今年の真打昇進者や、来年以降の予測など。
2018年 02月 22日
今年の二つの協会の真打昇進披露興行の案内を、末広亭のサイト「寄席だより」から、まとめて引用したい。
新宿末広亭サイトの該当ページ
■新真打 桂夏丸、神田蘭 5月上席に昇進披露
落語芸術協会の桂夏丸と、女流講談の神田蘭がめでたく真打に昇進。披露は5月上席(かみせき、1日~10日)夜の部の当末広亭からはじまり都内各寄席で行われる。両名のプロフィールを紹介する。
〔桂夏丸〕2003年3月に桂幸丸(ゆきまる)に入門し夏丸。07年9月二ツ目、18年5月真打。師匠幸丸は福島県(須賀川市)出身だが夏丸はお隣の群馬県は吾妻郡に84年8月15日生。
〔神田蘭〕04年1月神田紅に入門して蘭。08年5月真打。夏丸同様入門時の芸名を通す。埼玉県春日部市の生まれ。
■落語協会は秋に5名が真打に昇進
新真打の5名は古今亭駒次(師匠は志ん駒、以下同じ)、柳家さん若(さん喬)、柳家花ん謝(花緑)、林家たこ平(正蔵)、女流落語の古今亭ちよりん(菊千代)。
当席は10月上席の夜の部に、昇進披露が行われる。
ちなみに、神田蘭の「08年5月真打」は「二ツ目」の誤り。昇進時期、芸協のサイトで確認すると、7月になっているなぁ。
落語協会の秋の五人昇進については、以前、紹介した。
2017年10月22日のブログ
あらためて、その五人の入門と二ツ目昇進時期は、次の通り。
古今亭駒次
2003(平成15)年3月古今亭志ん駒に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家さん若
2003(平成15)年柳家さん喬に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家花ん謝
2003(平成15)年柳家花緑に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
林家たこ平
2003(平成15)年11月林家こぶ平に入門、2007(平成19)年5月二ツ目昇進
古今亭ちよりん
2003(平成15)年古今亭菊千代に入門、2007(平成19))年5月二ツ目昇進
両協会とも、落語家は、全員が2003年入門、2007年二ツ目昇進。
芸協は、二人なので、全日程二人とも出演になるのか、と思う。
落語協会は、十日間の興行のうち二日づつ主任を務めるのだろう。
ちなみに、芸協は、夏丸、蘭の後の二ツ目は、次のような人が続いている。
夏丸とは、入門、二ツ目昇進時期で一年以上間隔のあいた人が並ぶ。
瀧川鯉斗 2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
橘ノ双葉 2005(平成17)年3月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
柳亭小痴楽 2005(平成17)年10月入門、2009(平成21)年4月二ツ目昇進
昔昔亭A太郎 2006(平成18)年2月入門、2010(平成22)年2月二ツ目昇進
桂 伸三 2006(平成18)年4月入門、2010(平成22)年8月二ツ目昇進
三遊亭小笑 2007(平成19)年3月入門、2011(平成23)年4月二ツ目昇進
春風亭昇々 2007(平成19)年4月入門、2011(平成23)年4月二ツ目昇進
春風亭昇吉 2007(平成19)年3月入門、2011(平成23)年5月二ツ目昇進
笑福亭羽光 2007(平成19)年4月入門、2011(平成23)年5月二ツ目昇進
来年は昇進はないだろう。
再来年、鯉斗、双葉、小痴楽の三人の昇進かと思う。
その三人の披露目で全員が毎日出演するなら、個性的な顔ぶれになり、なかなか楽しそうだ。
なお、協会のサイトの昇吉のプロフィールでは、二ツ目昇進時期を2010(平成22)年5月と誤って記載されている。こういうミスは、すみやかに直してもらいたいなぁ。
「あれっ!?」と思って、結構調べるのに手間をかけたのだよ^^
落語協会も、今後の昇進候補者を確認しよう。
柳家わさび 2003(平成15)年11月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字 2004(平成16)年入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉 2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる 2004(平成16)年6月入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
三遊亭たん丈 2004(平成16)年入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
柳家一左 2004(平成16)年11月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
三遊亭歌太郎 2004(平成16)年8月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
柳亭市楽 2005(平成17)年3月入門、2008(平成20)年11月二ツ目昇進
三遊亭歌扇 2005(平成17)年8月入門、2009(平成21)年6月二ツ目昇進
結構悩ましい。
入門時期と、前座で楽屋入りする時期が、どんどん間隔が空いている。
白酒が、「待機児童」と表現していた。
よって、二ツ目昇進時期を基準に考えるならば、2008年3月が四人、同年11月も四人なのだ。
なんとなく、来年春に、わさび、喬の字、左吉の三人、秋に、ほたる、たん丈、一左、歌太郎、市楽までの五人かなぁ、などと思っている。
今年の披露目では、駒次の会にはなんとか行きたいものだ。師匠が天国で見守っているはず。
誤植のあった「2008年5月」というのは日本講談協会での二ツ目昇進で、同年7月というのは落語芸術協会での昇進時期かと想いますが…??
神田蘭さんは両協会で真打披露が行われるのでしょうから、夏丸さんに比してお目出度も二倍となるようかと(他人事ながら)思われますが、同時に昇進に伴う負担の方も大変かと…?
貴重な情報、ありがとうございます。
そういうことですか、なるほど。
昨日の三田落語会で、ANAの機上で聞いた権太楼が、やや厳しい批評を述べていました。
今では、真打昇進は、始まりですから、今後に期待します。
夏丸は、昨年昇進していても不思議はなかったのですがね。
歌さえ歌わなければ、私は夏丸嫌いじゃないのですが^^