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鈴本チャンネル 六月六日 昼の部

 本来、四月下席昼の部の予定だった、菊之丞主任の席。
 これが出演者。
鈴本チャンネル 六月六日 昼の部_e0337777_11140021.jpg


 昨日生で聴いた後の高座を、じっくりと楽しんだ。
 
 その後、主任の菊之丞までについて、順に感想などを短く記す。

柳家吉緑『鈴ケ森』 (15分 *12:31~)
 前座の花どんの時に、何度か聴いている。調べると九年前が最初だった。『金明竹』だったようだが、ブログで、私のほうがうまい、と書いていた^^
 その後の高座では、次第に評価は良くなっていたが、久しぶりの高座、いっそう成長したなぁ、という印象。

仙三郎社中 太神楽 (14分)
 三人揃って登場。仙三郎の元気な姿を見ることができただけで、嬉しい。

台所おさん『狸の鯉』 (15分)
 札や賽を演じる人は多いが、鯉は珍しい。この人の顔のアップは印象強いねぇ^^

林家しん平 漫談(『生ビールと焼き肉』?) (13分)
 飲みたくなった、ということは、上手いということかな。

ロケット団 漫才 (14分)
 お約束のコロナネタで、笑わせる。
 でも、一番印象深いのは、最後の「ウーピー・ゴールドバーグとQPコーワゴールド」だった^^

古今亭菊丸『祇園会』 (14分)
 初めてネットで寄席を経験し、初めて菊丸の落語を知った人も多いだろうが、彼を知らしめることができたことだけでも、このネット寄席の意義がある、とまで昨日生で聴いて思っていた。
 京者の、あのいやらしい笑い方、対する江戸っ子の啖呵。祭囃子や笛、太鼓。
 二年前、『片棒』をマイベスト十席に選んでいるが、同じように、噺家の引き出しの多さ、高度な芸が要求されるネタを、見事に聴かせ、見せてくれた。
 この噺では、円太郎も悪くはないが、一朝とこの人は双璧ではなかろうか。
 ネットとはいえ、今年のマイベスト十席候補とする。

柳亭こみち 『女たちの竹の子』 (12分)
 新作かと思っていたが、『竹の子』の女性版とコメントで教えていただいたので、訂正します。
 元は上方落語で、やはり上方の『鼻ねじ(隣の桜)』とよく似ている。
 最後に、かっぽれのおまけ付き。寄席初体験の方に、気の利いたービスで、結構。

ペペ桜井 ギター漫談 (10分)
 次の白酒が、「10分で切り上げて、楽屋が大変」と言っていたように、主要ネタを並べて、さっと下がったが、お元気であれば、それがなにより。

桃月庵白酒『松曳き』 (20分)
 仲入りは、この人。
 寄席での十八番の一つ。
 かつてこの噺だと、市馬、ということだったが、今やこの人の名が浮かぶ。
 悪かろうはずがない。「ざっくばらん」→「バックギャモン?」あたりが、真骨頂。

林家二楽 紙切り (15分)
 ご挨拶の「桃太郎」の後は、楽屋からのリクエストで「花嫁」(byおはるさん)、「お花見」(by前座某)、「あまびえ」(by前座某)。
 「おはるさん」が、権太楼の高座にうまくリレーできたと、後から思ったなぁ。

古今亭文菊『初天神』 (13分)
 居残り会メンバーでも、あまり評判のよろしくない、あの気障なマクラをふりながら、観客の反応がないと、このマクラがやりにくい、と言う。
 いっそ、変える機会にしてはいどうかなぁ。あんな気障なマクラ、この人には必要なかろう。
 本編は、一之輔とは好対照な父と子の造形で、これはこれで、文菊らしい。
 やはり、あのマクラやめて欲しいなぁ。

柳家権太楼『天狗裁き』 (20分)
 寝言に、隣家の幼馴染が「おはるさんって誰だ」と創作したのに加え、家主が「おそのさん」、奉行が「おふゆさん」、天狗が「(恩田)りえちゃん」と加わる下座さんシリーズが笑えた。
 権ちゃんも、元気そうで何より。

のだゆき ピアニカ漫談 (6分)
 独特の、の~んびりキャラを演じながらの演奏の巧みさ。
 ジキジキやこの人、芸のレベルが高い人が余裕でお笑いをしているところが、なんとも凄い。

古今亭菊之丞『火焔太鼓』 (30分 *~16:30)
 マクラの10分は、売り声で、ほとんど宮田章司だ^^
 20分でまとめた本編は、古今亭のお家芸ではあるが、この人の適性からは、ニンとは言えないかもしれない。
 何と言っても幇間ネタ、たとえば、『幇間腹』ほ、間違いなくこの人が一番だと思っている。他は、女性の色気の演出が秀逸なのだが、道具屋のしっかり者の女房では、持ち味が出にくいような印象。
 とはいえ、もちろん、レベルは高いし、安心して聴ける高座ではあった。


 インターネットの落語、いわゆる、ポストコロナの落語の楽しみ方の一つには、なるだろう。
 
 この鈴本チャンネルは、一つの方向性を示すものになりそうだ。

 鈴本の高座を、全国で、自分の都合の良い時間で楽しめるなんて、これまではなかったからね。

 さて、昼食後は、昨日の夜の部を楽しむつもり。


Commented by よっしー at 2020-06-07 13:19
文菊のあれは、確かにいらないかも。でも、落語はいいですよ。菊丸はさすがです。菊之丞は「よっぱらい」が好きです。
Commented by たろー at 2020-06-07 14:05
PCでライブ鑑賞できました
桃月庵白酒『松曳き』
登場人物がみな生き生きしている
ザッケローニがサッカー代表監督の頃はこうでした(2010-2014年)
「ざっくばらん」→「誰がザック・ジャパンじゃ」
こちらの方がスピード感あって自然に聞こえる

古今亭文菊『初天神』
マクラの気障なお坊さんはキライでありませんが、ご本人損するように思います
インタビューなど見ると清潔感ある方なのでマクラとはベクトルが反対

のだゆきさん
一之輔師匠のライブ配信で初めて拝見し驚いた芸人さん
言葉を選びたいですが普通でない(常軌を逸っする)ところを少しずつ魅せてくれる点が良いです
Commented by kogotokoubei at 2020-06-07 14:21
>よっしーさんへ

円菊一門の充実ぶりを再確認の席でしたね。
文菊は、菊六時代を、どうしても思い出してしまいます。あの頃は、あんなマクラしていたかった。
損してるなぁ、と思います。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-07 14:27
ざっくらばん、という先輩がいたなあ、どうしているのだろう。
わたしはネットで落語を聴くくらいならテープのほうがいいと思うなあ。
スマホとかPCの画像は情報知識を得るためのものという思いこみがあるのでしょう。
ドラマもダメです。
古い映画などは情報として見ているのだと思います。
感動がスクないのです。
Commented by kogotokoubei at 2020-06-07 14:32
>たろーさんへ

私もパソコンで、音声はBluetoothでスピーカーに飛ばして楽しみました。白酒の魅力の一つは、クスグリのセンスの良さですね。文菊は、なんとか、白酒や一之輔などライバルに負けじとキャラクターづくりをしているのかもしれませんが、彼の実力なら、気を衒う必要ないと思います。のたゆきさんは、ジキジキのカオルコさん同様、寄席に紛れ込んだアーティスト!
Commented by kogotokoubei at 2020-06-07 14:37
>佐平次さんへ

私は、音源も、ネットも、本も含め落語を楽しめます!
生には、そうこだわらないほうですが、これだけ時間が開くと、そろそろ禁断症状かな^_^
Commented by 寿限無 at 2020-06-07 14:56
確かに文菊は菊六時代の方が素直で一生懸命でしたね。
でも36人(?)抜きで真打になると何か変えたくなるのでしょうかね。
基本的には上手い人ではあります。
Commented by kogotokoubei at 2020-06-07 15:30
>寿限無さんへ

文菊は、28人抜きだったかな。
素のままで、十分に個性的ですからね。
私は、NHKで王楽に大賞を奪われた時の、彼の悔しそうな顔を忘れません。
Commented by at 2020-06-08 06:37
しん平も今や寄席を引き締める重鎮の一人です。
とんがった漫談が多い。
いつぞや聴いた結婚式披露宴のフランス料理なるものの不自然さ・・・
リアルに目に浮かび笑いました。この日の焼肉もそうですねぇ。
Commented by kogotokoubei at 2020-06-08 08:35
>福さんへ

あの、生ビールの味わい方で、一瞬、喜多八の、立ち飲み(かぶと)の正しい飲み方を思い出しました。あの人は、ネタやらずに、漫談でも許せる数少ない噺家ですね。
Commented by トシ坊 at 2020-06-08 17:12
こみち師匠のは、「たけのこ」(或いは「かわいや」)の登場人物を女性に置き換えた改作かと思います。
文菊師匠はあの気障なのが苦手で、彼が出演するときは寄席に行かなくなってしまいました。
Commented by kogotokoubei at 2020-06-08 17:24
>トシ坊さんへ

お久しぶりです。
ありがとうございます。
元は上方なんですね。
実は、聴いたことがなかったので、新作と勘違いしておりました。
やはり、文菊は、あのマクラで損していますね。
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by kogotokoubei | 2020-06-07 12:47 | インターネットの落語 | Trackback | Comments(12)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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