露の新治が、芸術祭優秀賞を受賞!
2015年 12月 28日
遅ればせながら知ったのだが、その露の新治が芸術祭賞大衆芸能部門の優秀賞を受賞していた。
受賞対象は、10月20日に天満天神繁昌亭で開催された、第10回露の新治寄席「新治ひとり会」。
ご本人のホームページによると、『紙入れ』『七段目』そして『中村仲蔵』三席を演じたらしい。
同ホームページから、ご本人のコメントの一部を引用。
「露の新治」ホームページ
おかげさまで、「文化庁芸術祭優秀賞」を戴きました! 多くの方にお支え戴いたおかげです。師匠五郎兵衛から教わった「中村仲蔵」で戴けたことが、何より嬉しいです。今年は、水平社博物館の財団から「なら人権文化選奨」も戴きました。「お笑い人権高座」と「落語」が、共に認められたのは、私にとって本当に嬉しいことです。そうそう、八代目正蔵から師匠が稽古してもらい、その師匠からの伝承の噺、私も日本橋で大いに楽しんだので、この受賞は実に嬉しい。
また、「人権高座」などをはじめ、社会派としての立場を鮮明にし、積極的に活動をしている稀有な噺家さんとして、特筆されるべき人だと思う。
文化庁のサイトでは、受賞内容や応募内容のPDFを確認できる。
文化庁サイトの該当ページ
あっ、ゆたかさんから『高野聖』を演るので、とご案内いただいたのに行けなかった10月12日の「笑組の漫才文庫」も、芸術祭参加公演だったんだ・・・・・・。
ゆたかさん、来年も頑張って!
今年、大衆芸能部門での「大賞」は、該当者なし。
優秀賞が新治を含め四名。
落語協会HPで、優秀賞の正蔵、文菊、そして新人賞の文雀のことが案内されている。
落語協会HPの該当ニュース
優秀賞は、他に笑福亭仁智、新人賞は他に旭堂小二三。
なお、正蔵は、彼個人の会が対象ではなく、11月6日の第588回三越落語会が参加公演となって、彼の高座が受賞したようだ。
聴いていないのでいい加減なことは言えないのだが、同じ会で演じられた扇辰の『匙加減』や、一朝の『植木のお化け』、花緑『愛宕山』や歌奴の『佐野山』などより、彼の『しじみ売り』の出来が際立って良かったのだろうか・・・・・・。
文菊の受賞は、嬉しい。最近聴いていなかったので、来年はどこかで、と思っている。
文雀は二ツ目時代笑生の時に末広亭で初めて聴いて、なかなか渋い高座に感心した記憶がある。
とにかく、露の新治の受賞を素直に喜ぶことにしよう。
会自体はお客様に恵まれ
いい会だったと思います。
が、
芸術祭には程遠い出来でした…
一席目の『杜子春』が
いつもの寄席での反応とは
全く違ってしまいまして。
漫才中『いつもと違う!』
なんて衝撃を受けまして。
いろいろ反省点を改善して
また挑戦してみたいな…
と、考えております。
今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願いします!
どうぞ佳いお年をお迎えください。
私が会場に行けていたら・・・変わるはずもないですね。
寄席とは違う会場の空気でしたか。
高座でパニクっている笑組さんの姿も、見たかったような気がします(^^)
失礼しました。
文芸シリーズの次作は何かなぁ?
来年も、ますますのご活躍をお祈りいたします。
新治さんは繁昌亭で「紙入れ」を聴いて、「うまいなあ」と思って、ちょっと追っかけしてます。
「中村仲蔵」はネットで評判になってますよね。一度聴きたいと思ってて、初めて聴きました。しみじみいい噺でした。
「七段目」も新治さんでは初めて聴きました。芝居寄りの「七段目」というか、芝居や踊りの勉強をしはったんやなあという感じの、端正な演じ方でした。
行かれましたか、あの会に。
会が受賞した、ということは、その空間と時間を共有したお客様も受賞者、ということかと思います。
私にとって上方の方が羨ましいなぁと思うのは、何と言っても露の新治の高座を聴ける機会が多いこと。
三田落語会での「大丸屋騒動」の凄かったこと。
もちろん、「中村仲蔵」「七段目」も出色でした。
来年も、ぜひどこかで聴きたいと思います。
