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国と財務省に殺された赤木俊夫さんの無念を晴らす裁判が、始まった。

 赤木俊夫さんの奥さん雅子さんが、国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手に起こした裁判が、今日7月15日から始まる。

 昨夜、TBSのNEWS23で、産休中にも関わらず、小川彩佳さんによる雅子さんへのインタビューが放送された。

 紹介された、改竄前と改竄後の、赤木俊夫さんの写真は、まったく別人のようだった。


 森友問題が露見して国会で追及が始まった時、赤木俊夫さんが、きっと歯ぎしりしながら見ていたであろう、財務省の虚偽答弁。
 その答弁を続けた太田主計局長は、論功行賞なのだろう、事務次官に出世した。

 東京新聞より。
東京新聞の該当記事

 財務省は14日、太田充主計局長(60)が20日付で事務方トップの次官に昇格する人事を発表した。森友学園への国有地売却を巡る決裁文書改ざんを主導した佐川宣寿元理財局長の後任として、国会での説明を担当。文書改ざん後に自殺した近畿財務局職員の妻は佐川氏らを提訴し、発覚から3年以上が経過した森友問題は依然尾を引いている。
 自殺した赤木俊夫さん=当時(54)=は残した手記で、本省からの指示で改ざんが進む様子を「これが財務官僚機構の実態」と批判した。太田氏の国会での説明内容には「詭弁を通り越した虚偽答弁」と指摘した。

 とにかく出鱈目ばかりの安倍政権。

 赤木雅子さんが、裁判を起こす際、俊夫さんの手記が週刊文春に掲載されたが、その内容については、拙ブログでも3月に書いた。
2020年3月19日のブログ

 重複するが、手記の内容を振り返りたい。

国と財務省に殺された赤木俊夫さんの無念を晴らす裁判が、始まった。_e0337865_12544497.jpg


 文書改竄指示の部分から、最後まで。

 元は、すべて、佐川理財局長の指示です。
 局長の指示の内容は、野党に資料を示した際、学園に厚遇したと取られる疑いの箇所はすべて修正するよう指示があったと聞きました。
 佐川理財局長の指示を受けた、財務本省理財局幹部、杉田補佐が過剰に修正箇所を決め、杉田氏の修正した文書を近畿局で差し替えしました。
 第一回目は昨年2月26日(日)のことです。
 当日15時30分、出勤していた池田靖統括官から本省の指示の作業が多いので、手伝って欲しいとの連絡を受け、役所に出勤(16時30分頃登庁)するよう指示がありました。
 その後3月7日頃にも、修正作業の指示が複数回あり現場として私はこれに相当抵抗しました。
 楠管財部長に報告し、当初は応じるなととの指示でしたが、本省理財局中村総務課長をはじめ田村国有財産審理室長などから楠部長に直接電話があり、応じることはやむを得ないとし、美並近畿財務局長に報告したと承知しています。
 美並局長は、本件に関して全責任を負うとの発言があったと楠部長から聞きました。
 楠部長以外にも、松本管財部次長、小西次長の管財部幹部はこの事実をすべて知っています。 
 本省からの出向組の小西次長は、「元の調書が書き過ぎているんだよ。」と調書の修正を悪いこととも思わず、本省杉田補佐の指示に従い、あっけらかんと修正作業を行い、差し替えを行ったのです。
(大阪地検特捜部はこの事実関係をすべて知っています)

 これが財務官僚機構の実態なのです。
 パワハラで有名な佐川局長の指示には誰も背けないのです。
 佐川局長は、修正する箇所を事細かく指示したのかどうかわかりませんが、杉田補佐などが過剰反応して、修正範囲をどんどん拡大し、修正した回数は3回ないし4回程度と認識しています。 
 役所の中の役所と言われる財務省でこんなことがぬけぬけと行われる。

 森友事案は、すべて本省の指示、本省が処理方針を決め、国会対応、検査院対応すべて本省の指示(無責任体質の組織)と本省による対応が社会問題を引き起こし、嘘に嘘を塗り重ねるという、通常ではあり得ない対応を本省(佐川)は引き起こしたのです。
 この事案は、当初から筋の悪い事案として、本省が当初から鴻池議員などの陳情を受け止めることから端を発し、本省主導の事案で、課長クラスの幹部レベルで議員等からの要望に応じたことが問題の発端です。
 いずれにしても、本省がすべて責任を負うべき事案ですが、最後は逃げて、近畿財務局の責任とするのでしょう。
 怖い無責任な組織です。

○刑事罰、懲戒処分を受けるべき者
 
 佐川理財局長、当時の理財局次長、中村総務課長、企画課長、田村国有財産審理室長ほか幹部
 担当窓口の杉田補佐(悪い事をぬけぬけとやることができる役人失格の職員)
 
 この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。
 事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。
 今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした、(55歳の春を迎えることができない儚さと怖さ)

 家族(もっとも大切な家内)を泣かせ、彼女の人生を破壊させたのは、本省理財局です。
 私の大好きな義母さん、謝っても、気が狂うほどの怖さと、辛さこんな人生って何?
 兄、甥っ子、そして実父、みんなに迷惑をおかけしました。

 さようなら

 3月の記事で紹介した時系列表も再掲載。

国と財務省に殺された赤木俊夫さんの無念を晴らす裁判が、始まった。_e0337865_10101783.jpg


 2017年2月17日の安倍首相発言、これが、明らかに文書改竄の引き金だ。

 この裁判は、安倍内閣を崩壊させるきっかけにもなり得る。


 赤木雅子さんが、「刺すなら刺してみろ」という心境と語った。

 夫の元同僚や上司からの冷たい仕打ち、圧力を乗り越え、一人の公僕として国のために真面目に働いてきた夫の無念を晴らすためなら、怖いものはない、という境地なのだろう。

 インタビューで、雅子さんが変わり果てた夫の姿を見て、119番の前に110番した、というのが印象的だった。

 自殺したことは間違いないと思うけど、国と財務省に殺された、という強い思いが、110番させたとのこと。
 そうなのだ。国と財務省によって、命を奪われたと言って良いと思う。

 書道が趣味で、甥っ子さんに教える笑顔の俊夫さんの姿があった。

 しかし、改善後の写真、亡くなる数日前に散歩の様子を撮影した動画、そこには、まったく別人のような俊夫さんがいた。

 権力の維持、組織の安泰、自分たちの保身・・・そんな政治家と役人の横暴により、一人の真面目な公僕が、心身を破壊された。

 司法が、まだ、アベノウイルスに感染せず、真相が明らかになることを、切に祈る。

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by kogotokoubei | 2020-07-15 12:54 | 責任者出て来い! | Trackback | Comments(0)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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