Go To延長を提言する自民党は、国民の生命より献金が大事。
2020年 11月 30日
感染者数が少なかった月曜日でさえ、東京で感染者数は300名を超えた。
その都内で現在入院している重症患者は70人で、5月25日の緊急事態宣言解除後で最多。
全国では500人近い重症者で、もちろん過去最多。二週間で倍増している。
重症患者用のベッドは、ほとんど埋まっている状態だ。
コロナ感染以外の重症な疾病患者への、影響は避けられない。
ベッドが空いていても、医師や看護師などの人員が、すでに足らないのである。
政府による「勝負の三週間」の言葉は、Go Toを継続している中では、まったく説得力を持たない。
今の状況は、人間の体でいえば、傷口から血がドクドク流れている危機的状況と言えるだろう。
しかし、それなのに傷の手当などせず、もっと体を動かせ、と言っているのがGo Toである。
そういう状況での、呆れた話に驚いた。
自民党がGo To トラブル、もとい、Go To トラベルの延長を提言したというのだ。
時事ドットコムから引用。
時事ドットコムの該当記事
自民、GoTo「来年の大型連休まで」 3次補正で菅首相に提言
2020年11月30日13時00分
自民党の下村博文政調会長は30日、菅義偉首相と首相官邸で会い、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた2020年度第3次補正予算案に関する提言書を渡した。来年1月までの観光需要喚起策「Go To トラベル」について「ゴールデンウイーク直後ごろまで」の延長を求めた。
毎日のように感染者過去最多という危機的な状況にあって、まさに、狂気の沙汰とは、このことだ。
自民党が、国民の生命などまったく考えもせずこんな馬鹿なことをするには、理由がある。
Go Toが始まった7月22日の記事で紹介した内容と重複するが、文春オンラインの該当記事を、あらためてご紹介。
2020年7月22日のブログ
文春オンラインから。
文春オンラインの該当記事
Go Toキャンペーン受託団体が二階幹事長らに4200万円献金
「週刊文春」編集部
7月22日にスタートする観光需要喚起策「Go Toトラベルキャンペーン」(以下、Go To)。この事業を1895億円で受託したのは「ツーリズム産業共同提案体」(以下、共同提案体)なる団体だ。この「共同提案体」に名を連ねる観光関連の14団体から、自民党幹事長の二階俊博氏をはじめ自民党の議員37名に対し、少なくとも約4200万円の献金が行われていることが「週刊文春」の取材で分かった。
「共同提案体」は、全国旅行業協会(ANTA)、日本旅行業協会(JATA)、日本観光振興協会という3つの社団法人と、JTBなど大手旅行会社4社で構成される。加えて全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本旅館協会といった宿泊業の関連団体が協力団体として総計14団体が参加している。
Go To実現のため奔走した二階氏は1992年から30年近くANTAの会長をつとめている。
「ANTAは全国5500社の旅行業者を傘下に収める組織で、そこのトップである二階氏はいわば、"観光族議員"のドン。3月2日にANTAをはじめとする業界関係者が自民党の『観光立国調査会』で、観光業者の経営支援や観光需要の喚起策などを要望したのですが、これに調査会の最高顧問を務める二階氏が『政府に対して、ほとんど命令に近い形で要望したい』と応じた。ここからGo To構想が始まったのです」(自民党関係者)
「観光立国調査会」は、二階氏が最高顧問を務め、会長は二階氏の最側近で知られる林幹雄幹事長代理、事務局長は二階氏と同じ和歌山県選出の鶴保庸介参院議員だ。
「週刊文春」取材班は、上記の「自民党観光立国調査会」の役職者全37名の政治資金を精査した。すると収支報告書を入手できた2011年分から2018年分までの間で、該当する団体や業界からの献金が約4200万円に上ることが分かった。
献金の中で、もっとも多い相手が、“観光族議員”のドン、全国旅行業協会(ANTA)の二階会長。
そう、悪行の黒幕は、二階幹事長、そう、あんた(ANTA)なのである。
菅総理大臣の誕生を決定づけた二階幹事長率いる自民党の言うままに、Go Toを菅内閣が延長するとしたら、それは、金の亡者と化した政治家によって、コロナ感染者のみならず、感染者数増大によって他の疾病で苦しむ国民も窮地に陥るということだ。
一日も早くGo Toは全国一斉に中止すべき時であるというのに、こんなことは許されない。
専門家の意見は聞こえないふりで、仲間の声には耳を傾ける。
どこが、国民のために働く内閣なんだ。
自民党にはもちろん、与党としてブレーキ役を担うはずの公明党にも、恥を知れ、と言いたい。
国によっては暴動が起こっても不思議のない政治情勢だ。
しかし、日本の国民は、マスクをし、三密を避けて、静かに耐乏生活を送っている。
そういった国民への配慮など一切ないのが、今の自民党と菅内閣である。
これほど、国民を馬鹿にする与党も内閣も、かつて存在しなかったのではないか。
菅総理は、コロナ感染は神風が吹いて収まってれるとでも思っているらしいが、冗談じゃない。
国民のために働かない内閣には、天罰が下るのだ。
毎回読ませていただいております。
開いた口が塞がらないのであります。
