なぜ、落語協会の来年の真打昇進披露興行は、秋なのか・・・・・・。
落語協会は、予想通り香盤順に五人が昇進。
協会のホーームページから引用する。
落語協会ホームページの該当記事
2017年10月01日
平成30年 秋 真打昇進決定
平成30年 秋(9月下席より)
古今亭駒次(志ん駒門下)、柳家さん若(さん喬門下)、柳家花ん謝(花緑門下)、林家たこ平(正蔵門下)、古今亭ちよりん(菊千代門下)
いつものように、これだけ。
昨年8月に、今秋の三人の昇進が発表された後の記事で、この五人のことを含め、次のように書いていた。
2016年8月24日のブログ
来年“秋”の昇進者三人は、見事に香盤順で、次のような履歴になっている。
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桂三木男
2003(平成15)年金原亭馬生に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
柳亭こみち
2003(平成15)年柳亭燕路に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
古今亭志ん八
2003(平成15)年古今亭志ん五に入門、2006(平成18)年11月二ツ目昇進
*志ん五没後、志ん橋門下
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春の昇進者のうちの三人(ろべい、時松、馬るこ)とは二ツ目昇進と同じ半年遅れでの真打昇進ということになる。
ちなみに、この後に、こういう人たちが続く。
古今亭駒次
2003(平成15)年3月古今亭志ん駒に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家さん若
2003(平成15)年柳家さん喬に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
柳家花ん謝
2003(平成15)年柳家花緑に入門、2007(平成19)年2月二ツ目昇進
林家たこ平
2003(平成15)年11月林家こぶ平に入門、2007(平成19)年5月二ツ目昇進
古今亭ちよりん
2003(平成15)年古今亭菊千代に入門、2007(平成19))年5月二ツ目昇進
ここまでが、平成19年の二ツ目昇進者。
5月の記事で、来年春が十人ではなく五人になったのは、二ツ目昇進時期でキリが悪いからか、と書いた。
そういう面もあったと思う。五人に続く同時期の二ツ目昇進者が三人で、その後の駒次、さん若、花ん謝の、これまた三人が同時二ツ目昇進者。
その三人とたこ平、ちよりんとは二ツ目昇進時期が三ヵ月しか違わない。
再来年は、結構昇進者の決定は難しいだろう、などど思っていた。
まさか、来年秋に、2006年11月の二ツ目昇進者の三人を先に真打昇進させるとは、予測しなかったなぁ。
甘かった^^
三人昇進は、たぶんに最近の落語芸術協会を模倣したように思う。
各定席十日間の披露目に三人全員が出演し、トリのみ順番で務めるという芸協の方式は、なかなか結構な趣向だ。
落語協会の三人昇進も、同じような興行になるなら、駆けつけようとする動機づけにもなる。
これで、再来年の昇進者も見えてきた。
平成30(2018)年の春は、駒次、さん若、花ん謝、たこ平、ちよりんの5人で決まりなのだろう。
香盤順では彼等の後に続く四人は、二ツ目昇進時期に一年近い差があるのだ。
柳家わざび
2003(平成15)年11月柳家さん生に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家喬の字
2004(平成16)年柳亭さん喬に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
初音家左吉
2004(平成16)年6月柳亭初音家左橋に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
柳家ほたる
2004(平成16)年6月柳家権太楼に入門、2008(平成20)年3月二ツ目昇進
この後には同じ2008年の11月に二ツ目になった、三遊亭たん丈、春風亭一左、三遊亭歌太郎、柳亭市楽の四人が続く。
だから、平成31(2019)年の昇進者が、どうなるか・・・・・・。
四人や八人での昇進は、披露目の番組が組みにくい。
あっ、そうか!
また、春と秋で、五人と三人での昇進にするのか。
こんなことを書いていた。
予想通り、香盤順の五人。
先日、浅草で志ん五の披露目に行った。
その内容は記事にしたように、なかなか楽しいものだった。
しかし、残念ながら、落語協会の三人昇進の披露目は、私が期待したような、全員が毎日出演する落語芸術協会型ではなかったなぁ。
それにしても、なぜ来年の昇進披露が、春ではなく、秋なのか。
春に、何か別な披露目と重なっていたっけ・・・・・・。
昨年の記事で書いたように、次に続く顔ぶれとは二ツ目昇進時期の差があるので、来年はこの五人だけというのは理解できるが、春の昇進でも良いのではなかったか。
今年、春、秋と披露目が続いたために、間隔を空けたい、ということか。
今から春の昇進では、準備期間が短いということか。
春にこの五人を昇進させると、秋にも昇進があると勘違いするのを避けるためか^^
新たな一歩を踏み出すのに、日本の春という季節は相応しいように思うのだがなぁ。
どうも、腑に落ちない秋昇進である。

落語協会の方は4演芸場+国立と連日50日間の興行でも、前売りは期日指定となっているようで、自分のスケジュールを考えると、前売り券を購入するのが躊躇われるのが残念に感じます。直前にならないと寄席に行けるかどうかが分からないので、僕と同様な人も少なくないと思いますが…??
ただ落協では真打を控えている芸人が目白押しなのと、昇進とは無関係の(?)「襲名披露」との関連から、それと次期真打候補の“昇進準備”の期間も勘案してのこともあるかと思います。何れも興行を念頭に置いてのことでしょうが…??
情報、ありがとうございます。
前売りチケットの内容は、芸協の方が客のことに配慮しているのは、明白ですね。
私も、いつ行けるかは、直前まで分からないので、期日指定の前売りを買うのはリスク大です。
落語協会の再来年の昇進は、私の予想は昨年の記事で書いたように、春五人、秋三人。
来年は、この五人だけですよ、とはっきりさせるための秋の披露目ということなのかもしれません。
春に何か襲名披露などあるなら、もう発表されているはずですからね。
芸協の来年の昇進者の発表が、楽しみです。

ちなみに志ん陽・文菊のときは二人とも高座に上がっていました。駒次達5人の秋昇進の理由は、春だと事務廻りが大変だからと聞いたことあります。ご参考までに、芸協の来春の真打ち昇進者は、夏丸、神田蘭の2名だと聴いたことあり、都内の庭園で真打披露の写真撮影が行われたようです。
貴重な情報、ありがとうございます。
秋昇進は、発表が遅かったこともあり、春では準備が追い付かない、ということですね。
当人たちも、たしかに大変かな。
芸協、また二人ですか・・・・・・。
真打昇進のハードルは、今や芸協の方が高くなりましたね。