吉本興業の「決意表明」は、いったい誰のためか・・・・・・。
2019年 06月 29日
一昨日、昨日と、以前のある記事へのアクセスが急増。
それは、「ヤクザと芸能界」について書いた8年近い前の記事。
2011年10月10日のブログ
主に、吉本興業と山口組との関係などを、いくつかの本を元に書いたもの。
ある意味、旬なネタなので、検索結果で立ち寄られた方が多いのだろう。
「闇営業」とか「反社会的勢力」という言葉が、ネットで飛び交わされている。
その吉本興業が、異例の発表をした、とのこと。
毎日から引用する。
毎日新聞の該当記事
「反社会的勢力を排除」吉本が異例の「決意表明」
毎日新聞2019年6月27日 14時27分(最終更新 6月27日 17時58分)
吉本興業は27日、宮迫博之さん(49)=雨上がり決死隊=ら所属芸人が反社会的勢力のパーティーに会社を通さない「闇営業」で出席していた問題に続き、スリムクラブが暴力団関係者の会合で闇営業をしていたことを受け、公式ホームページ(https://www.yoshimoto.co.jp/)などで、コンプライアンスの徹底と反社会的勢力排除への「決意表明」を発表した。
決意表明は、関連会社だけでなく、芸人ら「所属一同」の連名。今回の件に対する謝罪に加え、コンプライアンス順守の再徹底とともに、今後も反社会的勢力と一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言する、としている。
また、最後には「一連の報道されている件を含め、約6000人の所属タレント及び約1000人の社員のあらゆる行いについてはすべて当社の責任です」としている。【油井雅和】
では、吉本興業のサイトから、その決意表明の序文相当の一部を引用する。
吉本興業のサイト
決意表明
吉本興業ホールディングス株式会社
この度の所属タレントの件によりファンの皆様及び関係先各位には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、まずは心よりお詫び申し上げます。
弊社はこれまで下記のように全社的にコンプライアンスの徹底と反社会的勢力の排除に取り組んでまいりましたが、この度の件を受け、社員・タレントが一丸となってコンプライアンス遵守の再徹底を図ります。
グループ全体としてベストのコンプライアンス体制を再構築し、確実に遵守してまいることは言うまでもありません。
ただ、本件のような事態を起こしてしまった結果からして、これまでの弊社におけるコンプライアンスへの取組みや方法では十分にカバーしきれない面があったことは否めず、弊社はこの点を認め、真摯に向き合い反省します。
二度とこのような事態が起こらないよう、改めてタレントに対するヒアリングを実施し、そこでコンプライアンスに反する関係や行動等が判明したり、疑義が生じた場合には徹底的に明らかにしたうえで速やかに対処いたします。また、今後は、警察をはじめとする行政関係の皆様、民間の危機管理アドバイザー、弁護士をはじめとする法律専門家などの多方面から様々な知見・ご意見を賜りまして、コンプライアンス体制を再構築し、そしてそれをその時々の案件の事情に応じてタレントが正しく輝き続けられるように柔軟かつ最適に工夫しつつ、運用してまいりたいと考えております。
そして、万が一不祥事が判明した折には、世間の皆様にご納得いただけるような判断をしたうえで、世間の皆様及び関係者様に対してこの公式HPを通じて適切かつ速やかにご報告させていただきます。
弊社としましては、以上のような取組みを継続していくことを 通じて、世間の皆様から愛され、信頼される会社であり続け、笑顔の絶えない 社会に 貢献してまいりたいと考えております。
また、長い芸能の歴史において反社会的勢力との関係が取りざたされたことは事実であり、このことは過去の当社においても例外ではなかったものと考えます。
しかしながら、現在の吉本興業においては、あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします。
今後、仮に反社会的勢力から不当な圧力や脅迫を受けることがあれば、関係各署・機関とも密接に連携し、徹底的に戦い、断固それを排除してまいる所存です。
やたらに「世間の皆様」が出てくる。
しかし、「世間の皆様」は、どこまで「心配」したり、「迷惑」がかかったのだろうか。
たしかに、「反社会的勢力」を結果として擁護するような行動になったことは、道義的に支持されにくいとは思うが、大半の「世間の皆様」にとっては、どうでもいいことである。
アクセスが増えた過去の記事と重複するが、吉本興業と山口組との関係について、『平成日本タブー大全』の中で、溝口敦が次のように記述している。『平成日本タブー大全』(宝島SUGOI文庫)
1966年、兵庫県警は山口組壊滅作戦をスタートさせるが、当時、県警は吉本興業を山口組系の企業と見ていた。事実、壊滅作戦中の68年1月、兵庫県警は大阪・心斎橋筋の吉本興業本社を家宅捜索し、当時の社長林正之助の勾留を地裁に請求している。林は糖尿病、心臓病、動脈硬化などの病気があることを理由に勾留を免れたが、林社長の容疑は、マーキュリーレコード乗っ取り事件、吉本興業発行のダブル株券にからむ恐喝事件の二つだった。
当時の兵庫県警資料は吉本興業と山口組との関係について、大略、次のように記している。
<戦後、田岡一雄が三代目を襲名した後の昭和23年ごろ、神戸での(吉本興業による)興行に田岡が文句をつけ、紛議をかもしたことがあった。このとき田岡の方から京都花月へ林正之助を訪れたことから、林も迎合的に接近するようになった。
神戸芸能のショーやプロレス興行に対して林は積極的援助を続けてきた。その例として、大阪中央体育館でのプロレス興行に、田岡と同席して観覧したり、昭和40年2月の亡妻の葬儀に田岡が参列し、その後、田岡の入院先である尼崎の労災病院へ林がしばしば見舞うなどのことが挙げられる。
また田岡フミ子名義で吉本興業の株4080株を持たせるなど、両名の関係はきわめて深いものがある>
このように、吉本と「反社会的組織」との関係は、決して浅くない。
あの「わろてんか」では、林正之助など吉本せいの兄弟は、登場しなかった。
私は、「実在の人物をモチーフにしたフィクション」とするNHK側の脚色かと思っていたが、その背後に吉本興業の意図があったのかとも思っている。
なぜなら、林正之助の名を出すことで、触れられたくない過去につながるから・・・・・・。
今日の吉本興業は、政権との関係が深くなっている。
首相が花月に飛び入りで登場したり、芸人が出前で首相の前で十八番を披露したり・・・・・・。
吉本は、芸人のギャラが安いというのは、芸人本人が自虐ネタにしている。大看板なら別としても、サラリーマン芸人で名が売れていないなら、そう給料の高くはないだろう。つい、知人からの紹介があれば、直接仕事を受けることだって、ありえる。
また、芸人の人数に比べマネージャーが少なくて、なかなか手が回らないことも、「闇営業」の背景にあるという指摘もある。そうなら、それは吉本側の問題だ。
そういった自社内のブラックな体制の改善も重要だろうと思う。
しかし「決意表明」からは、そういった姿勢が、ほとんど見受けられない。
やたらと「世間」と連呼するが、それは、永田町を意識した表明であるように思えてならない。
「せっかく、権力と良好な関係にある時に、なぜ、売れない下っ端芸人が、馬鹿なことをしているんだ」、それが、吉本興業経営陣の本音ではないのか。
私も「反社会的集団」という言葉には、大いに違和感を感じます。
そのうち、自民党や政府の仕事だけを吉本はとるのかなぁ^^
その首相自ら吉本の舞台に登ったらしいし、松本某みたいな政権ヨイショ芸人を野放しにしてる今の吉本も、反社会的集団の一種ではないかと思ってしまいます。
まったく同感です。
G20の話題や吉本の件ばかりで、厚労省問題など政権にネガティブなニュースを覆い隠すようなマスメディアの風潮がありますが、もし吉本の問題を追及するなら、お笑い人気に便乗しようとしている政権の不見識も指摘すべきでしょう。
