『風の神送り』と、コロナー神戸新聞の記事より。
2020年 11月 15日
神戸新聞からご紹介。
神戸新聞の該当記事
2020/11/14 05:30神戸新聞NEXT
古典落語に学ぶコロナ対策 研究員が解説 三田で12月
落語を通じて地域社会の疫病対策を考えるセミナー「落語の環境学」が12月13日、兵庫県立人と自然の博物館(同県三田市弥生が丘6)で開かれる。落語好きの主任研究員、高田知紀さん(40)が初めて企画。疫病をネタにした古典落語を楽しんだ後、専門家が演目を振り返って民俗学的な観点から分析し、現代のコロナ禍にも生かせる教訓を考える。
登壇するのは上方落語家の桂九雀さん(59)で、演目は「風の神送り」。江戸時代には、悪い風邪がはやると張りぼての人形を作って風の神としてまつり、橋の上から川へ放り込むという風習があったという。
落語では「送れ送れー、風邪の神送れー」などと大勢ではやし立てる儀式の最中、「お名残惜しい」という1人がいる。誰がそんなけしからんことを言うのかと思ったら…。
実は町内の薬屋だった-などとオチを付けながら展開する。
落語の後に、高田さんが登壇。専門は地域計画論や風土論で、「神社と防災の関係」など地域の文化的資源とコミュニティーの関係を調べている。
高田さんによると「神送り」は今も埼玉県の一部地域に残るほか、似たような風習をコロナ禍で復活させようとする地域があるという。感染拡大で人間関係が希薄になる中で、人がどう関わり合うべきか-などを考察して伝える。
高田さんは「落語を楽しみながら、そこから読み取れる現代への教訓を一緒に考えましょう」と呼び掛ける。
午後3時~4時半で九雀さんと高田さんの対談もある。千円(未就学児無料)。定員100人。同館ホームページなどから申し込む。同館セミナー係TEL079・559・2003(小森有喜)
ほう、なかなか興味深い催し。
駆けつけることができないのが、残念。
『風の神送り』は、それほど有名なネタとはいえない。
記事にもあるように、風の神送りと似た風習は他にもあって、たとえば、藁人形に疫病を取りこめて川に流したりする地域もあったようだ。
その昔、病の流行を阻止するための神頼み。
そういった風習が復活しつつある、ということか。
この噺、上方のネタだが、米朝の十八番だった。しばらく演じる人がいなかったのを復活させた。
東京の噺家さんでは、古くは八代目林家正蔵。
現役では、むかし家今松の持ちネタで、何度か聴いている。
前半は、奉加帳を持って若い衆が町内を回る場面が可笑しい。
後半、紹介した記事にあるように、張りぼての人形をつくり、町内の者が
♪か~ぜの神送ろ ♪か~ぜの神送ろ ♪か~ぜの神送ろ、と声を合わせて町を練り歩き、最期に川に人形を流す。
お名残惜しい、という裏切り者(?)が薬屋の若だんな、とはエスプリがきいている。
この噺、サゲは「弱味につけ込む風の神」という言葉と関係がある。
コロナ感染拡大も、人間の弱味と関係があると思う。
では、今最大の「弱味」あるいは「隙」は何か。
たしかに、長い耐乏生活と緊張に耐えかねて、つい、油断する人の心が弱味であり、ウイルスがつけ込む隙にはなっているのだろう。
しかし、その元凶は、どこにあるのか。
感染拡大が見込まれる季節を迎えようとするのに、Go Toなどと旅行や会食を煽るのは誰か。
そして、感染者数が連日最多を更新していても、いまだにGo Toをやめるどころか延長しようとしているのは、誰か。
とはいえ、残念ながら、♪コロナの神送ろ~と歌いながら、ウイルスを永田町に追いやるわけにもいかない。
やはり、風の神送りのように、神頼みしかないのだろうか。
そういえば、総理大臣の答弁は、取り巻きが作った、紙頼みだなぁ。
「『風の神』は、今で言うインフルエンザの様な物だ」と米朝さんの説明がありました。流し雛や人形(ひとがた)に罪やケガレを移して流すのも、同じ様な風習なんでしょうね。
毎年11月22日、23日には、大阪 道修町(どしょうまち)にある少名彦名(すくなひこな)神社で神農祭(しんのうさい)が行われます。例年は、各製薬会社のゆるキャラも来るのですが、今年はなしです。今年は露店もありません。
http://www.sinnosan.jp/
虎張り子は、私も持っています。疫病退散。
お久しぶりです。
米朝門下なら、『風の神送り』で演じる人は少なくないかもしれません。
道修町、歴史ある薬屋さんの町ですね。
昨年の繁盛亭が、とても一年前とは思えないほど昔に感じられます。
神頼みでもなんでもいいので、とにかく、コロナが収まって欲しいものです。
