「報道特集」を見て思うー赤木ファイルから、真相究明が始まる。
2021年 06月 26日
ファイルから、当時の佐川理財局長からの公文書改ざん指示があったのは、明らか。
組織的犯罪だ。
麻生財務相は、調査をつくしてこのファイルを開示したのだから、再調査はしないと発言。
組織的犯罪のトップは、逃げる。
しかし、赤木ファイルを開示したということは、そこに記録された改ざんの経緯を認めた、ということではないのか。
そうであれば、その組織的犯罪は、重要な証拠として検察が捜査するに値すると思うのだが、検察は、動きそうにない。
金平キャスターが、赤木俊夫さんの元同僚に電話をし、途中で切られる様子があった。
俊夫さんが亡くなった後に雅子さんを訪ねた俊夫さんの上司が、財務省はトカゲのしっぽ切りをするような組織ではない、と語っている内容がボイスレコーダーに録音されていて、紹介された。
池田靖氏の言葉だと察する。
公文書改ざんに関与した俊夫さんの上司は、みな出世した。
トカゲのしっぽは、切られたじゃないか。
赤木雅子さんは、佐川元局長に真実を語って欲しい、と訴える。
雅子さんの映像から、一枚ご紹介。

拙ブログでも紹介したが、雅子さんは、24日、東京外国特派員協会で、記者会見を行ったが、その場に、俊夫さんが実際に首をくくるために使った、オーディオセットのコードを持参していた。
つらい思い出が残るそのコードを持参したのは、俊夫さんが、どれほど苦しい思いをしていたかを知ってもらうには、持って行くしかない、と思ったとのこと。
そのコードには、どんな時間と空間が染みついているのか。

赤木雅子・相澤冬樹著『私は真実が知りたい』
以前紹介したが、赤木雅子さんが、NHKを退職し、大阪日日新聞に転職した相澤冬樹記者の協力を得て出版した『私は真実が知りたいー夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』からの一回目で、そのコードは登場する。
あらためて、引用する。
「序章 トッちゃんの本を出すわけ」から。
体はまだ温かかった
私の目の前に二本のコードがある。オーディオセットをつなぐためのコード。一本は真ん中あたりで切れている。私が切った。トッちゃんの首に巻き付いていたのを外すため。
2018年(平成30年)三月七日、私の夫、トッちゃんはコードの一本を首に巻き付け、もう一本を居間の窓の手すりに結びつけていた。帰宅してその姿を見た私はトッちゃんに駆け寄って体を抱き上げた。何とか助けたいと思って。すると首に締まっていたコードがゆるんで、のどの気道に空気が入り、「ゴボゴボッ」という音がした。私は一瞬、「まだ生きてる!」と思た。
でもコードが首に食い込むほどきつく巻き付いていて、なかなかはずれない。はさみを取りにいくためトッちゃんの体を離したら、またコードがぎゅっと締まった。急いではさみを取ってきて、切れるかどうかと思いながらコードを挟んだら、意外にあっさりパチンと切れた。すると、宙に浮いていた体がドサッと床に落ちた。
トッちゃんの体はまだ温かかった。ちょうど前の日にテレビで見たばかりの心臓マッサージをした。胸の中央を押さえて「大丈夫よ、よう頑張ったなあ、つらかったなあ」と話しかけながら。
けど、じきに、だめなんだと気づいた。携帯にメッセージを送っても、トッちゃんから返信がないので、あわてて職場を出たのが一時間ほど前。あの時、すでにコードを首に巻き付けていたのなら、まだ生きているはずがないじゃないの。冷たくなっていくトッちゃんの体を抱きしめながら、私は不思議なほど冷静に考えていた。
このコードを、赤木俊夫さんを使い捨てにした面々は、直視すべきだ。
雅子さんは、これからが始まりだ、とおっしゃった。
私も、そう思う。
2月17日 安倍首相が「私や妻が関係していたとなれば、総理大臣も国会議員も辞める」と国会答弁
2月22日 菅官房長長官が、佐川理財局長、太田大臣官房総括審議官、中村総務課長を呼び出した。
2月24日 佐川理財局長が「交渉記録は廃棄した」と国会答弁
2月26日 佐川理財局長の指示に、近畿財務局の赤木俊夫氏は抵抗したが、決算文書改ざん
赤木ファイル開示から、この2017年2月に始まった安倍政権と財務省による組織犯罪の真相究明が始まる。
