有馬キャスター降板。NHKは“公共放送”の看板を下ろせ。
2021年 02月 10日
しかし、他には、残念なニュースがあった。
NHKが、また官邸の圧力に屈した。
LITERAから引用。
LITERAの該当記事
NHK『NW9』有馬キャスターが降板! 原因は菅首相の激怒と官邸広報官の圧力電話 『クロ現』国谷裕子降板事件の再来
2021.02.09 05:55
危惧されていた事態が現実になった。NHKの看板報道番組『ニュースウオッチ9』の有馬嘉男キャスターが降板することが明らかになったのだ。
有馬キャスターといえば、本サイトでも度々報じてきたとおり、昨年10月26日放送の『ニュースウオッチ9』に菅首相が生出演した際、日本学術会議の任命拒否問題について「総理自身、説明される必要があるんじゃないですか?」などと食い下がって質問。これに対して、菅首相が「説明できることとできないことってあるんじゃないでしょうか」と逆ギレで返答したことから、有馬キャスターが降板させられるのではないかと危惧の声が上がっていた。
まさにその不安が的中したのだ。有馬キャスター降板と菅首相逆ギレが無関係というのは考えにくい。
実際、この日の放送をめぐっては、官邸がNHKを恫喝していたことも明らかになっている。「週刊現代」(講談社)2020年11月14日・21日号はこう報じている。
〈その翌日、報道局に一本の電話がかかってきた。
「総理、怒っていますよ」
「あんなに突っ込むなんて、事前の打ち合わせと違う。どうかと思います」
電話の主は、山田真貴子内閣広報官。お叱りを受けたのは、官邸との「窓口役」と言われる原聖樹政治部長だったという。〉
山田真貴子内閣広報官は総務省出身で菅首相の“子飼い”。そんな人物が、「あんなに突っ込むなんて、事前の打ち合わせと違う」「総理、怒っていますよ」などとクレームを付けていたのだ。
さらに、菅内閣の坂井学官房副長官が菅首相との会食の場で、「NHKはガバナンスが利いてない」「NHK 執行部が裏切った」などとNHKを攻撃していたことも明らかになっている。
また『デイリー新潮』の本日の報道によれば、これ以降、有馬キャスターの発言が厳しくチェックされるようになり、「ニュースの後に有馬さんが受けのコメントするときすら、アドリブは許されなくなりました」と番組関係者が語っている。
そもそも菅首相といえば、安倍政権下で、同じくNHKの『クローズアップ現代』の国谷裕子キャスターや、『報道ステーション』(テレビ朝日)の古舘伊知郎キャスターなど、政権に批判的なキャスターを降板に追い込んできたことで知られる、言論弾圧体質の持ち主だ。
今回の有馬キャスター降板は、こうした菅首相の言論弾圧体質がもろに剥き出しになったものだ。それに簡単に屈服してしまうNHKの姿勢も大問題だろう。
この後、昨年12月の記事が再掲されている。
その記事については、拙ブログも取り上げて、多くのアクセスをいただいている。
2020年12月20日のブログ
私は10月26日の放送を見て、NHKを見直したのだが、結果として、こうなるのだ。
12月のLITERAも、一部引用したい。
まさに、官邸の恫喝、圧力に屈したメディアの歴史だから。
「十二月末のキャスター委員会で、来年三月での降板が決定すると見られます。大越氏(編集部注:2015年に降板した大越健介キャスター)は在任五年、前任の河野憲治氏は二年だった。有馬氏も丸四年を目前に、交代時期として不自然ではありませんが、親しみやすく、好感度も高い。それゆえ、降板の背景には官邸の怒りがあるのでは、と言われています」
菅首相といえば、2014年に出演した『クローズアップ現代』で鋭い質問を浴びせた国谷裕子キャスターを降板に追い込み、さらには安倍政権に批判的報道が目立った『報道ステーション』(テレビ朝日)にも圧力をかけ、それが古舘伊知郎キャスターの降板につながったと言われてきた。有馬氏はその2人に比べれば及び腰なキャスターだが、しかし、それでも菅首相に怒りを買ったことで降板に追い込まれそうだというのだ。
安倍政権下での官房長官時代から、ガースーは人事権を盾に霞が関を牛耳るとともに、メディアへの恫喝を続け、政府に都合の悪いメディア人を画面から抹殺してきた。
しかし、民放とNHKは違う。
公共放送を標榜しているNHKには、スポンサーの意向などに影響されない独立性もあるし、本来は政府とも一線を画して運営されるべき存在だ。
NHKのサイトにある「よくある質問」で、「公共放送とは何か」という問いに、NHKはこう答えている。
NHKサイトの該当ページ
Q 公共放送とは何か
A
〇電波は国民の共有財産であるということからすると、広い意味では民放も公共性があるということになりますが、一般的には営利を目的として行う放送を民間放送、国家の強い管理下で行う放送を国営放送ということができます。これらに対して、公共放送とは営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送といえるでしょう。
〇NHKは、政府から独立して 受信料によって運営され、公共の福祉と文化の向上に寄与することを目的に設立された公共放送事業体であり、今後とも公共放送としての責任と自覚を持って、その役割を果たしていきます。
肝腎な部分をもう一度。
“国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送”
“政府から独立して 受信料によって運営され、公共の福祉と文化の向上に寄与することを目的に設立された公共放送事業体“
まさに、看板に偽りあり。
NHKは、今回の有馬キャスターの降板を、当初から予定通りの人事、などと誤魔化すに違いない。
しかし、多くの国民は、そうは思っていない。
国谷キャスター、大越キャスターに続く有馬キャスターの降板から言えることは、もう「公共放送」の看板を下ろすべきだ、ということ。
拙ブログでシリーズ継続中の相澤冬樹の本からも分かるが、森友事件においても、当初からNHKによる権力への忖度が明らか。
安倍晋三が、自民党総裁選に立候補した時、それを生放送で取り上げたのは、NHKだけだった。
どこが、国家の統制からの自立、であり、政府から独立、なのだ。
「公共の福祉」って何なのか?
英語では、Public Welfareだが、publicは、もともと人民、国民という意味だ。
NHKに、今、あらためて問われている。
誰のための放送局なのか。
有馬さん、ニュースチェック11で桑子さんとのコンビでなかなか好評だったので、そのままニュースウォッチ9キャスターへ就任されましたが、政権へ切り込まないのが不満という人もおられました。でも、その理由は過去にお二人もこれで降板させられているので、注意しておられたんでしょうね。
NHKだって「政権からの圧力があったのか」と言われて「はい、そうです」とは言わないでしょう。
NHKは国営でなく、政府から独立した特殊法人で国民がスポンサー。聴取料を払っている視聴者の声を聞くべきなのに。
おっしゃる通りです。
10月26日は、その温厚なイメージの有馬さんが、実に鋭く突っ込んだ。
それが、ガースーの怒りに触れたのでしょう。
今後のNHKは、ますます官邸寄りになりそうな気がします。
でも、""いつかは〇〇にやられる""覚悟だったんでしょうね。
大好きです。お疲れ様!
お立ち寄りいただき、コメントを頂戴し、ありがとうございます。
有馬キャスターのファンは少なくないと思います。
私も残念です。
今後のNHKの報道姿勢も気になるところです。
いろんなことを書きなぐっているブログですが、今後も気軽にお立ち寄りください。
