Workation(ワーケーション)、お待ちなせいやし!
2020年 07月 28日
菅官房長官が、記者会見で言ったようだが、バケーションとワークとの造語で、観光地などで休暇を取りながら、テレワークする、という英語らしい。
少し調べてみたら、4月30日に成立した補正予算の中に、環境省が国立公園・国定公園でのワーケーションを推進する予算が盛り込まれていたとのこと。
そんな話題、あったっけ・・・・・・。
まさに、感染拡大中のGo To トラベルという、矛盾に満ちた愚策を象徴する言葉かもしれない。
まず第一に、首都圏のみならず関西も含め、全国的に感染が拡大している状況で、人が移動し接触が増える旅行などしてはいけないのである。
若者だろうが、高齢者だろうが、無症状感染の可能性のある人が、観光地になどに行ってはいけないのが、現在の非常時なのだ。移動中だって、感染はありえる。
また、観光地には、人口が少ない、そして病院の少ない島なども含まれる。
たとえば、与論島、佐渡などで感染が発生した結果、地元の人々がどれほど恐怖感に襲われているか、永田町も霞が関も、分かっていないのか。
感染者用ベッドは、数床しかない島にウイルスを持ち込む可能性のある、Go To トラベルもワーケーションも、狂気の沙汰なのだ。
義母が入居している新潟の介護付き施設からは、かみさんに一カ月は関東圏からの訪問を禁止と連絡があった。
妥当な判断だと思っている。
東京都、埼玉県、神奈川県などの毎日の感染者数のニュースに、全国で恐れをなしているというのに、西村担当相は、緊張感だけはもっているらしい。
そもそも、経済とコロナとの両方を、同じ人物が大臣なんて、おかしいでしょ。
背後に控える旅行業者のため、政治家は、走り出した車を止めないつもりかもしれないが、この暴走国家は、果たしてどこに行こうとしているのか。
そもそも、旅行業界も、こんな歪んだGo To トラベルで喜んでいるのか。
ワーケーションだろうが、Go Toだろうが、人が移動することを煽っていることに変わりがない。
私は、テレワークが普及して、今後、故郷を離れていた人が、実家で親と同居し、看護などもしながら仕事ができることが増えることを期待している。
しかし、リゾート地でてテレワークなんて、休暇という気分転換の効果もなくなるじゃないか。
とにかく、感染拡大中の今、行う施策ではない。
鈴ヶ森で、幡随院長兵衛が白井権八にかけた科白じゃないが、
「ワーケーション、お待ちなせいやし!」
と言いたい。
ワーケーション自治体協議会にかかわるメンバーを見るとパソナグループ、電通の色が強く普通に見て筋の悪さが想起されます
その予算を医療機関と従事する人たちへの支援(給付金、医療基礎資材提供)に使うのが感染拡大を抑える真の施策と思います
やはり、そういった顔ぶれが群がっていたわけですね。
同じ構図ですね、他の悪事と。
Go ToもWorkationも、まったく状況に逆行する施策です。
その予算(血税)は、ご指摘のように、緊急で人命にかかわる人たちのために使われるべきです。
