新宿末広亭 六月下席 夜の部 6月29日
2018年 07月 01日
開口一番から、感想など。
柳家寿伴『真田小僧』 (10分 *16:45~)
昨年一月、まだ関内ホール(小ホール)で開催されていた柳家小満んの会で、ロビーのモニターで『饅頭怖い』の後半を観ていたが、実質的には、初と言って良いだろう。
なかなか個性的と言えるだろう。金坊が按摩さんの口真似を何度かして、父親は「真似はいいから」なんてやりとりは、少し笑えた。
柳家小はぜ『道灌』 (9分)
まだ二十代なのだが、顔かたちも口調も、年齢不相応だなぁ^^
とはいえ、可愛いい小僧さん、という印象もあるし、高座を含め、とにかく味のある噺家さんだ。
ダーク広和 奇術 (12分)
十八番のヒモの芸。いい味だなぁ、いつものことだけど。
この人の話芸、聴く度に磨かれている印象。
柳家一琴『目薬』 (14分)
この人のこの噺も、十八番と言えるだろう。
マクラ、小児科の先生のノリで産婦人科で産婦を診たら、というのは実演(?)を控えたが、演って欲しかった^^
柳家禽大夫『風呂敷』 (15分)
意外にも、初。なんとも評しにくい。個性があるような、ないような・・・・・・。
小三治門下、いろんな人がいるなぁ。
ホームラン 漫才 (15分)
アドリブのようで、実に練り上げられた漫才、だと思う。たにしの芸の幅の広さを、相方の勘太郎が、巧妙に引き出す。
昼の部のロケット団は、若さ、スピードが売り。ホームランのようなベテランは、間の可笑しさが絶妙。どちらも、好きだなぁ。
ここで、二階席が開いた。
林家鉄平 漫談(「披露宴の司会?」) (13分)
修業時代、とはいえ、落語の稽古はあまり行わず、結婚披露宴の司会をやっていた、ということでいくつか逸話を披露。あまり面白いとは、言えない。ネタやりましょうよ。
柳家さん八『長短』 (15分)
寄席でのこの人の十八番の一つ、と言えるだろう。マクラの女房が外してあったさし歯を箸置きにしていた、というのはネタではなく、実話か^^
ペペ桜井 ギター漫談 (10分)
あえて書くが、声も聴きづらくなってきたし、ギターの音も歯切れが悪くなってきた。しかし、昭和10年生まれ、十月で83歳になる芸人さんが復帰した姿を見ることができるだけで、私は嬉しい。
吉原朝馬『源平盛衰記』 (14分)
昨年6月の居続けでも聴いているネタだが、あの時と感想は大きく変わらない。
遊びの出来るネタにしては、それほど笑えない。そうそう、元素記号の覚え方、私のとは、違うなぁ^^
柳家小里ん『二階ぞめき』 (14分)
この人が、仲入り。それでも、この短時間での高座。とはいえ、蛙の女郎買いのマクラもしっかり入れてこの噺。仕懸けが八橋だから懐かしい、なんてぇ科白、なかなか聴けない。
毎夜吉原に行く若旦那、番頭が意見をすると、冷やかすのが好きなんだから、家に吉原があるなら出かけない、と言うので、腕のいい大工に二階に吉原らしきものを作らせる、という落語ならではの内容。見せ場、聴かせどころは、この若旦那の一人芝居。
志ん生や演じながら、全部一人で演んなきゃならないから大変、などの一言でも笑わせる。小里ん、短いながら、好高座。こういう噺、大好きだ。
柳亭こみち『浪曲社長』 (13分)
夜の部のクイツキはこの人。
円歌による、なんとも古~いネタを演じてくれた。
音源では聴いているが、生の高座でこの噺は、作者も含めてこれまで、機会がなかった。
さすがに、クスグリのいくつかで「若いお客さんには、分からないぞ」なんて自虐的に言いながらも、なかなか楽しい高座。
今年一月の池袋で『虱茶屋』を聴いているが、この人、いろんな噺に挑戦しているね。
柳家小菊 粋曲 (12分)
「両国風景」ではなく「上げ潮」で締めたが、珍しいのではなかろうか。
こみちの後に登場しても、やはり、寄席の彩りだ^^
五街道雲助『粗忽の釘』 (13分)
上席の池袋と同じネタに遭遇。もちろん、楽しい高座なのだが、出来るものなら別のネタに出会いたかった^^
桂南喬『出来心』途中まで&師匠小南の思い出 (12分)
膝前は、大好きなこの人。ネタを三分の一位進めたとことで、前座がネタ帳を持って出て来た。ネタがツイたようだ。ということは、私が入場する前になるなぁ。
開口一番ではないだろうし、二ツ目でもなかろう。きく麿か文蔵の代演の燕路だろうか。
南喬も、他のネタを急いで考えていたようだが、持ち時間を考え、前座時代の師匠先代桂小南の思い出を語ってくれた。
真夏の地域落語会がハネたあとに喉が渇いたので、師匠に言われて自動販売機で飲物を買ったのだが・・・という二つの逸話の内容は、秘密。
こういうハプニングも、寄席の楽しみだねぇ^^
今年の特別賞候補として、朱色を付けておく。
鏡味仙三郎社中 太神楽 (12分)
三人で登場。いつものように、膝代りの役割をしっかり果たす。
居続けの身としては、流派は違うとはいえ、昼と夜、どちらにも太神楽があるのは、ちょっと残念^^
柳家小三治 マクラ&『小言念仏』 (28分 *~21:00)
あまり体調が良くない、サッカーのせいで、と切り出す。
なるほど、観てるんだね。
ポーランド戦について、「最後は蹴鞠みたいになって」というのは、流石の形容だ^^
楽屋でもサッカーの話題になっているようだ。いろいろサッカーの話題が続いたが、
「やめましょう、この話」、というのが二度あっての約20分のマクラの後、約10分の本編へ。
泥鰌が煮えたぎる鍋の中で腹を出して死んでいると聞いてからの、なんとも言えない微笑が、この噺の要諦かな。
元気で何より、という高座。
ほぼ八時間の、居続け。
初めて聴く噺もあったし、小三治ほか、元気な姿を見るだけでも嬉しかった人も何人かいたなぁ。
寄席に欠かせない中堅どころも充実し、歌奴や一之輔、こみちなどの元気な高座にも出会えた。
尻は痛かったが、それだけのことは、あったかな^^
