力を失っていくのは、いくつかの要因があるが、その一つは、どう考えても勝てない戦争に、政治家や軍人たちが、自分たちに都合よく事実(パラメータ、と保阪は補足した)を改ざんして突き進んだのと、同じような状況にあることだと指摘している。
立花は、敗戦の体験を、生かしていないと断じている。
鋭い指摘だし、同感だ。
2009年に開催され本にもなっている道新フォーラムでの講演でも同じような指摘がなされている。

ちなみに、そのフォーラムには、立花、保阪に、半藤一利が参加していた。
その後の日本、状況は悪化するばかり、と立花は思っていたのではないだろうか。
森本、加計、桜、コロナ対策、五輪・・・・・・。
すべて、権力者の都合の良いように、事実が捻じ曲げられている。
立花隆が、ほとんど滅びるのが確実、と警鐘を鳴らしていたことは、忘れてはならないだろう。
損失を最小限にとどめろ、というのが、立花隆の遺言なのだ。
だから、コロナ対策や五輪について、どう対処すべきかを、もっと真剣に考える必要がある。
さて、高齢Wワーカーの私は、今日と明日、飲食業のアルバイトで夕方から閉店までのシフトだ。
間違いなく、人出が増えている。忙しいのだが、素直には喜べない日々が続く。
