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2019年6月、北海道への帰省(3)


 昨日の朝の散策は、実家から徒歩五分ほどの、「伊達開拓記念館」へ。

 開拓記念館では、小学生が「迎賓館」を写生していたなぁ。

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 記念館のすぐ先、去年は、まだ開館していなかった、「だて歴史文化ミュージアム」へ。
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 「伊達市噴火湾文化研究所」サイト内の「だて歴史文化ミュージアム」のページにあるように、今年4月3日にオープンした。
伊達市噴火湾文化研究所サイトの該当ページ

 入館料300円を支払い、二階の展示場へ。

 入り口に、こんな案内板。
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 フラッシュをさせなければ、写真撮影OKということか。

 ということで、入って最初の展示が、「伊達成実と伊達政宗」。

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 成実(しげざね)は、亘理伊達家の初代当主で、伊達政宗の腹心として、数々の戦功のあった人。

 これが、ほとんど見えないが(^^)系図。

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 伊達を開拓した邦成は、十四代目当主にあたる。

 Wikipedia「亘理伊達家」から引用する。
Wikipedia「亘理伊達家」

伊達宗家第14代当主・伊達稙宗の子・実元を家祖とし、その子の成実が慶長7年12月(1603年2月)に亘理郡亘理城主となったのが始まりで、江戸時代を通じて家中最大の24,385石を領した。

第14代当主・邦成は戊辰戦争の敗北にともない所領をわずか数百分の一まで削減され、数百名の家臣の生活のために自ら家中を率いて北海道に移住し、現在の伊達市を開拓した。明治25年(1892年)にはその功を認められて男爵位を授けられ華族に列した。伊達市と旧領の亘理・山元・新地の三町は、「ふるさと姉妹都市」として提携関係にある。

 成実の功績や、その甲冑、陣馬織などの展示もあった。
 彼の戦功を、Wikipedia「伊達成実」から、拝借。
Wikipedia「伊達成実」

天正13年(1585年)の人取橋の戦いでは、伊達勢が潰走する中にあって奮戦して政宗を逃がす。天正14年(1586年)には大森城から二本松城主へと移され、旧領の信夫・伊達両郡に換えて安達郡33か村(およそ38,000石)の所領を与えられた。天正16年(1588年)の郡山合戦では、寡兵で蘆名義広の攻勢をしのぐ一方で大内定綱を調略して帰参させ、天正17年(1589年)の摺上原の戦いでは、突出した敵の側面を強襲して合戦序盤の劣勢を覆すなど、伊達勢の中核として活躍し数々の軍功を挙げた。

 という人。

 時代は巡り幕末の戊辰戦争、そして、明治を十四代の邦成の時に迎える。
 賊軍となった亘理伊達家は、北海道に活路を見出そうとしたわけだが、そのことについては、昨年、詳しく紹介したので、ご参照のほどを。
2018年4月24日のブログ

 今回このミュージアムで再認識したことは、先住民アイヌの人々との融和の歴史。
 邦成は、アイヌの人たちの生活を害さないことを徹底し、その結果、アイヌほ人々から漁の仕方を教わり、また、食料を分けてもらったりしたことが、開拓成功の大きな礎であった。

 そういう歴史を紹介していたパネル。
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 故郷の歴史の勉強のあとは、入館する際教えていただいた、宮尾登美子記念アートホールで今月末まで開催されている、地元出身の彫刻家、渡辺元佳展へ。

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 これが、一昨年行った金沢の「21世紀美術館」を思い出すような、アートで楽しませてくれた。

 いただいたパンフレットから、作者のプロフィールをご紹介。

彫刻家 渡辺元佳
1981年北海道伊達市出身。2006年武蔵野美術大学造形学部彫刻家卒業。主に動物をモチーフとして彫刻作品を発表。近年では、銀座四丁目宝童稲荷参道(2016)パークシティ大崎(2015)、矢口南児童公園(2009)をはじめとしたパブリックスペースの作品設置や、展覧会、ワークショップなどを多数開催。2017年には、だて歴史の杜カルチャーセンターに大型彫刻「コルウス」を寄贈。「Tokyo Midtown Award 2013」優秀賞(東京ミッドタウン/2013)、「第七回エネルギー賞展」最優秀賞(東京電力TEPCO銀座館/2007)受賞。

 という方。

 その作品。

        巨大ウサギ。
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        チーズのピアノ。
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        ピアノの上のネズミ。
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 そして、昨日午後に行った、カルチャーセンター「あけぼの」のロビーにある、巨大カラス「コルウス」

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 伊達成実から邦成までの亘理伊達家の歴史をたどったあと、現代の地元出身のアーティストの作品にふれたのが、昨日の午前中の“小さな旅”であった。

 午後からも、とある場所への往復7キロを超える徒歩の“旅”があったが、それは次の記事にてご紹介。

 これから、今日の遅い朝食だ。

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by kogotokoubei | 2019-06-26 09:50 | 小さな旅ー2019年6月、北海道への帰省 | Trackback | Comments(0)

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by 小言幸兵衛